2020/11/30 のログ
■ミユ > まあ、やぱり長年の勘というものは少々の事では衰えないようで…
振り向き、光を強くすれば、映る同年代っぽい少女の姿…だが、耳と尻尾が人間でないことを感じさせていた…
「だから、何者っ?」と言うと同時に懐に入り込むミユ…このままダガーを抜けば私が勝ちだと思った瞬間…
ふわっと包み込む彼女の手…なんの手なのかは解らないが…包み込まれる暖かさに少し心が緩んでしまう…
「このまま身を委ねれば…」なんて思ってしまうその懐で………
「はっ…」
一瞬気を緩めてしまった自分に後悔し、その懐から逃れる様に、バックステップ…
…一瞬の隙を突かれたか…?でも何も起こってない様に見えるし、相手から殺気は全く感じない。
とりあえず、一歩離れたところで、ダガーから手を放し…
「名を名乗るのにこまるとは難儀ですねぇ…暗殺者の類でもなさそうですし?…
何の為に後ろについたかも判らないですし…こまったものです…」
既に少女の手の内に入ってるとも知らずに、ホコリで少し汚れたメイド服をぽんぽんと。
■タマモ > 咄嗟の事とは言え、こうも易々と懐に収められるとは。
そう思いつつも、まぁ、気持ちは分からないでもないか、とも思うものの。
己が狙いが叶えば、それで良しと、懐から逃れる少女をあっさりと逃す。
逃がすと言うか…もう閉じ込めた訳だから、ちと違うが。
距離を置き、構えるかと思えば、その手は獲物から離れている。
強い警戒でもするか、とは思ったが、案外人の良い性格な少女らしい。
まぁ、ある意味助かるか。
「あぁ、いやいや、もう大丈夫じゃ。
…と言うか、何者か問われただけで、名は問われておらんのじゃが…
それを答えるには、まずは、名を教え合おうではないか、のぅ?
そうしたら、その問いに答えてやろう」
少女の言葉に、屁理屈を述べながら、くすくすと悪戯っぽく笑い。
続けて少女へと、逆に問い掛けてみる。
改めて、少女へと近付く為に、歩み寄り始めながら。
■ミユ > 「あ、そっか…何者とは聞いたけど、名前は聞いてないですね…」
と、ちょっと天然が入ってるものの、状況を読んで警戒を解いたミユ…
ある意味、全く状況が読めてないとも言うが…
「あ、そうですね…私はミユ。しがないメイド家業してるのですよ?」
あっさりとそういうが、ここは貧民街の裏路地も良いところである…
メイド家業がいるような場所ではないことはミユも重々承知している。
どうやって言い訳しようかと考えて…少し視線を離して頬をぽりぽり掻いてみたり…
見た感じ殺意もなく、こちらに歩みをよせてくる彼女…話すだけならあの距離で十分のはずだけども?
ちょっと聞き取りにくいのかなぁ…とか余計なことをかんがえているミユではあったが…
■タマモ > 「………」
あ、納得した。
己で言っておきながら、心の中で呟く。
面倒が無くて助かるが、ちょっと、あれだ。
「ふむふむ、名はミユか、覚え易くて良いな!
冥土家業…あ、いや、メイド家業か。
おっと、妾の名はタマモじゃ。
で、妾が何者かと問われた答えじゃが…」
少女の答えに、うんうんと頷いたり、何か勝手に勘違いし、勝手に納得したように手を打ったり。
そうした後に、思い出したように名乗り返し、続けての答えに、少しの間を置いて。
「この場所での、お主の遊び相手じゃ。
…いや、お主が、妾の遊び相手じゃろうか?
まぁ、この際、そんなものはどちらでも良いな」
浮かべていた笑み、その唇の端がつりあがる。
その途端、周囲の景色がぐにゃりと歪む。
それは、そのまま元に戻るのか、変化するのかは、少女次第。
その光景は、少女の記憶や印象に強い場所へと変わるからだ。
■タマモ > 【場面転換にて、移動】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からミユさんが去りました。