2020/11/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシチューさんが現れました。
シチュー > ここは貧しくても、嬌声という賑わいに満ちている。
王都の夜、街中でも春売りの声がかかる貧民地区。
その中でも娼婦と窓の無い部屋が立ち並ぶ一角にて。

「さてー!ご主人さまからのお使い頑張らなきゃ!」

三歩歩けばケンカか娼婦男娼のお声がかかるよな。活気がありつつも猥雑な通りをするりするりと背の低いミレー族のメイド奴隷がしっぽを揺らし歩いている。
その手にはポーションガラスがひとつ。コルクの栓がついていて、中身は空っぽだ。

「ご主人さまがお薬の研究とかで、精液を集めてきてって言われたんだけどー。
うーん、どこかにむらむら、溜まってる人いないかなー!
親切なひといないかなー!」

ともすれば埋もれがちな背丈。一夜の逢瀬と賓客をそれぞれ求める人垣のなか、時々ぴょんぴょん飛び跳ねて。
精を提供してくれるような人を探してる。

シチュー > 迷ってる暇があるのなら先に声をかけてしまおう。
というわけで、自分の背丈では相手の胸元ぐらいまでしか届かないような立派な巨躯の背中を人混みの中で見つけると、たたっと小走りに駆け抜け。とんとん。背筋を柔くノックし。

「ねえねえお兄さん!今ひまかな?えっちな気持ちたまってる?
良かったら僕がお兄さんのことお口とお手てで――」

勢いよく声を弾ませて。ガラス瓶を片手に、もう片手で口淫のポーズをするけれども。
直後、ぴんっ、とおでこを指で跳ねられてしまった。
痛たた、とたたらふみながら上を見上げるミレー族は恥ずかしい思いをすることになる。

2m近い上背があった背が振り向けば、太い腕と大きな胸。
大きな胸。そう、相手は自分と同性で――。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシチューさんが去りました。