2020/11/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 炊き出し」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 『ふいぃぃ……大変ですねえ。炊き出し。荷物運びで腕がパンパン』
『でも、その御蔭で多少なりとも暮らしがマシになる人が出るんだから、何とか踏ん張らないと……』
『でも、気を付けたほうが良いわよ。最近、この辺りで失踪事件が……』

そんな会話が飛び交う、貧民地区の炊き出しの人だかり。
そこから少し外れた所で、肥えた男が一人、その様を観察している。
彼の名はロブーム――『美しき心』を持つ者を堕とす事を生業とする、悪魔である。

「(それにしても、もう噂になっているか――貧民同士故の連帯だろうか)」

彼らが話していた、失踪事件のことだ。
最近は、この辺りで色々と悪事を働いていた。
その犯人までは解っていないはずだが、しかしその事件の存在自体は広まっているのだろう。

「(まあ、それは良い。それより、今は獲物を選ぶことに専念せねば――)」

そう考え、じっと彼らを観察する。
美しい心を持っている者を堕とすといっても、男の趣味としてはやはり、綺麗な女性を堕としたい。
無垢な少女でも、現実を知りそれでも少しでも現実をマシにする為に活動している者でも良いが――とかく、そういった者をロブームは好む。
尤も、時には実利のみを目的として活動するものを攫うこともあるが、そこはロブームなりの基準があるらしい。

「(さて――誰にしようか。今日の"獲物"は)」