2020/11/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館通り」にニロさんが現れました。
ニロ > 時刻は昼間 天気は曇り空で灰色の空気が辺りに漂うかのようだった。
そんな中を、ニロは腰に片刃を二つ差し、貧民地区を歩く
貧民地区はスラムのように荒れている場所もあれど、住まう人員の底辺が多く集まるというだけであり
道端の浮浪者の数 壁際で佇む孤児 不衛生な道端の糞尿 などが目立つ場所が多いだけ

「相変わらず、しけてんな。」

平民地区から貧民地区に入り込んで少し経つ
今いる娼館通りは、店々は組織的に商いをしている場所もあれば、貴族に気に入られて長く息づいている物まで多々
娼婦らは平民地区よりも価格を低くしながら股を開き、中には新商品と語って攫うだけで補充を済ませる場所もあるだろう

首の数だけ金を稼ぐような傭兵職らからすれば、一度の贅沢よりも数度の行為を求めるように、こういった場所には慣れているものだった
声をかけてくる立ちんぼには興味もなく、腹が減ったからと腸詰と酢漬けの黒麦パンを買っては食いちぎる。
こちらを食い入るように見つめる、行為で増えただけの孤児らには目もくれない。

硬めの黒麦と焦げるくらいに焼いた腸詰と酢漬けの挟みをペロリと食べてしまうのなら、店主にいい店でもないか聞くだろうか。
小遣い稼ぎの用心棒ではなく、一時の行為を優先した買い物話が続き。

ニロ > 行為に関しては、今のところ必要に迫られて、が大きく占めている。
両腕は生身と入れ替わった魔導系の機械義手
定期的な快楽行為は、神経を繋ぎなおすかのように必要な行為だった。

体は常に、日々の糧を得るために剣で得る報酬に身を寄せている
故に持て余した所はなく、発散要求も低い
誰でもいいからヤりたい、などと言う次元ならどれだけよかっただろう

かといって、強姦でやるほどでもなく金を払ってまで求める行為かといわれると違う
闘技場でついでのように済ませるほうが、まだらしい気がする気分だった。
ため息交じりに、そう愚痴を店主に零す。

両腕の弊害とやらに、顎を撫でながら目ぼしい伝手もない店主は、3割引きでもう一本腸詰サンドをおまけ
精をつけて挑む方がいい、と男らしいセリフに苦笑いしながら、ガプリ、と腸詰の黒麦を食いちぎり。

「ようは俺がその気になっちまうような相手でも……んぐ
 見つけろってこったろ?」

親指についた酢漬けを舐めつつ、愛刀の柄を撫でる。

「コイツぶん回してるときくらいの気がありゃいいんだけどさ。」

ニロ > 「ごっそさん とりあえず見せ廻ってみるわ。」

評判が好いと逆に耳には入ってこない
それが娼館だ 一人に固執され嬢が回らないことを見せも嫌うだろう

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館通り」からニロさんが去りました。