2020/10/14 のログ
■タマモ > 「………」
ふと、少女は足を止める。
視線は、今は前で無く、空を見上げていた。
「………何か、麺類を食べたい気分じゃな」
そして、その唇から紡がれる呟きは、そんな一言だった。
誰だって、きっと経験のある出来事だ。
不意に、何かこれと言ったものを食べたくなる時が。
「よし、そうと決まれば、どこぞ食べられる場所を探さねばなるまいて…!」
ぐぐっ、と握り拳を作り、力強い決意を示す。
目的が決まれば、少女の行動は早い。
たんっ、と地面を蹴れば、その身は一気に舞い上がり、建物の屋根の上に。
そのまま、屋根を伝い、目的を達する為に、駆けて行くのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。