2020/10/07 のログ
クロティア > (正直、誰が使ったかもわからないもの、なんてあんまり触りたくはないのが正直な話。ちょっと目につくけれど触らぬ神に祟りなし、といった所であろうか。神なんかではないけれど。

座り込んでいた姿勢からよいしょ、と立ち上がりぱんぱんとパーカーについた汚れを払い落として。)

・・・なるほど。

(その場から離れようと思ったのだけれど数件歩いた先の店先でふと足を止めた。怪しげな看板を表に出していたそこがなにかといえば・・・大人の玩具を取り扱っているようなアダルトショップで。あそこに落ちていた玩具、ここで買っていったな・・・、と目星をつける。
カップルとか、そういうので一緒に入って買った瞬間に使って出たとか・・・なんか、そういうのでしょう。きっと。どうして落としていったのかは・・・まぁよくしらないけど。顔も名前も知らない相手の趣味について邪推するような趣味は持ち合わせていないから。

ふとそのアダルトショップの前で足を止めていれば新たにその店から出ていく二人組がいて。片方は楽しげに笑い、片方は顔を赤くしながら片方に縋り付くようにしながら歩いていく様を見てしまって。)

流行り・・・なんでしょうか。

(その様子を見ながらぽつりとつぶやいた。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区裏路地」にマヌエラさんが現れました。
マヌエラ > 「何か、御入用ですか?」

 ふと声をかけてきたのは、店の奥から顔を出してきた、まだ若い、魔術師然とした女。

「このようなお店は初めてでしょうか? だとするなら入りづらいかも知れませんが、どうぞ覗いていってくださいね」

妙に爽やかかつにこやかに客引きを。店やその売り物とはちぐはぐな印象だろうか。

クロティア > (ふと店の奥から声をかけられる。そちらの方に意識を傾ければ、まだ若い魔術師のような女性。
このような店を営むのは男性・・・のようなイメージがあったけれどここはそうでもないらしい。)

いえ、私は・・・。

(覗いていってくださいね、なんて言われてもその店は明らかに性玩具であるような・・・とにかく性にまつわるものを取り扱うような店。共に身体を重ねるような相手もいないし、予定もない。一人で慰める夜は・・・ある、けれど・・・そういうモノに手を出すのはちょっと怖くて恥ずかしくて手を出していない。興味は・・・ないこともない、けど。

いくら爽やかで上品に客引きをされてその淫らな空気をかき消したとしても場所は明らかにそういうお店である。服屋や宝石屋なんかじゃないのだから、そう気軽に少女が足を踏み入れられるものでもなく。)

マヌエラ > 「でも、ご興味がおありなのでしょう? だからこちらにいらっしゃったはず」

ほわんとした微笑みと共に、扉をあけ放つと、少女の鼻腔に届くのは甘やかな香り。店内に焚き染めてある香の類か。甘ったるい、というほどでもなく、寧ろ清涼感も有していた。

「時間も時間ですし、そろそろ閉店なのですが。お嬢様のようなお歳の方も度々いらっしゃいますし。折角いらしたのでしたら、ちょっと見ていくだけでも……何かお望みのものが見つかるかも知れません、よ?」

無理強いする雰囲気ではないが、誘うようにくすりと微笑んだ。

クロティア > そんな、ことは・・・。

(ただたまたま目に入っただけ、通りがかっただけ。そのはず。そのはず、なんだけれども彼女の言葉は妙にすっと頭に入ってきて もしかしたらそうなのかもしれない なんて考えに至る。
彼女の落ち着いた、けれどもはっきりとした物言いのせいなのか、はたまた店から漂う甘く、涼やかな匂いのせいなのか・・・それはわからないけれど。でも・・・。)

じゃ・・・あ、すこし、だけ。

(未だ心に迷いは抱えつつ、でも見るだけなら私に不都合が起こることもないし、なんというか、興味はあるし・・・ちょっと、覗くだけなら、いいかな、って。彼女の言葉に誘われるようにうさぎの少女は彼女とその香りに誘われるように彼女が誘う店の中に一歩、足を踏み入れて。)

マヌエラ > 「ふふ、いらっしゃいませ、可愛らしいお客様」

 誘い入れられる少女――店内は薄暗いが、同時にきつい照明があるわけでもなく、全体としては落ち着いていた。
 ただ、数々の「そういう」道具が、あたかも清潔なインテリアのように並んでいるのは、逆に奇妙な光景に感じられたか。
 無論、ただの道具だけでなく、その手の薬品類も多く並んでいて。あたかも、高級魔道具店の魔草売り場のような印象だが、どれもがそちら側の薬効を持つのだろう。

 売り場の印象はそれこそ高級店のようなのだが、並んでいる物とのギャップが大きく、それが逆にエロティック――という感覚を与えるものだった。

 例の芳香は、頭をすっきりさせるかのような清涼感と共に、絶え間なく呼吸されて。

「何か、お試しになってみますか?」

 申し出は、考えてみればとんでもないものだった。

クロティア > ・・・どうも。

(そのそっけない言葉は照れ隠しの色を混ぜて。片手でくいっ、とフードを更に深く被り直しながら見せるその態度は存外わかりやすいだろう。

ふと店を見渡してみれば様々な淫猥な商品が立ち並ぶ。男の肉棒を象ったディルドやバイヴから始まって、無数の数珠が連なったものや、手錠や首輪のような拘束具。他にも少女が名前すら知らない道具や魔法具、薬などが並ぶ。
ただそれを並べただけではあからさまなそういう店、という形であるけれどそこは店員のセンスであろう。そういう雰囲気を感じさせず、なにかのインテリアのように飾られていて。
何も聞かされず写真だけ見たら雑貨店かなにかと勘違いしてしまいそうな・・・そんな雰囲気を感じる。)

ふへっ!?いやっ、わたしはっ・・・、そのぅ・・・

(まさかいきなり試してみますか、なんて言われるとは思っておらず、少女は動揺した声を発す。フードに隠れてその表情は伺いづらいが、視線はやはりちらちらと興味深そうに様々な道具へと伸びる。
やはり目を引くのは初心者向けの愛らしいそれではなく、どちらかといえば上級者向けのハードなもの。自分が使う、となると話はまた変わってくるけれど迫力があるのはやはりそちらの方だ。

ところでなにか試してみますか、なんて言われても はい!これとか使ってみたいです!なんて同年代と思われる可愛らしい店員さんに初心な兎娘が言える訳もなく、ちらちらと恥ずかしそうに店内の様子を伺うばかりで指を摺合せていて。)

マヌエラ >  初心なれど興味津々と言った少女の様子に、くす、と微笑んだ店員はそっと客人へと歩み寄る。

「激しいものが、お好きなのですね?」

 視線の先にある品物の列を一瞥してから、確認の言葉。吐息を感じさせるほどの耳元で囁く。

「私でよろしければ……より激しいもので、“試用”して差し上げますよ……?」

 即座に否定されないのなら、その意志は多少あるとうかがえるのは当然のこと。しかしそこで店員が相手をする、などというのは、どこまでも言っても道具を売る店としては異様だった。だが、焚き染められた魔香は、店内の異様な印象と相まって、現実感を喪失させゆくもの。果たして少女の答えは――。
 

クロティア > ぴっ・・・!?

(まるで見透かされたかのように心の奥底に隠した性癖、好みを言い当てられれば素っ頓狂な鳴き声を零し身体をびくり、と跳ねさせる。
彼女の色っぽい吐息が少女のうさみみを擽ればぴくり、とそのうさみみを跳ねさせて。

そして、その上で彼女がより激しいもので試用してあげる、なんて言われれば心の奥底で燻っていた快楽への渇望に火がつけられていく。入った時はさほど感じなかったけれどいざここに入り浸っていれば妙に悶々と燻っていく身体。どこか現実味のない今。この空気が少女から理性を少しずつ溶かし、現実感、当事者意識というものを少しずつ削り取っていって。)

その・・・おねがい、します・・・。

(空気に流された結果かもしれないが、ついには少女は自分から彼女に強請ってしまう。私の身体を使ってください、と。気持ちいいことをしてください、と。
その先に待っている結末なんて、考えられもせずに――・・・。)

マヌエラ >  にこ、と微笑む様は、それこそ貴族のように整った表情で、淫靡な誘いをかけたにしては余りに平常時に人が見せるものと同じ貌。それが更に現実感を失わせる。

「ふふ、可愛らしいお声ですね、お客様。
 ……承りました。わたくしは、マヌエラと申します。
 どうぞ、こちらへ」

 手を取って、奥まった場所へと誘う。幾重かの垂れ布によって仕分けられた空間へ――。

 暗い、そこへ踏み込めば。店の奥にしては随分と広い空間があり。足元の感触も、心地よいフロアから、どこか生物的な柔らかさを備えた硬さへと変わる。

 周囲は薄ぼんやりとしていて、まるで見えない

クロティア > (にこりと笑う姿はあまりに穏やか。それこそまるでお茶会に誘うお嬢様のように。あまりに穏やかに、いつもどおりかのように笑うその笑みは少女から現実感というものを奪い取っていく。まるでふわふわとした夢の中にいるように。)

私はクロティア、と。
宜しくおねがいします マヌエラさん。

(こちらへ、と誘う彼女に誘われてその手を重ねる。どきどきとまるで初めて恋人の部屋にでも行くような心づもりで彼女の誘いに応じ、店の奥へと足を踏み入れればぐにり、となんだか柔らかなものを踏みしめる。なにこれ、なんて思いはしても薄暗くて周囲の様子はよくわからなくて。)

ここ・・・どこ、なに・・・?なんなの、ですか?

(その得体のしれない感触。そして薄暗い部屋。少女は心細そうな、不安そうな震える声を発し、手を軽く胸に当てて不安そうにしていて。それはまるで震える小動物のように。)

マヌエラ >  互いの名乗りまでは、寧ろ穏やかな雰囲気すら漂っていた遣り取り。しかし、場所を変えた事で流石に雰囲気は変化し。少女の胸の高鳴りは、不安へと変わる。

「特別室です。私が、直接お客様をおもてなしする際に使う場所です」

 その実、何の答えにもなっていない言葉。本当に屋内なのかもよくわからない、ぞくっとするような温かさ。さきほど焚き染められていたのと同じ香りだけが、精神を鎮静させる助けとなって――しかし。

「では、始めましょう!」

 マヌエラが手を離し、くるっと振り向いて、やはり無邪気と言っていい表情で微笑みかければ――足元から、何かが突然、生えた。
 それが、クロティアの四肢に絡みつき拘束しようとするにあたって漸く、光源不明の薄明かりの中でその姿が見えて来る。それは――頭足類のそれを思わせる、しかしずっと長く異質な、生物の触手の群れだった。
 ねっとりとした粘液を纏ったそれが、クロティアに絡みつこうと――

クロティア > (その場所は薄暗く周囲の様子さえ窺い知れない。無邪気に笑う彼女の姿さえもはっきりと見えはしないその場所で、少女は彼女の声を聞く。

さぁ 始めましょう!

と。まるでなにかの競技を始める前の宣誓のように声高く彼女の声が響けばぬるり、と何かが足元に絡みつくような感触。べたり、とねっとりとした粘液をまとうそれが絡みつけば少女の口からも不快そうな声が発せられて)

ひあっ!?な、なに・・・?なんなん、ですっ・・・!?

(少女の悲鳴がその特別室に響き渡る。不意をつかれた少女はその足元から襲いくる脅威にさしたる抵抗もできずに絡みつかれ、自由を奪われていく。

――結末は少女の望んだ通りに進んでいこう。ちょっぴりえっちで刺激的な体験を。そののぞみすらマヌエラという女に誘導された結果であり、与えられた刺激は少女の容量を有に超えるものであったとしても――その結末は、少女が心のどこかで望んだものであった。いつしかその特別室からは少女の嬌声と悲鳴が聞こえてくるであろうが・・・それに応えるものは誰もおらず、クロティアという女はマヌエラという女が満足するまで解放されることはきっと、なかっただろう・・・そして解放されるのはいつのことか。ただ解放されたとしてもきっと、少女の意識はなかったことであろう・・・。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区裏路地」からクロティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区裏路地」からマヌエラさんが去りました。