2020/10/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にハーティリアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からハーティリアさんが去りました。
カルム > 「酒、だよな、やっぱ!」

酒、それは心を豊かにする伝説のアイテムとか何とか云うと素敵なものに聞こえるが、普通に飲みたいだけの男だ。
この近くなら安い酒場もあるだろう。水とかで割り増されているけれど、そんなの酔えれば気にならない。
酒を飲むか!全力で決めれば、この辺りに確か一軒あったよなと、周囲の地形を思い出す、子供を送り届ける間に見た。
あそこでいいか、と適当に決めて、酒場に向かって足を向ける。
酒さえ飲めれば何でもいい、其処に可愛い女の子でもいればもっといい。


               という事で、男は酒場へと移動した。


酒場は、静かだった。乱闘でもあったのか、数人の男が倒れている。

「何事だ?」

こんな状態で、グラスを磨いている男、酒場のマスターだ。彼に問いかけてみると、酒に酔った勢いで喧嘩をしたそうだ。
それでこんな状態という事になっている模様。
放り出さないのは、酒場の弁償をしてもらうためだという。

「はは。災難だな?酒は、何がある。」

とりあえず、強めで高い酒を頼むことにする。不運なマスターに気休め以下の応援代わりに。

カルム > 「ま、その代わり、美味い酒で頼むな?」

にぃ、と男は歯を見せて笑って見せ、サムズアップもして見せる。マスターは何処か呆れているようだ。
それでも、酒をしっかりと作って出してくれるのはプロ根性と言う物だろう、しかし、何が酒の上での喧嘩の種になったのやら。
伸びてる男たちは何も言わないし、マスターも特に何かを言おうとしない、状況の説明が皆無だ。
しかたがねぇか、と独り言ちながら、酒を一口、混ぜ物のない酒だ、此処でやるにしては、良心的すぎるだろう。
旨い酒が飲めればいいので文句はない。
男は、ちらりとマスターを眺めるもののマスターは話を聞かせてくれそうにもなさそうだ。
仕方ないと諦めることにした。

そのまま、酒を飲み、摘まみを齧り、満足したので、帰るのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカルムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にユンファさんが現れました。
ユンファ > 「あれ、ここってどこね?」

数日過ごせる報酬を昼間に稼い出からの午後。
少しでも街のどこに何があるのか覚えようと地図を片手に王都内の散策。
教わった以上の場所を見つけては地図に色々と書き込んで歩く間に気が付けば先ほどまで歩いていた平民地区とは違う区画に迷い込む。

先ほどまでとは違い綺麗と言えない街並みにどことなくおかしな空気を感じては失敗したと周囲を見回し。

「これは嫌な予感がするね。え……っと、こっち?」

慌て走り書きだらけの地図を見下ろし帰り道を探そうとするが地図に書かれている場所のはずなのに違うように見える。
もしかして地図が当てにならない区画かと察すれば来た道を戻ればいい這うと黍を返して早足に平民地区を目指して歩き始める。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に藍墨さんが現れました。
藍墨 > 「お姉さんこの辺の人じゃないでしょ。危ないよ?」

そんなユンファに声をかけるのはミレーのメイドさんだ。
藍墨はこぎれいなメイド服を着ており、それこそ場に浮いている格好である。
ただ、その首輪は鎖がつながっており非常に目立つだろう。

「どこに行こうとしてるの? 1ゴルドで案内してもいいよ?」

道案内の提案をする。

ユンファ > それなりは早さで路地を駆け平民地区へと急ぎ。
そんな時でも声をかけられると足を止めてしまうのは人の良さか。

「迷いこんだから急いでるね。危ないのは何となく変わるのよ」

危ないという声の方を向くとメイド服を着た耳を持つミレー族の少女。
どちらかと言えば綺麗と言えない場所で小奇麗な、そしてメイド服という姿が場違いに見え。
そしてその服装よりも鎖の繋がる首輪が一層に違和感に思え。

「平民地区ね!それでいいなら案内頼める?」

ただ勘で突き進むよりは少々怪しくとも案内があれば早く戻れるはず。
なら1ゴルドで済むなら安いものと袖から財布を取り出し、1ゴルドを取り出し少女へと差し出して。

藍墨 > 「じゃあこっちだよ」

そういいながら、さっそく道案内をする。
貧民地区は非常に治安が悪い。
表通りを歩いているとそれこそ何に巻き込まれるかわからない。
遠回りだけど普段人が使わずに安全な裏道を歩いていく。

「お姉さんどこから来たの? お上りさんみたいな態度取ると、危ないよ?」

そんなことを言いながら、ごちゃごちゃした裏道を軽やかに進んでいく。
ぴょん、ぴょん、と跳ねるたびにスカートがふわりと揺れ、鎖がジャラジャラと音を立てた。

「あ、ボクは藍墨(あいずみ)、公共の奴隷だよ。お金をもらえればだいたいのことはお答えするからね」

ユンファ > 「よろしく頼むね」

歩き出した少女の後を追いかけ。
不本意に迷いこんでしまった貧民地区ではあったがおかしなのに遭遇しないでよかったと息を吐く。
どの道を歩いているかは判らないが人に遭遇しない事に安全な道を選んでくれていると思い感謝して。

「平民地区よ。好きで来たんじゃなくて迷いこんだの!
地図を信じてこうなっちゃのよ」

少女に返しながらごちゃごちゃとした裏道を歩き難そうに追いかけ。
袖や短いスカートを引っかけないように歩く自分とは違い、少女は軽やかに進んでいく。

「藍墨ね、ワタシはユンファよ。シェンヤンからの旅行者よ。
まだ街の行動に疎いから覚えてて迷子になったの」

慌てているせいもあり、つい聞かれていない事も話しては追いかけて。

藍墨 > 「へー、シェンヤンからね。ずいぶん遠くから来たんだね
 で、こんなところに迷い込んじゃったと」

藍墨は時々振り返り、ユンファのペースに合わせながら進んでいく。
このまま抜けられればいいが……

「よかったね、男の人に囲まれてひどい目にあっちゃったりしなくて」

貧民地区でも治安がいい所と悪い所がある。
ここは非常に悪い所だ。
自分の様な公共奴隷に下手に手を出せば大変なことになるため、皆手を引くが、ユンファのような人間は完全にカモだろう。

そうしてそろそろ平民地区に近くなるが、うまく抜けられるか。

ユンファ > 「旅行が趣味なのね。でも来た甲斐があって色々と見るものはあるのよ。
地図を頼りにしてみてなかったのよ」

慣れない場所で追いかけるのは大変ではあるがペースを合わせてくれるので見失わずに済み。
あとどれぐらいで抜けれるのだろうと。

「本当にそれね。ギルドで注意されたのにうっかりとしてたのよ。
早く平民地区に戻って安心したいのね」

貧民地区は全て治安が悪いというように聞いているので抜けるまでは安心できず。
もう抜ける?まだかかる?と何度も少女を見ては周囲に気を配り。

「藍墨、もうすぐ抜けれる?それなら一気に走っても大丈夫よ」

危険な場所にいつまでも居るぐらいなら一気に駆けても。
そういうぐらいに早くこの場を抜けたくて仕方がないと。

藍墨 > 「あとちょっとなんだけど……」

藍墨は立ち止まる。
平民地区と貧民地区の通路のところに待ち構えている男たちがいる。
ユンファのことが知れたか、待ち構えているのだろうか。
若しくはほかの理由か。

なんにしろよろしくないことに間違いない。
ユンファを見つければ連中は悪いことをするだろう。
かといって走り抜けるのは難しそうだ。
自分はまだしもユンファはこういうスラムの道を走り慣れていなさそうだ。
すぐに追いつかれかねない。

「選択肢は3つ
 一つ、あいつらをたたきのめす。ボクは全く戦えないから戦力に数えないでね
 一つ、走り抜ける。ボクのことは気にしなくていいけど自分で逃げ切らないとだめだよ
 一つ、ボクとしばらくそこでご休憩する。さすがにずっとはまっていないだろうし、しばらくたてばいなくなって抜けられると思う。
 どれにする?」

ユンファ > 「そううまくいかない訳ね?」

少女が止まることに合わせて足を止め先を見れば男たちが見え。
あそこを超えれば平民地区に戻れる事を察する。
他にも道はあるだろうが来た事がないエリアなので回り道も浮かばず。

ここがある程度慣れた平民地区や町の外ならば一気に駆け抜けるだろうが走りなれない場所では賭けになる。
だけどそれでも走るしかないかなと気持ちを切り替え。

「勝てない事はないけどもめ事を起して顔を売りたくないね。
かといって休んでもいなくなる保証もない…なら駆け抜けるよ。
ここまで案内ありがとうね」

最悪抜けてさえしまえばどこかの店に駆け込めば大丈夫。
その考えて走り抜けることを告げると笑みを少女へ向け。
男たちの隙を狙い一気に駆け抜けるために息を整えて真っ直ぐに見据え。
行けそうとタイミングを見れば全力で真っ直ぐに走り出す。

藍墨 > 「一応道案内は平民地区までだからね、お手伝いはするよ」

ユンファの前に出て、おとりになる藍墨。
一度出てしまってふわふわと誘惑すれば男たちは皆藍墨に目を釣られるだろう。
そうしたすきをつけば、そのまま平民地区へ抜けることができるはずだ。

またね、と目であいさつしながら、ユンファを見送る。

ユンファ > 「いいの?今度会えたらお礼するよ」

駆けだした自分の前に出ておとりになってくれる少女。
男たちが少女に目を奪われる好きに男たちの背後を駆け抜け平民地区へと。

そして一瞬少女を見て、また、とウィンクを返して駆け抜けていって。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から藍墨さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からユンファさんが去りました。