2020/08/29 のログ
■タマモ > 何をしていようと、何もしていなくとも、時間は過ぎる。
時間が経てば、太陽は傾き、それに合わせ影も移動してしまう。
「………む」
ぴくん、影がずれた事で、僅かに陽光が肌に当たる。
それに合わせるように、ころん、と少女は転がって微調整。
再び、日陰の涼しさと僅かに感じる微風を肌に感じるのだ。
ちなみに、複数ある尻尾も、器用に陽光を避けている。
ぱっと見た目、ちとあれかもしれないが、気にするな。
まぁ、行き交う人々の視線は、間違いなく受けている訳だが。
そんな事よりも、涼を取る、少女にとってはそれが最優先なのだ。
■タマモ > そんな、日陰でのんびりな時間を過ごす少女だが。
不意に耳をぴくんと揺らせば、がばっ、と起き上がる。
「聞こえた…確かに、聞こえたぞ…」
聞く人が聞けば、意味不明な呟き。
ぎ、ぎぎぎ…ゆっくりと、少女の首が、ある方角へと向けば。
「天誅じゃ…!」
次いで発せられる、またも意味不明な言葉。
そして、次の瞬間、少女の姿は消え去るのだ。
後から分かった事だが、少女の居た公園から少し離れた場所。
そこで、いきなり男が、ミレー族らしき少女に飛び蹴りを食らったらしい。
その男は吹っ飛び、失神。
派手なわりに、怪我の一つもなかったとの事。
なぜ男がそんな目にあったのか、なぜ少女はそんな行動を取ったのか。
その理由は、少女のみぞ知る。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区のどこか」からタマモさんが去りました。