2020/08/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリコさんが現れました。
■リコ > 昼下がりののんびりとしたひと時。
今日はお休みではあるが、部屋にいても熱いだけである。
気付けば慣れている貧民地区の公園の中に足を進め。
延びた下草。
夏の太陽と雨やらで少年の膝丈まで育った下草。
このまま放置すればあっという間に自分の肩ぐらいまでは伸びるだろう。
生命力が本当に豊かで羨ましい限り。
「はぁ 僕もこのぐらい、ぐんぐんと背が伸びればいいのに。」
自分のまだ低い身長を思いながら小さく頭をで、深いため息。
■リコ > まぁ それはそれとして、気になったのならやるしかない。
魔力を手元に集め草刈りを始める。
手から1m程離し、地上1cm程の所で止め少年が進む度に丈夫な草が刈られ倒れていく。
魔力ノン訓練をしつつ、自分の進んだ後に道ができる事が楽しくなってくる。
「~♪」
■リコ > 何故休みの日なのに草刈りをしているのか。
全く分からない。
そう。ただ何となくで考えずに動いたからではあるが。
何はともあれ刈るべき草は既に倒れ、公園の地面は倒れた雑草のカーペットになっている。
とはいえそのまま、というのも見栄えが悪いし放置していたら虫が沸いたりと大変なことになる。
風を操り公園の中央に草の山を作れば自身の身長など超えるほど高く積まれ。
「燃やしちゃう? でも煙がなぁ…」
水気もたっぷりで燃えにくくもあるだろう。 ソウナルト埋めるのが一番かと考え始め。
■リコ > 炎天下の下ここまで動きっ放しで草刈りなんてしていれば、顔や体中汗だくである。
魔法で穴を掘るにしても少し休んでからにしようと、かなりすっきりした公園のベンチに腰を掛け、手荷物の中の水筒を取り出しちびりと一口。
風は太陽で温められ熱くもあるが、見上げた空も深い青で心地よく。
ふぅ─と一息漏らして、そんな青空に魅入られたかの様にぼんやりと眺める。
■リコ > 夏の音。
セミの鳴き声。
風の音。
空は青に紅が混じり始め公園の中の影は長くのびていて何とも美しくも物悲しくもあるような寂莫感。
遠くからは家路に帰る声が聞こえればここが貧民地区であるという事も忘れる。
■リコ > さて、日も完全に暮れてしまった。
小さくため息を零しながら赤の帯もだんだんと細くなっていく様をぼんやりと眺めてからゆっくりと立ち上がり。
草を地面の中に沈める様に魔力を練り柔らかくしていく。
そして、最後まで沈んだそれを見送ってからきょろきょろと周囲を見渡し、この後どうしようか思考を巡らせていく。
■リコ > とりあえずお風呂にでも行こうかと、少年は闇の中前へと足を一歩踏み出す。
蒸し暑く揺らぐ空気の中少年は闇の中へと消えていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリコさんが去りました。