2020/07/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/一軒の襤褸家」にチェイサー【金獅子】さんが現れました。
■チェイサー【金獅子】 > 【PL:ルール:NPCの銀十字社構成員に対しての行動ロールと同時にダイス判定。
1d100で70以上の出目があれば捕縛成功。但し、チェイサー1名につき捕縛は2人までとする。持てなくなっちゃうからね】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/一軒の襤褸家」にチェイサー【蒲公英】さんが現れました。
■チェイサー【金獅子】 > まだ日は落ちきらぬ夕暮れ時。
怪しい薬の密売人が吸い込まれていったことを向かいの宿屋の窓から確認すれば、覆面を手に取って連れへと目配せをし「行くか」と軽く息を漏らした。
相手は今、裏口を押さえているはず。
そちらの出入りを防ぐか、むしろそちらへ誘導するかは成り行き次第。
戸の前に立ち、荒くノック。
「邪魔ァ、するぜ──…」
『邪魔すんのやったら帰って』の声は此処では上がらない。
ノックの動作と同じ荒さで軋むドアを開き、戸口へ立ちはだかった。
黒頭巾たちの目がぎょろりとこちらを向いたようだ。
■チェイサー【蒲公英】 > 「……」
夕暮れ時。とある家の裏口を押さえつつ、女は無言で佇む。
忍装束に身を包み、かすかな闇に身を潜め。
女は、タイミングを計っていた。
「……ふぅ」
聞き耳立てていた室内の状況。
事が動いた、と判断すれば。
女は、裏口の鍵を開け、音もなく建物内へと侵入する。
パートナーの動きに合わせ、どんな状況でも動けるように。
裏口近くにあった棚の影に身を隠しつつ。
女は、再度機会を窺う。
■チェイサー【金獅子】 > ざっと見渡せば家具の少ない平屋。
視界の中に黒頭巾は片手の指の数程。
左手の指で刀の鍔を押し上げてチャキリと音を立てる。
空いた手では後ろ手にドアを閉め。
「叩き斬られたくなきゃ大人しくしな──全員だ」
まずは1人身柄を押さえ、その者の命をタネに交渉せんと目論む。
戸口に最も近い黒頭巾へと大股に近づき、手を伸ばす。 [1d100→42=42]
■チェイサー【蒲公英】 > 「……」
パートナーが、まず荒事で動かなかったのを確認し。
女は、音を立てずに静かに移動する。
パートナーに向かっている黒頭巾の内。
一番後ろに立っている者に近づき、手を伸ばし。
(……おとなしくつかまってくれるならラクなのだけれども)
周囲の他の黒頭巾に気取られぬよう。
まず、一人制圧しようと試みる。 [1d100→64=64]
■チェイサー【金獅子】 > 裏口近くでも微かに、気配があるのは連れだろう。
挟撃になればありがたい、けれど。
1人の黒頭巾は野生動物のような機敏さで距離を離した。
「待て」
その気はないが、刀の柄に手を触れながら黒頭巾を奥へと追い込む向きに方向転換する。 [1d100→13=13]
■チェイサー【蒲公英】 > (まぁ、そうなるが道理、よね)
パートナーに対していた黒頭巾が逃げの体勢に入るのを見て、そう内心呟く女。
しかして、女は動じない。
周囲の黒頭巾に逃げられる前に、と。
女は目の前の黒頭巾の衣服に手を伸ばすが。
運悪く、その黒頭巾が姿勢を変え、手が空を切る。
(……こんのっ……)
再度、女は手を伸ばすが。
ここであまりてこずっていては、黒頭巾に本当に逃げられるかもしれない。 [1d100→11=11]
■チェイサー【金獅子】 > 入り口ドアへと気を配りながら黒頭巾たちを奥へと追い込む軌道は牧場のボーダーコリーの如く。
ただ、黒頭巾たちは異常を察知しながらも慌てて軽挙する様子はなかった。
手ごわい、と値踏みして突破口を探す。
刀から手を離せば部屋の片隅の作業台と思しきテーブルの上にあった瓶を手に取り、黒頭巾の足元へと投げつける。
中身は知らぬが足止めになれば良し。 [1d100→7=7]
■チェイサー【蒲公英】 > いよいよ、場が荒事の雰囲気になってきた。
二度目の女の手の動きも、黒頭巾が警戒態勢に入ったため空を切る。
なんとも、タイミングがかみ合っていない。
(……こうなれば。
多少派手に……!)
どちらにせよ、今すぐにでも戦闘が起きそうなのだ。
こうなればこそこそする意味もあるまい、と。
女はそう判断し、近くの黒頭巾に対し、思い切って飛び掛る。 [1d100→36=36]
■チェイサー【金獅子】 > 神の見えざる手が物理法則に介入する如く、己の手元はあり得ない方向へと狂い黒頭巾たちはぬるりぬるりと己たちの包囲から抜けていく。
どうしたものか。
「──殺そうか」
捨て鉢に吐きながら、瓶と同じテーブルから拾った空き缶も投げつけ。 [10d10→1+1+2+2+3+5+5+6+7+10=42]
■チェイサー【蒲公英】 > (こいつら……!)
女の飛び掛りもまた、なぜか、タイミングよく回避されてしまう。
まるで、行動がすべて読まれているかのような間の良さ。
いや、間の悪さであった。
「こんのっ!」
飛び掛りを回避され、女はムキになり、声を上げて近くの黒頭巾へと回し蹴りを放つ。
黒頭巾の表情はよく見えぬが。すこし、驚いたようではあるが……? [10d10→1+2+2+2+5+5+8+8+8+9=50]
■チェイサー【金獅子】 > 連れである女もしびれを切らしたらしい。
抜刀しかけるが、そもそもの原則が『生け捕り』であることを思い出した。
女が回し蹴りを放つのを横目に、黒頭巾の一名に飛びつかんと跳躍し。 [1d100→68=68]
■チェイサー【蒲公英】 > 不意打ち気味の回し蹴りを、かがまれて回避される。
この黒頭巾たち、ある程度以上の訓練を受けているのか。
そう思いつつ、女は更に追いすがるように。
「でぇいっ!」
目の前の黒頭巾に対し、今度は飛び蹴りを見舞う。 [1d100→57=57]
■チェイサー【金獅子】 > 知りたいと思った。
そんなにもこの集団が素早く、広い空間を逃げられる訳を。
それはさながら昆虫の如くであり。
やっつけ仕事の感覚で来てみても、こう易々と逃げられては悔しい。
姿勢を立て直しもう一度、黒頭巾を捕まえようと腕を伸ばす。
「──大概にしろ!」 [1d100→74=74]
■チェイサー【蒲公英】 > 自身の飛び蹴りをかわされ、振り返った女。
ちょうどそこで、パートナーが黒頭巾を一人確保していた。
黒頭巾たちの間に動揺が走るのを、女はしっかりと確認し。
「ふっ!」
ぎゅるんっ、と体を回転させ、一番近くの黒頭巾へと。
再度の回し蹴りを放つ。 [1d100→74=74]
■チェイサー【金獅子】 > 「よし、大人しくしてな」
捕まえて後ろ手を捩じり上げて黒頭巾の動きを封じる。
腰へ吊るしてきたロープの束を解き両手首を後ろに回させて拘束する。
「そっちも、やったか」
女へ向けてロープの一束を、必要ならば投げて寄越そう。
それにしてもよく逃げる。
残りの頭巾はどうしたものか。
■チェイサー【蒲公英】 > ようやっと。放った蹴りが黒頭巾にヒットし。
女もまた、黒頭巾を一人拘束することに成功する。
女は、紐で黒頭巾の体を縛り、身動きできないようにして。
「はい。
……さて、残りをどういたしましょうか」
パートナーに声かけられ、女は返事をする。
そのまま、拘束した黒頭巾を引きずりながらパートナーの傍へと向かい。
他の黒頭巾へと視線を向ける。
■チェイサー【金獅子】 > 己が捕縛した1名は既に戦意はないかのように大人しい。
まだ逃げ回ろうとする黒頭巾も居るわけだが。
女へと目配せする。
「こんな路地には荷馬車も呼べないな。
──ご赦免してやるよ、尻尾巻いて逃げて親分さんに報告でもしてきな」
後半は黒頭巾たちへ注げる。彼らはどたばたと足音を立てて逃げるだろう。
そうして己たちが引き立てて輸送する黒頭巾は2名。
自分1人でも護送できなくはないが、逃げた頭巾を追いかけてみるかいと女には囁く声音で聞くのだった。
■チェイサー【蒲公英】 > 「……御意に」
女としては、まだまだ捕獲する気満々なのであったが。
ヘタに刺激して手痛い反撃を受けても面白くない。
なので、女はパートナーの後を追い。
捕まえた一人をしっかりと確保したまま。
「いえ、やめておきます。
今は、二人確保しただけで上出来、とすべきでしょう」
ささやきに対しては、静かに答えつつ。
女は、周囲へと警戒の意識を向けていく。
■チェイサー【金獅子】 > ちょうど日も落ちた頃。
捉えた黒頭巾を立たせて、腰縄もつければ。
「──確か、向こう側か」
とある団体の設けた留置施設の場所を思い出して、あばら家を出ていく。
少し手こずったがなかなかの働きだろうと──自負。
そうして諸々の手続きを済ませれば、帰路につく。
■チェイサー【蒲公英】 > 「……」
事が終わり、一息、という様子。
女はため息を吐きつつ、相手に同行し。
黒頭巾を留置施設へと入れたところで。
少し一人になりたい、と。相手と別れ。
「……もう少し。
鍛えなおすかぁ……」
自身の不甲斐なさに落ち込みつつ。
女もまた、帰路につくのであった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/一軒の襤褸家」からチェイサー【金獅子】さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/一軒の襤褸家」からチェイサー【蒲公英】さんが去りました。