2020/05/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にソーヤーさんが現れました。
■ソーヤー > 貧民地区の娼館や安宿、出逢い場などが立ち並ぶ地区に足を踏み入れている場違いな姿をした修道女。
もし裏路地にでも入れば垢塗れの身体を化粧で隠して行為を行う娼婦に慣れた男が巣くう。
目をギラつかせいつ襲い掛かるかもわからないだろう。
それでも、腰に備えられた真鍮色が見え隠れする武具から、修道女はここらの娼館では顔なじみだった。
仕事を頼まれることが多いのだ。
修道女が年老いた唇の紅色が濃いマダムから「又頼むよ、シスター」と親し気に声をかけられながら出てきたのも相まっている。
故に襲われることは限られた地区以外にはない。
道端で3人で1人の値段でいいよと誘いかける立ちんぼが数人いる場所を通り過ぎる際も、お互いで軽く挨拶を交わす。
怪我はないか、病気にかかってないかなど、頬や腕を軽くぺたぺたと触って診断しようとする修道女に苦笑い。
メイクが落ちるからやめてくれーと軽い笑いと触れ合いも終わりながら、喉が渇いたのもあり湿気が少し多い深夜。
別れを告げ、少し休憩しようかと近くの店を探すことにした。
■ソーヤー > 貧民地区と言えど平民層や富裕層と同じで娯楽施設が立ち並ぶ。
娼館と酒場が合わさった場所も多く、酒場で品定めや出逢いの場が提供されている。
修道女 ソーヤーはその合わさった酒場にその姿で訪れる事は何の気後れもなく、酒場に入ると服装や気質は様々にあるのが目に映る。
肩に下げた鞄は身に着けるまま、カウンターに腰を下ろせばやせ型の、多少の殴り合いや殺しはスルーしていそうな少しの髭に後退している頭髪の中年のマスター。
気さくな挨拶を交わされながら 仕事かどうかと聞かれれば、休憩にきた有無を伝えて炭酸水と果実で割った飲料を注がれた。
「ありがとうございます。」
受け取り、小さく傾けながら傷の入った樽杯に注がれた橙色の発泡飲料を煽る。
冷たい苦みと甘味、それに炭酸が効いて、身体中の少し湿った身体に心地よい。
混ぜ物の安酒や余り物の穀物で蒸留させた酒などが並ぶ貧民地区の酒場にしては、新鮮な果実と炭酸水。
冷たいお茶でもよかったものの、出されたそれは上等なほうだろう。
「凄く美味しいです。
でも、果実なんてお高いんじゃ。」
そう言うとマスターはいたずらに成功した笑みでニッと笑い、親指を天井に指しながら。
「娼婦が一人顔殴られちまってよ。
シスターが治療してくれよ。お代はそれな。それ。」
そう言って、飲料一杯で仕事を頼んできたのだった。
遣られた、と思う前に、了承の笑みを浮かべては、落とし前は既につけられているものの、商売ができない。
早急な治療は欲しいのは確かだろう。
中身が残っているそれを飲み干す前に二階へと上がり、戻ってくる頃には気の抜けてしまった薄い味のする果実飲料を飲み干した。
■ソーヤー > 酒場での水分補給を終え、出ていく際にかかるマスターからのまたの来店を望む声。
にこりと笑みを浮かべながら手を振り、出ていく際に感じる不穏な空気。
―――“殺した数は覚えなくていい 守った数を覚えておけ”―――
義父の言葉が頭を通り過ぎるまま、道すがら歩くと、ふと数人がかりで口元を抑え込まれ、足を抱えられ、胴体を抱えられ、裏路地へと脚早に消えていく。
その光景を何人かの荒くれと、何も知らない平民が目を開いた。
―――が、その光景はこの世界では見慣れたもの。
見返りも薄ければ行動はせず、その後に起こることを知っている貧民は目を細めるのみ。
聞こえるのは血飛沫が壁にかかる盛大な水量の音。
そして悲鳴。
2人が血を浴びたまま足を転ばせて出てくるのなら、そのまま道すがら逃げていく。
出てくる修道女は血を浴びながら、両腕に真鍮色のガントレットを血の染めて、手ぬぐいで顔を、ガントレットを拭っていく。
そのまま次の仕事へ向かう前にと、血を落とし、身体を少し洗わなくてはいけなくなった。
来た娼館へと戻って水を借りる道へ。
住人は、今亡くなったであろう輩がいる裏路地へ足を踏み入れる。
頭蓋が潰れ砕けた男の傍で、服や手持ちで使えそうなものはないかと追い剥ぐ。
ここは貧民地区。
貪る民ばかりがいる地区なのだ。
「水を借りたら、次の仕事をいくつかやって……寝ましょうか。」
そういう修道女は、死体を荼毘に漬けることも祈りもしない。
今夜は夜中にいろいろと動いていたモノの
娼館の類は昼間の方が適しているからか、時間調整も兼ねて
早々と眠りに就くことを決めたのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からソーヤーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にポチさんが現れました。
■ポチ > がれきの山からひょっこり顔を覗かせる少年。
きょろきょろと周囲を見渡し、誰もいないとするするっと小さな体で出てきて、四つん這いのまま地面の上で猫や犬の様にお尻を合上げながら背筋を伸ばし。
尻尾をピンっと立てる。
「んーー♪」
■ポチ > 風ではたはたと身を包むシーツはためかせながら尻尾をゆらゆらと揺らめかし、
お尻を振り振りと振って、尻尾をゆらゆら。
風を受ければ気持ちよさそうに目を細め何となく猫っポイ動きで遊び始めれば、視線の先にはこちらをじーっと見つめる猫。
「にゃー」
等と鳴きまねをしながらじりじりと猫に近づいていく。
■ポチ > 猫と重なる視線。
じーっと見つめあう一人と一匹。
猫は動くものが好きという事を思い出せば、自分のお尻の尻尾を操り猫の目の前でゆらゆらと揺らし誘惑。
その尻尾の先をじーっと見つめフリフリと小さな頭を動かす猫。
その動きを楽しむ様に見つめてい。
■ポチ > そんな事をして遊んでいれば猫とすっかり仲良し。
石造りの道に腰を下ろし膝に猫を乗せナデナデ。