2020/04/06 のログ
ヴェルソート > (誰か男を買う者が…または襲う者がいたかは、闇に紛れて誰も知らぬまま……。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏路地」からヴェルソートさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカーレルさんが現れました。
カーレル > 金につられて安請け合いなどするものではない
詳しい話は聞かなかったし、興味もなかったのだが、察するに冷たい路地裏の地面の上でノびている男は、
金の使い込みでもしたか、手を出してはいけない女に手を出したか、そんな所なのだろうと思う
自分と依頼主の腕利きらしい部下二名とで万全を期して、男の潜伏しているらしい場所に踏み込んだが、
これが結構な大捕物になった。逆上して暴れだした男にボコボコに殴られた挙げ句、
腕利きの部下の1人はうず高く積まれた廃材の上に投げ込まれたりし、倒れている男も含め、4人共ボロボロである
とはいえ、多勢に無勢。なんとか男を気絶させる頃には、そこいら中、しっちゃかめっちゃかで、
魔物でも暴れたのか、というような惨状であった

「…ぜぇ、ぜぇ…いや、手強かった…
 そんじゃ、後は任した…金は後で取りに行くわ」

依頼主の部下がしんどそうにしながら、気絶している男の両脇を固め連れて行く
こうしてみると大人と子供、大柄な男であった。大通りまで部下たちは男を引きずっていくと、
後は待たせていた粗末な馬車に男を放り込み、依頼主の元へ帰っていった

「しんど……寒ィ、あと痛ェ…」

あれだけ大騒ぎしたにも関わらず辺りに人の気配はない
懐から煙草を取り出し火を付け紫煙を吐き出すと、口の中に違和感があり、唾液を吐き捨てればじんわりと血が滲む
鼻血を手の甲で拭えば、部下の片割れが投げ込まれた廃材の山に腰掛け、旨そうに煙草を吸った