2020/03/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/冒険者ギルド」にルインさんが現れました。
ルイン > 貧民地区のまだ平民地区にまだ近い場所にある冒険者ギルド。
そこまで怪しい仕事が並ぶ事はない、はず、の場所で依頼が貼られた依頼を眺めては首を傾げ。

「やっぱり薬草採取か害獣駆除がお手軽ですよね」

色々と貼りだされる依頼を眺めては小さく呟き。
報酬は多くはないがお手軽、しかも今日中に終わらせることが出来そうな仕事と言えばその辺り。
少し報酬が多くなれば大変か数日の拘束になってくるものも多く、まだ懐が多い今ではあまり魅力に映らず。
ただすぐに受けて良いものかとつい悩み、もう少しだけ様子を見ようと。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/冒険者ギルド」からルインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 スラム街」にリリトさんが現れました。
リリト > 夜も更けてきた貧民街のスラム、バラック小屋の立ち並ぶ通りを、
人々の夢から夢へと渡り一人の淫魔が浮遊しながら徘徊している。
今日も人からエネルギーを貰いそこね、草花から生気を分けてもらってなんとか生き延びたが
いつもお腹はぺこぺこである。

そっと、誰かの夢に忍び込んで生気を分けてもらおうかとバラックの貧相な窓から家の中を覗き込む。
と、そこは寝室だったらしく、粗末なベッドに小さな女の子がぐっすり眠っていた。
どうやらうなされているらしい少女の夢を覗き込んでみる。

昼間は借金取りに親が取り立てられ、自分は病気がちで寝込んでばかり。
友達は誰もおらず、自由に外を駆け回ることすら難しい。
そんな日常の記憶が悪夢となって彼女を苛んでいた。

「……かわいそうに」

同情したリリトは、夢を少しばかり操作して彼女の夢の内容を書き換える。
裕福な家庭に生まれ変わった両親と彼女は温かな食卓を囲み、パーティーを開く。
大勢の同い年ぐらいの子供に囲まれ、外で元気よく鬼ごっこを楽しむ夢。

すると、険しかった少女の寝顔が穏やかないいものに変わり、リリトはにっこり微笑んでその家を離れた。

「夢の中ぐらい、素敵なことが起こってもいいもんね」

そう呟いて再び自分のお腹の足しになりそうな夢を探しに行く。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 スラム街」からリリトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 貧民地区、路地裏で一人の男が細巻を味わっていた。
何をするでもないかのように立ちながら、時々、通りすがりの人間と何かを話し、何かを手渡し、何かを受け取り。

「ふぅん……」

男は、貧民地区の情報屋から、色んな情報を買っていた。
多くは、先日参加した平和に関する会議の参加者の情報など。
さまざまな立場の人間の多かったあの会議は。
少なからず男に今後の自分の動き方に関して考えさせることになったようで。

「思った以上に、この国は平和への道を歩んでるみたいだな」

騎士団、冒険者、魔王。
そういった存在の多くが平和を望んでいる。
それは、男にとっても望ましいことで。
男はほほえみながら、ぷか、と煙を吐き出し。

セイン=ディバン > 男は、いつしか闇の中へと消えていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。