2020/03/25 のログ
ブレイド > 「ならいいんだけどな…
ひとまわりっつーか、オレくらいの子供がいたとか言ってなかったか?
まぁ、今はそうも見えねぇけど…」

パンを少しずつ食べる姿は微笑ましさすらおぼるが
彼女自身が言うように、本来ならばずっと年上。
小さな体だが、顔立ちなどからは幼さは感じないあたりからもそれはわかる。

「それほど金持ちってわけでもねぇよ。
せめて、安心して暮らせる家くらいはほしいんでな。
金は溜めてるっていうか…ま、こういう店も悪かねーけどよ」

ミレーであるがゆえにこういうところにいるほうが安心するというのはある。
食にそれほどこだわりもないし。

ジラ > 「よせよせ追及するな。
 お、家買うの? いいね。もし家持ったら私のことを雇っておくれよ」

冗談めかしてそう言うと、スープをパンで救って口に入れ、安酒で流し込む。

「それはなんとなくわかるな。今の私、たいがいみすぼらしいから、
 たまに『主人』に連れられて舞踏会に参席すると、死にたくなったりするし……
 ブレイドは出世して騎士とかになるかもしれないけど、私は一生このままかもなぁ」

は~と大きくため息をついて、飲み干し空になったコップを置く。

「はあ……主人のところに帰りたくないなぁ」

赤ら顔で、忌々しげに自分の首に巻き付いた首輪の鎖を鳴らしている。

ブレイド > 「へいへい。
おう、流石にいつまでも根無し草ってのもな。
帰る場所もないんじゃ張り合いがねぇし…。って、雇うぅ?ジラがそれでいいってならな」

主人もちの奴隷である彼女。
主人の持ち物である以上は勝手に彼女を雇うのは無理だろうが…
彼女もそれを知っての冗談だろう。

「オレもそういう席は苦手だ。踊ってなにが楽しいんだかわかんねーし。
ま、アンタの主人も踊りより、アンタの反応が楽しいんだろうけどな。いい趣味してるぜ…
だけど…そうだなぁ…オレもミレーだし、そんなうまくはいかねーよ」

一生。彼女の主人とやらが手放さない限りはそうかも知れないが…
彼女の意思がすっかり折れてしまっているのも要因になりそうだ。

「じゃ、帰らなきゃいいんじゃねーか?
少なくとも今は傍にはいねーんだろ?」

鎖のついている首輪がどこかにつながっているようにも見えない。
ある意味今は自由の身にも見える。

ジラ > 「君のところのメイドになるの結構面白そうだと思うけどな。なれたらだけど。
 ブレイドくんみたいなのが案外出世したりするもんだよ。ふふふ」

酒に浮かされたか無責任なことを言っている。

「簡単にいうなあ。そりゃそうだけどさ。
 だからといっていつまでも酒場に居座るわけにもいかないだろ。
 金もないから宿にも泊まれないし……。
 それともブレイドが、今夜だけ私のご主人さまになってくれる?
 あの時みたいにさ」

鎖の先を差し出す。

「パンとスープの礼もしなくちゃだしさ。
 ……私の身体で足りるかはわからないけど」

ブレイド > 「そんじゃ、出世したらな。そん時暇そうなら家のメイドになりゃいいさ
もちろん待遇は今より良くするぜ?」

彼女の冗談めいた話に付き合いつつも
グラスの中身を一気に飲み干してしまう。

「今あいてる宿なんざ連れ込み宿くれーしかねぇか。
一人じゃ止まれなかったし丁度いいかもな。
今夜だけっていうか…そうだな…」

差し出された鎖の先を握って

「雇うときのための試用って感じになるかもな。
パンとスープ程度じゃ給料には足りねーかもしれねぇけどな」

彼女の申し出を受けうなずけば、二人分の食事の代金をテーブルに置いた。

ジラ > 「じゃ、それまでにはなんとか『主人』に下剋上を果たして暇になっておこうかな。
 ……あれ? もしそうなったらメイドにこだわる必要もないのかな。」

重たい鎖の先をためらうことなく握られて、少し心臓が跳ねる。

「……いいの? ありがと。甘えちゃったな……
 よ、よろしくおねがいします……ご主人さま」

おずおずと立ち上がり、ブレイドの後に続いて店を出ることとなるだろう。

ブレイド > 「雇うってならメイドなんじゃねぇのか?
流石に奴隷として傍に置こうってきはねーぞ?
他になんかあるなら考えといてくれ」

鎖を握ったまま歩き出せば、重たい鉄の音が響く。
だが、無理やり引くことはなく
ジラを後に連れてあるくことになるだろう。

「いいって。
ジラがそう思うなら返してくれりゃいいさ。
体ででもなんでもな。アンタならお釣りも出るぜ?」

連れ込み宿まで彼女を連れていけば、おそらくは激しく交わることとなるだろう。
彼女の未来の主になれるかは、まだ不明であるが…

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からジラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からブレイドさんが去りました。