2020/03/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 【待ち合わせ待機中】
■セイン=ディバン > 【移動します】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 薄暗い通りに面する薄暗い路地。
さらにその薄暗い一角に発つ薄暗い酒場の中の薄暗い店内の薄暗い隅の席。
時間は遅いが、こういう店は遅くまで客を受け入れてくれる。
そういう層の客が多く立ち寄るからだ。
背景までもが薄暗い店でスープを啜る。
もっと早くに王都に帰れると思ったが・・・思った以上に遅くなってしまった。
そのためこんなところで食事をするはめになっている。
数人客はいるが、まぁ揃いも揃って人相はよろしくない。自分も含めて。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にジラさんが現れました。
■ブレイド > 味はまあ…可もなく不可もなく。
特別うまいとかまずいとかではなく、無感動の味がする。
パンも然り。
夜も遅いと言うのに温かい食事にありつける事自体に価値があると言えばそのとおりなのだが。
それにしたって、この後宿等の問題も残っている。
夜も遅い。そこらのまともな宿なら部屋をとることもままならない。
「(野宿は流石にまずいよなぁ…)」
■ジラ > うらぶれた酒場には少々浮いた様子のメイドに首輪の姿の小さな娘が店内に入る。
ブレイドと少し離れた席に座り、慣れた調子で安酒を頼む。
背が低すぎて靴が床から浮いていた。
顔見知りの存在にはまだ気づいていない。
亭主もさして追及することなく、グラス一杯の香りのついた水を彼女に提供する。
「…………」
数口飲んで、打ち上げられた魚のように卓上に突っ伏した。
■ブレイド > 卓上に身を投げ出す少女の姿は流石にこのうらぶれた酒場であっても目立つ。
パンを齧りながら顔を上げれば小さなメイドの姿。
あの大きな首輪といい赤い髪といい、見覚えがある。
「また無茶振りでもされたか?」
パンをくわえたままスープ皿とグラスをもって彼女のテーブルへと向かう。
ひと声かけてから向かいにすわり、突っ伏す赤い髪を見下ろして。
彼女がこの店来る理由は何となく分かる。
こんな時間であることと、主人がいないことから
たぶん、妙な命令でもされたのだろう。
■ジラ > 「あ、ブレイドくんじゃないか? ひさしぶり。会えてうれしいな~」
顔を上げる。淀んだ黒い瞳。言葉だけは元気だが声が死んでいる。
「そうそう。まあ、いつものことなんだけど。
私にできるのは、こうしてたまに得られる自由時間で
ケチな酒を飲んで苦しみを希釈するぐらいさ……
……なんか奢ってくれない? お腹に何も入ってない、今」
自虐的に笑って恥ずかしげもなくたかりはじめた。
本当に金がないらしい。つまみの一つすらテーブルにはない。
■ブレイド > 「おう、元気そう…ってわけでもなさそうだな」
顔を上げる少女…いや、女性にひらりと手をふる。
最初にあったときは随分と噛みつかれたものだが、今は気安く話せる相手としてみてくれているようだ。
変態主人の玩具にされているのは変わっていないようだが。
「自由時間って、こんな夜中にかよ。
それこそ底意地がわりーぜ。どっかでアンタが襲われるの楽しみにしてんじゃねーのか?
ま、おごるくらいはいいけどよ…つか、今日なんも食ってねーのかよ」
店主に自分と同じくスープとパンを注文する。
酒だけ飲んでたら悪酔い確定だっただろうに。
「なんも食ってねーならゆっくり食えよ?」
■ジラ > 「まあ。元気だよ。比較的。
ありがとう。ひとまわり年下の子に奢ってもらうパンはおいしいな、ふふ……」
一回りで済むかどうかはわからない。
ともかくパンをちぎって少しずつ大切に食べ始めた。小動物的な仕草。
「……金持ってるわりにはこういうケチな酒場に来るんだね、君は……
うらぶれた酒場めぐりが趣味なのかい?」
首を傾げて歯に衣着せぬことを言う。