2020/03/20 のログ
ピング > 暫くすると、その部屋からも他に負けないくらいの嬌声がなりひびくことになったんだとか。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にキリエさんが現れました。
キリエ > 「くそったれ」

 最近悪態ばかりついている。
 娼館の一室にて、ソファーに身を投げ出している女が一匹。
 着込んでいる黒衣は乱れ、髪の毛はどこか元気が無い。両足はお行儀がよいとはいい難い高い位置に投げ出されており、表情の疲れは明瞭だった。
 娼婦の一人が、何かにとりつかれた。
 教会の狩人―――悪魔祓いの女の出番だった。
 やってきたのはいいが、まさか一晩かかるとは。

「くそったれ………」

 一晩中化粧の濃い女に跨って儀式など、貰いに大して労力が見合わない。
 引き受けなければよかった、と、女主人から借りた部屋の一室でうつろうつろとしている。

キリエ > 「ガチンコでやりあえねぇ奴ァ嫌いだ」

 魔との戦いには二つある。
 一つが儀式、一つがタイマンである。後者のほうが余程やりがいがあるというものだった。
 誰が好き好んで相手に跨って詠唱をするというのか。

「よくあんな衣装着られるぜ、着てみない? お給料弾むわよ。じゃねーよ、抜かせクソアマ」

 仕事が終わり依頼料を受け取ろうと女主人に話しかけたところ、まさかの勧誘を食らった。
 面白くない。無意識的に煙草を取り出すと、専用の器具で火を灯し、口に咥えて目を瞑る。

キリエ >  ノック。
 乾いた音が響き渡る。
 女はうっとおしさを隠さず、手で目を覆ったまま返答をした。

「満室だ。他を当たれ」

 ドスの聞いた声。ハスキーボイス、しかも低音故に、男のそれに聞こえても不思議ではなかった。
 娼館、満室。これだけ聞けば、入る気を無くすであろう。そんな台詞を選んで言ったのだ。
 あるいは館の主人か、その使いがやってきたのかもしれない。一晩部屋を貸すという約束だったが、もう一晩経っていたのか。
 女はけだるそうに窓を見た。カーテンで何も見えなかった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にダグラスさんが現れました。
ダグラス > 久しぶりに訪れた娼館の受付で面白い娘が臨時で入っていると教えられ。
部屋まで向かって扉を叩けば帰ってくる声。
一瞬男かと思うほどに低い声でだまされたのかと思いながら。
娼館の主人に聞いた話と声の特徴から聞いた通り娘なのだろうと判断し。
そのまま遠慮なくドアを開けて中に入ればソファに身を投げ出している女を視界にとらえ。

「ほぉ、こいつはまた変わった趣だな」

どこか自堕落な姿ながら。
娼婦らしくない姿におそらく娼館の主人がどちらかに嘘をつき。
損失を埋め合わせつつ利益を得ようと考えたのだろう。
自分にとってはどちらでも構わないがと後ろ手に扉を閉めれば外からカギが締まる音が聞こえ。

キリエ > 「あん?」

 目を閉じて煙草をプカプカとやっていると、何やらドアが開く音がした。
 帰ったと思ったが、と目を開いて、頭だけを動かしてみる。
 まさか娼館の女主人に一杯食わされているなどとは露知らずの女は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。

「あ? 誰だよあんたは………」

 煙草の灰を灰皿に叩いて落とすと、屈強な体格をした男を上から下まで観察する。
 冒険者、あるいは傭兵か。その崩れか。
 状況が飲み込めないのか、それでも手元を見ずに二本目を取り出して咥え火を移す、手つきの鮮やかなこと。

ダグラス > 「あ?客に向かって誰だとは散々な言い方だな」

どうやら相手は客を取らされる話すら聞いていないらしい。
それはそれで性的な興奮がそそられ。
なれた手つきで煙草に火をつける相手に対し近づいていきつつ。
女主人に気性の荒い女ゆえに手荒に抱いてもいいと言われた言葉を思い出す。

「まぁ細かい話は関係ねぇか。
 俺は金を払いお前の身体を買ったんだ、その高そうな服をダメにされたくなかったらさっさと服を脱げ」

まるで雌を物としてみているかのような目つきで相手を見降ろしながら言い放ち。

キリエ > 「んだとぉ………」

 客。娼婦。女主人。
 頭の中で点と点が繋がっていく。そういえば、あの女主人のいい草、思い返してみれば怪しい点がいくつもあった。
 尋常ではない商売をしている相手なのだ、悪魔以上に悪魔であって不思議ではない。

「ふーん……………」

 じっくりと男を品定めする。
 やる気らしい。しかも乱暴に。聖職者を手篭めにしようとするなど、なるほど神もへったくれもあったものではない。
 女は暫し考えると、きゅっと音を立てて首元を緩め、黒衣の上を脱いだ。

「どこまで脱ぐんだよ? 色男。おっ立ててる暇があったら答えろ」

 してやられるのは面白くないと、挑発的に手招きをした。

ダグラス > 「ほぉ……なるほどな実に俺好みな女だ」

偶然とはいえ訪れた海賊の男は強い女を抱くことを好む。
そのことは女主人もよくわかっていたようでまさに相手を任せるにはうってつけだったのだろう。

「全部に決まってるだろ。
 それとも男に殴られるのが趣味か?」

どうやら戦闘態勢に入った雰囲気を漂わせる相手に対し。
口角を上げて笑みを浮かべつつ、わざと相手の誘いに乗る様に腕を伸ばして相手の首元のネクタイに手を伸ばし

キリエ >  あとで女主人には正義の鉄槌を食らわすのは決定事項として、現在進行形の問題をどうにかするべきだった。
 女は素直な言動など母親の腹の中に置いてきた人種だった。
 素直にはいそうですかと服を脱ぐなどありえなかった。

「殴るのは趣味だがなぁ………あんたは、殴りながらやるのが趣味なのか?
 言っておくけどオレのパンチは効くぜ?」

 好戦的な笑みを浮かべて歩み寄ってくる相手に対し、女はソファに寝転がったままであった。
 ネクタイを掴まれると、そのまま手前に引かれる。

「苦しい。首絞めながらってのは趣味じゃねえなあ。
 それであんた、そこに突っ立ってるだけか?」

 煽る煽る。煽らないと死んでしまうとでも言わんばかりに、同じく口角を持ち上げて煽る。

ダグラス > 相手の言い回しからどうやら素直に抱かれるような相手でないことはすぐにわかった。
しかしもう少し抵抗するかとも思ったが素直に自分の腕の中に納まったことから抱かれることを拒絶しているわけではないような気がして。

「は、俺に対してそこまで挑発できるとは。
 なおさら気に入ったぜ」

そういえば相手のシャツの腹近くに指をひっかけ。
そのまま力に任せてボタンを引き千切ってはだけさせ。
相手が逃げなければネクタイを引っ張ってベッドへ仰向けに押し倒せば馬乗りになり。
はだけさせた相手の身体を無遠慮に撫でて。

「肉感はたりねぇが、程よく引き締まった良い身体してるぜ。
 ますますそそるねぇ」

キリエ >  気に入らないなら拳が出てきている。そういう女だった。

「挑発されて喜ぶなんざかわってんなアンタ」

 ネクタイを掴まれ引き寄せられた。器用に煙草を指で挟んで、ぶつからないように工面はした。煙草はギリギリまで吸われていた。

「オイ。追加料金かかんぞ」

 ボタンごと引きちぎられると、目じりを剣呑にする。黒いシンプルな下着が垣間見える。
 そのままベッドへと犬のように引っ張って連れて行かれる。押し倒され、あちこちをべたべたと触られるとこそばゆそうに目を細めた。

「乳に期待すんな。乳が欲しいなら他を当たれってんだ」

 胸元こそ足りないかもしれないが、腰周りの柔らかさは女性のそれであり。
 男に圧し掛かられているというのにリラックスした表情であった。

ダグラス > 「は、女を抱くのに金なんて気にしてられるかよ」

少しずつ相手の扱い方が分かってきたのか。
睨まれても平気そうに邪魔なネクタイも解いて脇に投げ捨て。

「気にすんな、胸くらいで萎えるような精神してねぇよ。
 こっちも見させてもらうぜ?」

そういって相手のズボンにも手をかけ。
見慣れない服装ゆえに少々手こずるもののずり降ろしてそれもベッドの横に置き。
下着も脱がせてしまえば露わになる相手の身体のラインを確かめ肌感を楽しむように胸から腿までを撫で。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にキリエさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にキリエさんが現れました。
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キリエ >  ネクタイも無くなり、シャツも脱がされる。
 ようやく見えてきた黒い下着も脱がされていく。ズボンもなくなっていくと、真っ白い肌が浮かび上がる。
 平均的な大きさの膨らみ。全体的に肉付きが悪く、筋肉が浮き上がっている。肢体はすらりと長く、腰周りは大きく横にせり出している。
 男らしい口調とは相反するかのように、片手で股座をそれとなく隠していた。

「おう、見ろ見ろ。っつっても恥ずかしいモンは恥ずかしいからな。
 あんまじっと見るなよ。入れるならとっとと入れろや」

 頬をかすかに赤らめ、そっぽを向いて言う。
 呼吸する度に桜色の頂点がかすかに揺れ動いて。

ダグラス > 「は、みろっていう割にかくしてるんじゃねぇよ。
 今のお前は俺の女だ、隅々まで俺に見せろ」

言いながら相手の両手を相手の頭の上に盛ってくれば脱がしたネクタイで縛り。
脚を広げさせればその割れ目に指を添えて具合を確かめるように中に埋めていく。
相手が力で抵抗するのであれば無理やり犯してもよかったが、そうで無いならしっかりと快楽に溺れさせてやろうと画策し。

空いた片手を相手の顎に添えれば顔をこちらに向かせ。
唇を奪えば口内に舌を入れて味わうように相手の物と絡めていき。

キリエ > 「…………ちっ。後で後悔すんなよ」

 両腕を万歳の格好で縛られると、舌打ちをしつつも受け入れる。
 抵抗するつもりはなかったが、これはこれ、後で思い知らせるかどうかは別問題なのだ。
 いきずりの関係。所詮一夜の夢。楽しまなければ損というものだ。

「んっ、ぅ、んぅぅ………」

 唇を重ねて、舌と舌を乱交する。
 男と女。戦いはまだ始まったばかりだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からキリエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からダグラスさんが去りました。