2020/03/11 のログ
タマモ > 跳ねる鞠は、ゆっくりと、しかし確実に、少女の元へと近付いて行く。
それに気付いたとして、付いて来る者が居るならば、そのまま、少女の元へと案内されるだろう。
興味引かれ、それを手に入れようとする者が居るならば、その手から逃げるように跳ね方は変わる。
まぁ、そんな事が起こった場合は、己が直接向かう事となる訳だ。
気付いても、何事も無かったようにされたなら…
………うん、それは仕方無い。

とりあえず、それが来るまでは、暇な事には変わらない。
懐に手を突っ込めば、ごそごそと漁り、中から取り出すのは一個の賽。
適当に、誰か来るか、飽きて帰るまでの暇潰しだ。

タマモ > 「まずは…1かのぅ」

指先で賽を弄り、ぴんっ、と弾く。
それは地面にかつんっ、と落ち、ころころと転がって。
ぴたりと止まれば、そこに示された目は1だった。

「では、続けて次は2といってみようか」

地面の賽を拾えば、再び指でぴんっ、と弾く。
再び地面に落ちた賽は、転がっていき…その出目は2と示す。
その次は3、更に次は4、少女は正確に出目を出し続けていた。
6まで通し、1へと戻って、そこでぴたりと手を止める。

「………やはり、出せるものを出すのはつまらんものよ。
狙うよりも、運否天賦に頼るのが一番じゃ」

すっと指を振ると、今度は地面の賽が、触れずに浮き上がる。
それを、ぱしんっ、と手に取れば、袖の中へと仕舞い込んだ。
そも言葉から、何かしらやっていたのは分かるだろうが、それは見て分かるものでもなかっただろう。

「さて、そろそろ、じゃろうか?」

そんな呟きに応えるように、ぽーん、ぽーん、と通りから音が聞こえてきた。
遠くから、近付いてきていた鞠が、近くまで来ているのだ。
もう数度、鞠の跳ねる音と共に、それが曲がり角から姿を現わすのだろう。

タマモ > 「今日のところは、こんな感じじゃろう。
仕方あるまい、戻るとするかのぅ」

うん、そろそろ待つのに飽きてきた。
となれば、と、跳ねる鞠に手を伸ばせば、すぅっとその手に収まって。

さすがに、これ以上は。
と言う訳で、少女は戻るを決めたようで。
その鞠も袖の中へと仕舞い込めば、そのまま、すっと景色の中に消えてゆく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場兼ギルド」にルインさんが現れました。
ルイン > 「今日は外れですかね」

昼に差し掛かる頃の時間帯の貧民地区。
そこにある酒場に併設された少々怪しい仕事の多い冒険者ギルド。
壁に貼られた依頼を眺めては実入りこそいいが危険しかないか、面倒ごとが多い、失敗すれば性奴隷待ったなしの依頼しかなく…困った顔で頬を掻く。

「出直すのも面倒ですし…新しい仕事か美味しそうな子が来るのを待ってみましょうかね」

場所が場所だけにそれなりに人はいるがむさいおっさんばかり。
ある意味顔見知りとなった連中だけに今では手を出してくるものもいない。
暑苦しいなと思いながらも張り出された依頼から視線を外して適当な席にと座って真昼間から薄い酒を注文して。

ルイン > 殆ど酔うような濃さもない水のような酒を舐めるように口して考えるのは今日の予定。
といっても仕事が見つからなければ適当に過ごすか臨時のPTへの参加、もしくはナンパか娼館ぐらいなのだが。

「問題は懐が寂しい事ですよね、本当に」

贅沢をしなければ数日過ごせるぐらいは持っているが贅沢をすれば一日も大変になる程度の手持ち。
しかし仕事よりも楽しみを優先したい今…どうしようかとテーブルに肘を突き考えて。

ルイン > 「少し気分変えに散歩でもしましょうか」

こうして具だっていても仕方ない、少し気分を変えようと席を立つと散歩へと出かけて。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場兼ギルド」からルインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカーレルさんが現れました。
カーレル > まとまった金が手に入ったので買い物に出かける
まずはブーツを新調し、次に薄手のシャツを数枚、刃物を研ぐための砥石に愛猫の好物…
保存の効く食料品を数点、他にも細々したものを幾つか
それぞれ別の店で買い求め、幾つかはあとで届けてもらえるように頼み、
最後に知人の小さな商会を訪ねて不要な金を全部預ける。別に増えたりはしないが商売にも金がいる
管理を任せる代わりに好きにしていい、と言い含めてある
店主とは金貸しとトラブった時に間に入って仲裁した以来の中である

買い物も済み、帰って寝よう…と自宅の方へ歩きながら煙草を1本取り出そうとし、ふ、と
煙草を買い忘れていた事を忘れていた

貧民地区の怪しい異国人街にある小さな商店に入ると怪しい煙が立ち込めていた
この店はいつもこんな感じで、如何にもな雰囲気の客が王国の法に触れていそうな商品を買い求めていたりするが、
そのへんの事をあまり気にしてはいけない…
なんせ、ここは貧民地区。富裕地区や平民地区では手に入らないものもここにはある………かもしれない

「何時もの煙草をいつもの分…これ、代金ね」

頭にターバンを巻いた異国情緒あふれる店主にそう伝えると黙って頷き、
酷い訛りの共通語で店の奥に何やら言いながら消えていく
注文があってから煙草の葉を細巻きに仕立ててくれるというスタイルだから少し時間がかかる
店の中には珍しく自分以外の客はなく、店の中を眺めながら暇をつぶす
何に使うんだかさっぱり判らない物から、王都の別の店でも見かけるような物まで、
様々な商品が陳列されていて眺めていて飽きることはない…時折、これ不味いだろって物まで、
風景に溶け込むようにして並べられているが突っ込んではいけない