2020/03/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区の通り」にフィルさんが現れました。
フィル > 裕福なものから貧乏なものまで、住む地区の特徴は違っても、人が多い場所という所があるのはどこも同じなのだろう。
ほかの地区に比べれば、貧民地区では大分ガラも悪い人々が多く。
清掃も行き届いていない所も、チラホラ目に付くところである。
けれども、比較的大きな通りでは人々の往来が夜となっても多いのは、貧民地区でもやはり同じのようである。

「平民地区とは違いますね…やっぱり」

同じように店が立ち並ぶ通りといっても、地区が違えば雰囲気はがらりと変わる者であり。
同じような目的の店であっても、扱っている品の質や内容は大分異なっているものである。
少年が歩きなれた平民地区とは違う街のようにも感じられれば、多少普段以上にあたりへと気を配っているようであるが。
変わった品物を扱っている店を見つければ、意識がそちらへ向きすぎてしまうのは、少々危なっかしいといえるかもしれず。
治安の整っている富裕地区どころか、平民地区よりも治安の悪い貧民地区にあっては、警戒はしてもし足りないといってもいいものなのだが。

「これって…堂々と売っていいものだったっけ」

雑貨屋の店先に並んだ商品に気をひかれたようであり。
少年は歩み寄っていくが、ふとそんな言葉をこぼしてしまったのは、平民地区ではあまり見かけない道具の類があったからである。
富裕なの高級で質のいい商品とはまた別の品ぞろえといえる、貧民地区の品揃えなのだ。
普段あまりほかの地区に足を踏み入れない少年は、店の配達帰りついでとはいえ、興味心で踏み込んでしまったようであり。
平民地区の表通りでは見かけない品や、お店を見つけては少々不用心に覗いてみたりしているようであるが。

フィル > お店によっては不用意にのぞき込むだけで、睨みつけるような視線を向けられることもあるようだ。
結果的に冷やかしと取られてもおかしくないのは、ほかの地区でもあり。
貧民地区なのだから、余計に厳しい反応が送られやすいのは、仕方ない部分もあるだろう。
不用心さがあるとはいえ、荷物をわかりやすく曝け出しているわけでもなく。
ローブを着込んでいるというのは、この場所においては平民地区よりなじんでいる結果なのだろうが。

「買って帰っていいか…ってところに悩みますね」

少年が働いている雑貨屋でも扱っていないような、珍しいものや裏商品はそこそこ見つかるのである。
珍しいからと、買って平民地区に堂々と戻っていいかと思えば、悩ましいところもあるようであり。
珍しい魔道具、ということでもなければ飛びついて買うということは、やはり躊躇するところがあるようだ。
珍しくても普通に持って帰れそうなもの、という品定めをしていれば、結局は貧民地区散歩のような状態になってしまっているようだが。

「また娼館…本当に多いかも」

やはり一番目に付くものとしては、娼館が多いようである。
聞きしに勝るというべきだろうか。
地区の特徴の一つで聞いている以上に、大き目の建物で比較的目立つものは、娼館が多ければ、ぽつりと少年は零してしまったようだ。
かといって、珍しい魔道具などをうっているようなお店でなければ、軽く通り過ぎるくらいであり。
たまに中をチラっと覗いてみる程度でにしているようであるが。

フィル > いざとなったら何かに化けて逃げの一手を取ればいい、と考えている節もあるのだろう。
しばらくまた、お店や店先の品物を覗いては先に進む、と繰り返していたようである。
もちろん道の長さに限界はあるのだから、そのうちお店の数は減り始め。
咲道がそこかしこに見受けられるようになってくることになったのだ。

「そろそろ…通りの端っこかな?」

少し周りへと意識を向けれ見れば、明らかに人の数も減っているのである。
平民地区だって路地裏は安全かといわれれば、そうではないのがこの町である。
少しだけ少年は足を止めて、思案を巡らせていくが。
どうやらそれは、帰り道のことのようであり。
そのまま来た道を戻るか、横道に入って戻っていくかといった考えのようであるが。
普通に考えれば、夜も更けた貧民地区の路地裏を通ってなど、腕に覚えがなければ、やらないほうがいいことである。
それでも、帰り道に悩む少年は、腕に覚えがあるわけでもなく、単に興味心からのことなのだろう。

「どっち通って帰ろうかな…」

いざとなったら逃げればいい、という考えは相変わらず続いているようである。
周りに気配を探るように意識を向けても、少年より上手の人間なんて多くて当たり前なのだから、気づけないことも多いのだ。
それでも少年は、折り返し地点といえるあたりで一度足を止めたまま振り返り。
大分人が減り始めている元来た道と、折り返し地点に横から繋がっている脇道へと視線を何度か行き来させては、また悩まし気に眉を顰めているようだが。
やがてどちらかを決めれば、運よく何事もなく帰路へと着いていったか―

ご案内:「王都マグメール 貧民地区の通り」からフィルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルインさんが現れました。
ルイン > 「んー…あの子は今一かな」

貧民地区の一角、娼館が立ち並び娼婦が呼び込みや客引きを行っている裏通り。
そんな女性が歩くには危険としか言えない場所を物色するように歩く。

通りに立ち客を引く娼婦や娼館を覗いは品定めをするようにじっくりと眺め。
時折に足を止めては話しかけるが交渉がうまく行かないのかそのまま別れたりと。
そんな事を何度か繰り返してもめげる事もなく通りを歩いて。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルインさんが去りました。