2020/02/18 のログ
■シチュー > 「んっく……!ぅっ、……ぅ~~~っ……!
身体、……動かせなぃぃっ……!
あっ……、ぁっ……、あぁぁぁ、……でも……。
……もふもふ……。
……んっ、……もふもふだぁ……」
芯の通ったあたたかさで満ちている尻尾の拘束はもともと身軽さのみで腕力のない痩せている身体では振りほどけず。
それでも悪あがきに呻き、黒尻尾をぴーんと伸ばして獣耳ごと身体をよじる。
そうしているうちに知ってしまう、この天上の触れ心地。
力をこめて真っ赤にしてた顔が、なにやら幸せそうに微笑んで目元が別の意味でほんのり赤くなる現金さであった。
「えっぇっ、……違うよー!
って、……あは……。全然説得力ない、よね……えっと、うーん、うーん……!
……とにかく本当!お姉さんに悪いことしようと思ったわけじゃないんだー!
――……ひっ!うっ、ぅ……。お願い……許して……。なんでも、するからっ……!」
不利になるとそうやって言い逃れをする輩、と思われても仕方がなかった。でも、自己弁護するには自分の行動が怪しすぎる。弁護士のようにはいかず、困ったように視線を彷徨わせて、勢いまかせに訴えかけ。
――感じる視線は、まるで衣服を通過して直肌に触れるようだった。びくんと獣耳が怯えにすくみ、ぺたんと両側に垂れ下がる。ろくにうごかせないまま、反射的に膝を内股に寄せ合わせながら、恩赦を強請る弱々しい表情。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシチューさんが去りました。
■タマモ > 何だろう、もう少し頑張るかと思ったら、思ったよりあっさりと緩んだ。
目の前で、その変化を見せる少女に対する、素直な感想である。
触れたいなら、素直に断りを入れれば良かったのだが、そう思わずにはいられない。
もっとも、そんな行動のお陰で、別の意味で楽しめそうな流れであるのだが。
「ふふ…そうかそうか、許される為ならば、何でもするか。
………そうじゃな、では、本当に何でもして貰うとしようかのぅ」
ころころと変わる少女の様子、己の視線に対する反応…うん、とても楽しめそうだ。
せっかくの少女からの誘い…誘いじゃない?ともあれ、それは受けずに終えるはずもなし。
くすくすと笑いながら、そう返せば、片手を伸ばし、少女の頬を撫でる。
さて、では………よし、これから考えよう。
これから先、何が起こるのか…それは、後に分かる事である。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカーレルさんが現れました。
■カーレル > 貧民地区、とある酒場
味は並だが量は多く価格も安いとなると冒険者など肉体労働者が多い王都ではそこそこに人が入る
売りは王国北部の家庭料理、派手さはないが滋味深い味わいで不思議なことに一口すると
故郷を思い出させるような魅力があった
今夜は客も多く賑わっていたが、その一角で肩が触れた触れていないなんて事で些細な争いが起き、
その争いがグラスに入った北部火酒を飲み干すより広く店内に広がりあとは皿や料理、グラスに拳が飛び交う
戦場と相成ったわけである
喧嘩っ早い人種が多くトラブルが尽きない立地であるということも忘れてはいけない
せっかく家庭料理を味わいに来たというのに乱闘騒ぎの渦中となったがどこ吹く風
背後から飛んでくる食器やもつれて倒れ込んでくる男であったり女であったりを巧みに交わしながら、
カウンター席のおよそ中央あたりで、こんがりと焼けた鹿肉のローストに齧り付く
この程度の騒ぎで慌てているようではもって数日、下手を打つと明日の朝にはドブ川に浮かぶことになる
拳と怒鳴り声が飛び交う中、食事を続ける…大体、図太くなければなんでも屋なんてやってはいけないのだ
■カーレル > 騒がしい中、食事を終えれば静かに音もなく立ち上がる
呆然と客たちの喧嘩を眺めている店主の手をとり、代金を手渡すと、厨房の方へ声をかけて
そのまま裏口から何事もなく店をあとにするのであった
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカーレルさんが去りました。