2020/02/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアキ・メイガスさんが現れました。
アキ・メイガス > (今日は村の作物を売りに貧民街に来ていて。いくつか商店を回り作物を売り切ったところで一息ついた。見るからに危ない場所であまり長居する気にはならなかったが、手押し車を止め一息つくぐらいの疲労はあった)
アキ・メイガス > (このようなところに長居するのは危険だ。とごく普通に思った娘は貧民街を立ち去ろうとした。邪魔は現れるであろうか)
アキ・メイガス > (特段邪魔もされなかったので娘は足早に村へと戻り)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアキ・メイガスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルインさんが現れました。
ルイン > 貧民地区の路地、犯罪がほぼ起きると言っても過言ではない場所を散歩をするような足取りで歩く。
普通なら冒険者でも一人では、特に女性が歩くには危険すぎる場所を一人で…。

時折にこの辺りを根城にしていると思われるごろつきに遭遇はしても相手がこちらを居れば去っていき。
つまらなさそうにそれを見送れば黍を返してまた歩き。

「この辺りも平和になったのかな。そんな気配、無いんだけどね?」

とくに目的もなくこの場を歩いているが揉め事も何も今のところはなく。
むしろ顔見知りと思われるごろつきには避けられる有様。
それをつまらなさそうにしてはよく起きる何かの出来事を待つように歩いて。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは王都マグメール、貧民地区の一角だ。
入り組んだ路地の中、ふわり、と屋根の上から少女が舞う。
とん、と音も無く着地をすれば、ぐるっと周囲を見渡して。

「………ふむ、今日は、この辺りでも巡ってみるかのぅ」

場所が場所だけに、人気がそうある訳ではない。
まぁ、付近で住んでいる者達は居るだろうが、それ以外で、ここを通りそうな感じもなさそうか。
居るとしても、腕とか、逃げ足に自身のある連中だろう。
だからこそ、こうした場所で会える相手と言うのは、遊び甲斐があるのだ。

………だから、己への捕縛依頼が今だにあるって?気にするな。
ならず者だって、ちゃんと相手にしているのだ、悪い事ばかりではない。

ともあれ、ここと決めたからには、さっそくと、歩き始める。
目的は…適当で。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシチューさんが現れました。
シチュー > 主に命じられたお使いの内容は、貧民区にある主の友人宅へのお届け物だった。
貧民区の中央を横切る通りですら、歩くたびに胡乱げな目線やどこの言葉かよくわからない罵倒が飛んだり、肩や腰に身体をぶつけられたり。
そんな治安の悪さにも関わらず、お使いが終わった開放感でいっぱいのメイド奴隷は足元弾ませ。

「ちゃんとお届けものできて良かったー!
ご主人さま、明日の午前中は自由にしていいって言ってたし。明日はたくさん寝坊するぞー!」

そんな半休前のテンションでうきうき揺らす黒尻尾。
しかしそんな黒い尻尾が、ぴた、と止まる。

「あのお姉さん……!
尻尾が……9本もある……!」

自分の尻尾は一本。対して彼女は9本。
単純に性能比で言うとお姉さんは自分の9倍つよいことになる。

謎の興奮を覚えると好奇心がきらめく。
抜き足差し足、そっと相手の背後から近づいて。
9つの尻尾に触れようと試みる。

どう見ても素人の足取り。妖狐である相手には怪しい気配を察するに容易い。

タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
まったく人気が無い訳ではない、とは言え、おかしな点に気付いたからだ。
明らかに、己に向かい、近付いて来る足音がある、と。
それなりに、そうした技術を持つ相手であろうと、聞き取る程に鋭い聴覚。
それを持つ少女が、素人の業に気付かぬ訳がない。

「………?…ほほぅ…」

さて、何が目的で、己に近付いているのか。
そんな相手を、ちゃんと見ていれば、その狙いが僅かでも予想出来ただろう。
しかし、残念ながら、今回は相手を見ていない。

何か、狙いがあるのだろう。
そんな風に近付く相手に、遠慮は要るまい。
顔は前へ向けたまま、くすり、と笑う。

歩みに変化はない、それは、近付く相手に気付かず、歩いているように見えるだろう。
それは、相手を捕らえる為の罠。
触れられる距離まで近付き、どこに触れるのか分からないが、そんな素振りがあれば…
九本の尻尾が、一気に捕らえに掛かるだろう。

シチュー > 足音殺す一歩歩くごとに、いける、と謎の自信が湧いてきた。
見知らぬもの、そして素敵なものを見るとひとまず触りたくなるのが人情というもの。ミレー族だけれども。

あの9つのもふもふに触りたい。あわよくば、ぎゅーってもふってスリスリぺろぺろしたい。
そうしたら自分の尻尾も2つに、いや3つに分かれて生えそうな気がしたのだ。
そんな全く根拠のない結果を想像しつつ、あるいは単純にさわり心地良さそうだからという胸の高鳴り抑えつつ。
まるでおやつを目の前にした子供の顔つきで瞳もキラキラ、しかも相手は気づいていない様子。
残り3歩ほどを、尻尾の一端目指し一気に飛ぼうとして。

「ふぎゃぁあああ!?
あ、わっっ、わっ、あああっ!
ああぅうぁあぁあバレてた!ごめんなさいお姉さん!ごめんなさいぃぃ!
僕はお姉さんの尻尾に触りたかっただけなの、スリスリもふもふしたかっただけー!
スリじゃないよ!ほんとだよー!」

瞬きひとつの間があったかどうか、
あっという間に9本の尻尾に四肢が囚われ身動きが取れない。ぱたぱたともがく太腿にメイド服の裾がはためき、必死に弁明しながら獣耳を伏せる。

タマモ > 相手が、小柄な相手だ、と言う事だけは分かっていた。
耳に届く、相手の足音が、軽いものだったからだ。
だがしかし、ここは貧民地区、だからと言って油断は出来ない場所なのである。
………まぁ、そんな相手が居た方が、己としても、暇潰しにはなるのだが。

もちろん、それが、より楽しめそうな相手であれば、尚良し。
そんな事を考えながらも、九本の尻尾は、的確に相手の体を拘束した。
ちなみに、あれだ、そんな相手が望んでいた、ふわふわもふもふ、そんな感触は存分に味わえているだろう。

「ふむふむ…なるほど。
そう言った相手は、総じて、不利な状況に陥ると…のぅ?」

ゆっくりと振り返れば、捕らえた相手を見遣る。
そんな事を言いながらも、実のところ、そんな捕らえた相手…少女を見れば、そうだろうな、とは思っていた。
が、少女にとっての不幸…不幸?は、己にとっての暇潰しとなりそうだ、と目を付けられてしまった事で。

そう言葉を返せば、すぅっと瞳を細めた。
尻尾で捕らえたままの少女に、上から下へと視線を向ける。
それは、まるで品定めをしているかのような、そんな雰囲気を感じさせるだろう。
………まぁ、わざとやっているのだが、それは秘密だ。