2020/01/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・安酒場」にヴェルソートさんが現れました。
■ヴェルソート > 冒険者や労働者が集う安酒場。
安物のエールの匂いが充満するそこに、ポロン…と竪琴の音色…音の源は丸椅子に腰掛けた隻腕の男。
はしばみ色のどこか艶のある風貌の片腕には、不思議な色合いの指揮棒が握られていて、それが宙をなぞるように振られると、どこからか楽器の音色が響いてくる。
「手を叩こう 歌を歌おう 酒を飲んで騒ごう
星の金貨 月の銀貨 舞い踊る宴を♪」
弾むような、気分が高揚するような曲が、耳がジンとしびれるような歌声で歌い上げられ…自然と酒場の賑やかさが増していく。
酔いに任せ飲み騒ぐ安酒飲み達が、ノリの良い者は自然と手拍子や膝を軽く叩いて音を合わせ出して…中には声の響きに陶然とするものも、幾ばくか。
■ヴェルソート > 指揮棒を軽やかに振る度にいろんな楽器の音色が弾むように舞い、響き、まるで楽器が踊っているようなリズムで音が踊る。
気分を良くした客たちが、小銭をチャリチャリとおひねりに投げてよこすのに目を細めながら…高らかに、歌をさらに弾ませて。
「足を鳴らし 口ずさんで 踊り躍れ踊ろう
私の歌 貴方の声 いつまでも続くよに♪」
タンタンタン、とタップのようにステップを踏み、床を鳴らせば、自然と手拍子を止めた客達はその動きを愉しげに眺め…その中には、翻るコートの内側の気崩れた薄手の服から垣間見える、艶のある肉付きの良い体を愉しむものもいないこともなく。
■ヴェルソート > (その歌声は、しばらくの間、酒場を満たして大いに賑やかした…。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・安酒場」からヴェルソートさんが去りました。