2020/01/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にネコさんが現れました。
ネコ > 『……はぁ……』

貧民地区の酒場。そのカウンター席で、一人のメイド少女がため息を吐いていた。
目の前には、様々なカタログ。それをぱらぱらと眺めては、少女はうなだれる。

『……義手って、こんなに高ェのかよ……』

少女が見ていたのは、義手のカタログであった。
ドワーフの作る物や、特殊な金属の物。
魔術師が作る本物そっくりの腕などなど。
それらの写真の近くに表示される価格は、目が飛び出そうなほど高価だ。

『これじゃあ、いつまでたってもアタシは片腕のまんまか……』

借金で首の回らない少女としては、とてもではないが手が出ない。
かといって、隻腕のままでは仕事も上手くいかない。
本当に、イイ感じに八方塞であった。

『……ここらでドカッ、と稼がないとムリか……』

隻腕になって以来、少女はあまり稼ぎが良くは無い。
冒険者としては、難しい依頼がこなせない。
体を売るにも、片腕の無い女、となると買い叩かれることが多い。
どうしたものか、と少女はため息を吐き、酒を呷る。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にスミデーさんが現れました。
スミデー > (薄汚れた旅装、この格好で入れる酒場と言うと貧民地区の酒場がせいぜいで。
適当な酒場に入って行き、ゆるく中を見渡せばカウンターに座るメイド服姿に気付いて内心で首を傾げる)

「こんなところにメイド?ここの給仕っていう感じでもないし、なんだろうな……?」

(給仕が酒を呷っているのはおかしかろうと、少し興味がわけばカウンターの方へと歩いていき、酒を呷る少女の側まで近づいて声をかける)

「こんなところ、っていうと酒場のマスターに悪いが、こんなところでメイド服なんて目立つ格好をしてたら危ないんじゃないか?
ここの給仕って訳でもないんだろう?女一人で酒を飲んで、酔ったりしたらここらだと何をされるかわからないぜ?
しかもその腕で……大丈夫なのか?」

(初対面の相手に少し説教くさいか、と思いつつも少女へとそう話しかける。
そしてその際、少女の腕が片方なく、隻腕であることに気付き、眉を潜める)

ネコ > 『あん?』

カウンター席で酒をぐいぐい呷っていれば、いきなり声をかけられ。
思わず、敵意というか、攻撃的意思をむき出しにして振り返ってしまう。

『……ずいぶんとまぁ、いきなりな物言いだこと。
 アタシのこれは仕事服。ここには客として来てる。
 アタシは貧民地区出身。ここいらの危なさ加減は良く知ってる。
 ついでに。アタシは冒険者で、そこいらのゴロツキなんざ相手にならない。
 以上。お分かり? 納得していただけたかしら?』

よくよく見れば、旅装に身を包んでいる相手に。
少女はぺらぺら、と言葉を投げ、首を傾げてフフン、などと薄い笑みを浮かべてみる。

『そっちこそ。ずいぶんな格好じゃない。
 この辺りの人間だったら、アンタみたいな旅人然とした格好の男。
 カモだって判断すると思うけど?』

一通り説明をして落ち着いたのだろう。女は、酒の入ったグラスを相手に掲げてみせる。
どうやら、声をかけてきたのだから酒に付き合え、という意思表示らしい。

スミデー > 「悪いな、自分でも説教くさかったって想ってたとこだよ。
仕事服か、どこかでメイドをしてるってことか?
そういう格好が好きな奴相手に客引きをしてるって訳でもなさそうだしな。
なるほど、ここら出身で冒険者ならここらの奴らなら相手にならないだろうな……ん?
その格好で冒険者の仕事をしてるのか?動きにくそうだが」

(仕事服、何処かの家のメイドかと思うものの、冒険者と言われて首を傾げる。
メイド衣装で冒険者の仕事をしてる、ということなのか。
それは随分とリスキーだなと)

「カモだって思ってちょっかいをかけてきたら、そのことを後悔させる位の腕はあるぞ?
マスター、エール一杯」

(グラスを掲げる少女、付き合え、ということと理解すれば取りあえず注文をして少女の隣に座って。
見るとはなしにカウンターに広がるカタログを見て)

「義手か……随分といい値段がするんだな。
俺だったら条件次第じゃこれの半値以下で準備出来るが……ぼってるんじゃないか?」

(カタログの金額を見て随分と高いもんだと感心をし、マスターがエールを出してくれば少女の方にかざして。
軽く乾杯、と少女のグラスに軽く当てようとする)

ネコ > 『自覚症状があるならまぁいいけど。
 一応、とある冒険者に仕えてる。
 客引き目的なら、もっとエロっちぃ格好してるっつー。
 これ、特別製でね。冒険者仕様なのさ』

各種抵抗力付与済みの特注メイド服。動きやすさもバツグン。
案外、ジャマになんてならないのさ、と微笑む少女。

『へぇ。自信満々、って訳だ。
 ……だからこそのその格好って訳?
 あ、マスター。アタシにも。グラスホッパー』

良く考えれば、旅人というのも危険は付き物。
相手の落ち着いた物腰は、経験などあってのことなのか? と判断する少女。

『……まぁ、普通義手はこんぐらいはするんだろうさ。
 あい、乾杯……。って……』

はふん、とため息を吐きつつ、少女はグラスを当てて乾杯するが。

『……準備できる!? アンタ、もしかしてツテとかコネがあるってことか!?』

相手の発言を飲み込み、少女が食いつく。
カタログの半額以下というのは、かなりおいしいし驚きの話だ。
少女は、相手へと体を向け、身を乗り出して話を聞こうとする。

スミデー > 「冒険者に使えてるメイド冒険者、か……面白いな。
エロい恰好か……そういうメイド服が好きだって言う奴も世の中にはいるから、そういう目的で声を掛けてくるのもいるんじゃないか?
冒険者使用のメイド服か、それなら納得だな」

(メイド服でも冒険者用に作られたものと聞けばなるほど、と思うもののわざわざメイド服の形に作っているのはある意味酔狂だなと、口には出さずもそう感じる)

「ああ、特にこういう治安の悪い所にくるんだからな……油断して襲ってくれればそれこそいいカモだよ。
魔術師、ドワーフ……材料にやたらとこってたりいらないギミックがあったりしそうだな。
っと、ああ、ツテがある、が近いか。
なんだったら今すぐにでも紹介出来るが……それなりに対価は頂くぜ?」

(喰い気味に食いつく少女に身体を仰け反らせつつ、そういうツテがある、と頷いて。
但し、無料で情報を渡すわけにはいかないと、冒険者なら解るだろうと笑って)

ネコ > 『ま、いないこともねぇ。
 ただ、どっちにしろ脱ぐんだから、意味ねぇと思うけどね』

メイド服目当てで声をかけてくる客でも、最終的に全裸にするんだから。
男のフェチズムってのは良く分からん、と肩を竦める少女。

『ヘッ、おっかねぇな、アンタ。
 ……マジか……。……。
 ま、そういう分かりやすいほうが好みっちゃ好みだ』

相手の言葉に、嘘の様子が無いことを感じ取り。
少女は、少し思案をするが。
一度ため息をつくと、真っ直ぐに相手を見つめ。

『わかった。何が欲しいんだ? 金か? 情報か?
 モノによるが、払えるものなら払ってやってもいい』

ただし、もしもガセを掴ませたら痛い目見せるぞ、と念を押しながら。
少女は、相手との交渉を開始する。

スミデー > 「脱がせないで着たまますればいいだろう?
服フェチなら、寧ろ脱がしたら意味がないって言うらしいしな」

(わからん、と肩を竦める少女に男のそういうものを理解するのは難しいだろうと頷いて。
おっかねえと言われると楽しげに笑い、そうでもないと首を振る)

「のらりくらりと言葉遊びをするのもいいが、相手次第だからな。
本当に困ってるのにそういうことをされたら殴りたくなろだろうし。
欲しい情報が無いわけでもないし、冒険者をしてるんだったら知ってそうな気はするが……そうだな、払えるもので払ってくれるんだったら身体でって言うのはどうだ?
これもある意味分かりやすいだろう?」

(念を押されてもガセを掴ませるつもりはないので、楽しげに頷きながら悪戯っぽく笑って少女を見つめる)

ネコ > 『そうだとは思うけどね。
 なぜかアタシを買う相手ってのは、脱がせるんだよ……』

脱がせたら意味ないじゃん。そう思うこと何度もあったが。
それを口にしたら世の男性たちが悲しむということも知っているので。
おおっぴらには声には出していないが。

『……アンタ。もしかして最初からそれが目的か?』

相手の切り出してきたカードに、少女が一瞬不機嫌そうな表情になるが……。

『……まぁ、いいや。確かに分かりやすい。
 それで? 一発? それとも時間?
 それともアタシを朝まで好きにする?』

体を求められているというのなら、それはそれでやりやすいと判断し。
少女は、相手に情報の代価である、身体というものについて交渉を開始する。
射精一回なのか。何時間か少女を自由に抱けるという制限なのか。
あるいは、夜明けまでという、いわゆる『オプション全部乗せコース』なのか、と。
少女も、自分を安売りするつもりは無い。決めるべきところはしっかりと決めておこうという腹積もりらしい。

スミデー > 「なるほどな……最初は着衣で楽しんで、それから脱がして裸で楽しむとかすれば一粒で二度おいしいになるだろうにな。
最初から、じゃあないな。
そちらの欲しいものがあって、それに対して俺が交渉で使えるカードがあったってだけだよ。
それに金には困ってないし、欲しい情報を持ってるかどうかは不確定。
なら確実な報酬を選ぶ方がいいだろう?
そう不機嫌な顔をするなよ、満足度によってはこちらがチップを弾ませて貰うし」

(少女の言葉と一瞬浮かべた表情に苦笑いをして、最初からという訳ではないと首を振って。
そして少女のあけすけな条件提示に少し考えれば決めた、というように見つめ)

「朝までコースで……好きにしていいんだな?
まぁ、酷いことはしないから安心してくれていいけど……それいいながら時間が惜しいし、二階に行くか?」

(朝まで好きに、のコースを選び、好きにする、と言う言葉に後悔しないな?というように笑って。少女と自分の酒代をマスターに渡して、こういう酒場にならあるであろう二階のそういうことをする部屋の金も渡す)

ネコ > 『結局脱がすんかい。
 ……ふん。どうだか。
 ま、いいさ。アンタみたいに胡散臭い男の相手は慣れてるんだ』

しれっ、と語る相手を、疑うような目つきになる少女であったが。
どっちにしろ、相手の持っているという情報は欲しいので。
ここは素直に相手の言葉を信じることにしたようだ。

『まぁ、ある程度はね。言っとくけど、アタシのことを殺そうとしたりしたら。
 反撃させてもらうよ。身体は売っても命は売ってないからね。
 ……ったく。男ってのはどうしてこう……』

もうちょっとムードのある誘い方はできないのか、とボヤきつつ。
少女は席から立ち上がり、先に二階へと上がる。
階段の途中、ちら、と相手を見下ろせば。
鮮やかな赤の舌を出し、ちろちろ、と。艶かしく動かして見せたり。

スミデー > 「最後はお互いに裸で、素肌の触れ合い、温もりが欲しくなるんだよ。
ゆきずりの胡散臭い男だが、宜しく頼むよ。
殺すとか傷つけるとかしないから、そこは信じて貰いたいもんだな。
はは、ムードを楽しむにはここは少し場所が悪すぎるんじゃないか?」

(貧民地区の酒場では、ムードを盛り上げる誘い方、も虚しいのではなかろうかと笑って。
先に二階へと上がる少女を追いかけていき、こちらを振り返って紅い舌を出す少女に、にやりと楽しげに笑い部屋へと入っていく)

スミデー > <<場所を移動致します>>
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