2020/01/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にスミさんが現れました。
■スミ > 大小石造り木造り様々な建物がひしめく貧民地区の一角。
狭い路地に面した『骨董屋』と看板を掲げた店は、小さな窓に曇りガラスを嵌め込んでいて容易に中を覗き込めない。
天窓からの陽の光さえうっすらとしか差し込まない店内は、彫刻やら壺やらが乱雑に並び、絵画が雑に積まれて居たりと、およそ本来の広さをやたらと窮屈に感じさせる。
その店のカウンターで今、薄汚れた緑の服の赤毛の女と、店主らしき禿頭の小男がにらみ合っている。
二人の間のカウンターの上には、拳大の五色に奇妙に光る石。
「………5000ゴルドでは?」
女のほうが、しぶしぶといった調子で尖った唇から言葉を漏らす。
『馬鹿を言うんじゃない。こんな出自が解らないモン、買うコッチだってリスクがあるんだからな。
…せいぜい1000だ』
店主のほうは女を下から睨みながら、顎を上げて横柄に言い返す。
女の方は「そんな」と唇で紡いで、ううん、と唸って腕組みをする。
「確かに鑑定書なぞは出せないが、何処ぞから盗んだとかじゃないんだよなあ…」
実際、ちょっとした山に調査に行った際に『拾った』ものだ。
しかし本当の事を言ってしまえば、きっとその『拾った場所』をしつこく聞かれることになるだろう。
ちら、と眼鏡の奥から店主を見る。
此方を睨み返しているその顔は、てこでも動かなそうに見える…
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に黒須さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアルファさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアルファさんが去りました。
■黒須 > (今日は師団から休暇を得ることができ、久しぶりに生まれ故郷へと帰って来た。
自分が生まれ、育ってきた汚れた町、貧民地区へと。)
「…相変わらず、汚れてやがるな…?」
(変わらない空気感と街並みを見渡せば、変わらないその様子を見て、散歩がてら歩き回る。
道中、酔いつぶれている住民たちなどが居れば、彼の姿を見て驚きの顔をし逃げていく。
それは獣人が通りと言うわけではなく、この町では彼のことを知らない人間はいないのであったからだ…。)
「…ここのじじい、骨董屋になったのか…。」
(煙草を咥えて看板を眺める、前は別の店であったと思い、店を構えるために金を借りて来ては何度も頭を下げて延長したおやじが居た。
すでに返却するための額は収まっている。
そのまま、ふらりと体中黒い毛でおおわれた狼頭の獣人が店内に入る。
そうすれば、女を睨んで居る険しい顔から、にっこりと下っ端らしい店主へと変わる。)
『こここ、こっつぁ、どうも黒須さん!相変わらず、お元気そうでぇ…?』
(ぺこぺことしたゴマすりスタイルで挨拶をすれば、頭を掻いてめんどくさそうに対応する。)
「やめろ、お前との契約は既に終わってんだ…もう関係ねぇだろ…。
…それより、こいつとなんか取り込み中か?」
(隣に立っている女性、スミを指で指して聞いてみる。
店主の様子からするに、この男はただの獣人ではないのは確かである。)