2019/12/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区冒険者ギルド」にユイキスさんが現れました。
■ユイキス > (困りました。 ・・・お金が。お金が、ありません。
研究をするにしても何をするにしても、お金というものは消費するもので、稼がなければあっという間になくなってしまうもの。未だ何かを金に替える、なんていう高度な術は使えない身であれば、仕方なく人に混じって働かねば。
別に働くことはそこまで嫌いではありません。元々、誰かに尽くす為に作られた身であれば、奉仕することに忌避感はなく。ただ・・・)
・・・足らない。
(張り出されている仕事で自分が出来るような仕事、となるとまるでお給金が足りません。ただ生活するだけであればこれを2つ、3つ程こなせば数日ほど持つでしょう。けれど、これでは研究資金にはとても届きません。研究というものは、お金がかかるものでして、私が出来るような低ランクの仕事ではとても間に合わないのです。
ならば、と高ランクの方に目をやればやれドラゴン退治だとか、秘境の奥に咲く花を取ってきてほしいだとか、そんなものはできるはずもなく。 ・・・ドラゴンの牙とか秘境の花とか私が欲しいくらいです。)
私に出来るようなレベルで、もう少しお給金が高い依頼、とか・・・
(ちらちらと張り出されている依頼に視線を巡らせるけれど、そんな都合の良いものはどこにもなく。どうにか、どうにか生活資金だけではなく、研究資金の足しにもなるような・・・私にも出来る高額の依頼はないものか。僅かな可能性を夢見て少女はギルドの張り出された依頼に目を通して)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区冒険者ギルド」にローブの冒険者さんが現れました。
■ローブの冒険者 > ――おや、お嬢さん。何か困りごとかい。
(そう声をかける一人の男、目深にローブを被ってあからさまに怪しい風貌ではあるが、このような地区ではそう珍しくもないだろう。近くで丁度依頼の報告を終えたらしく、懐にその報酬をしまい込んだ所。ふと、耳に届いた女の言葉に意識が向いたらしく、歩み寄り、驚かせないように隣側から声をかける。)
金目当てで依頼を選ぶとなると、言っちゃあ悪いが……出来る物は少ないだろう。借金でもあるのか?
(彼女が悩んでいた通り、報酬が良い物に限って明らかに達成が難しい物、もしくは眉唾な内容の物ばかり。加えて、目の前の相手は見た目に関してはそう荒事に向いているようにも見えず。)
■ユイキス > ・・・。 あら、まぁ・・・こんばんは。
(声をかけ、そちらに目を向ければ一人のローブを被った男の姿。顔すらロクに見えない程にフードを深く被った姿は少々胡散臭くも見えますが・・・ここでは多々あることでしょう。身分を隠している方や傷を負っている方もおりますから。事実として、周囲を見渡せばもうひとり、ふたりくらいは彼と同じような格好をしている方も見受けられます。
その声を受けて、そちらに視線を向ければにこり、と小さな笑顔を授けましょう。)
借金・・・そうですね、借金・・・。そうですか、借金・・・。
(借金、という言葉を耳にすれば思わずその言葉を数度繰り返してしまいまして。そうですね・・・このまま行けば近い内にお金が足りなくなって借金をしなければいけない未来もあるかもしれません。えぇ、なにせお金がないのですから・・・。)
・・・どうしましょう。困りました。
このままでは私、借金しなければならなくなります。どうしましょう・・・。
(なんて思わず隣の方へ泣き言を言ってしまって。 ・・・けれども隣の方もそれを言われた所で困るだけでしょうが、それでも言わずにはいられませんでした・・・。)
■ローブの冒険者 > おい、おい、なんだ。俺にそれを言われても困るわけだが。
そもそもどうした、そう金が要る理由でも?
(まあ確かに借金は困る、という事は男も良く理解している。なんせ借金で困った経験が多大にあるのだから。しかしながらそれを言われた所でどうしようもなく、そもそもそこまで金に困っている理由すら聞いていないから知恵の一つも貸せはしない。)
ま、こんな場所だ。そう困っているんなら身体でも売ってきたらどうだい。
客には困らないだろうし、なんなら俺が買ってやってもいいなあ。
(相手の風貌と身体を舐め回すように見つめてから、下卑た冗談を告げてへらへらと笑う。ここにいるという事は娼婦でもあるまい、提案は特段本気で言ってみた物でもなく、相手が本気で受け取るとも思ってはいない。が、わざとらしく先程回収した報酬袋を鳴らしてみたりするあたり、意地がとても悪い男であった。)
■ユイキス > えぇ、まぁ・・・はい。その、私、一応錬金術師の端くれ・・・なんですけれどもその、研究に使うお金がですね、足りなくて・・・ですね。
(くり、くりと左右の親指と人差指をすり合わせ視線は段々と彼から逸らすように。要するに、お金のやりくりに失敗している、という話なのだから人に話すというのは恥ずかしいもの。
・・・主もよくお金がない、と言っては強力な魔物を討伐したり、貴重な薬を売ったりしていたようなのですけれど、私はまだそこまでする実力も経験もありませんので・・・。)
からだ・・・。 ――ッ!?から、だ・・・っ!?
(一瞬、内蔵でも売り払う話かと思いました。けれども私未だ修行中の身。予備のパーツなんて用意できません。けれども、彼の舐め回すような視線で理解しました。これ、そのような話ではございませんね・・・?
要するに、女として身体を売れと。そういうお話でございますね?
それを理解すれば瞬く間に顔に熱が灯ってぽんっ、と煙を噴いてしまいました。 別に処女とか、そういうワケ、ではないのですけれども正面からそういうコトを言われると正直、困ってしまいます。)
・・・それは最後の手段です。どうしようもなくなった時に考えます。あるじさm・・・父様に、顔向けできなくなってしまいます。
(揺らされる報酬袋にちらり、ちらりと視線が行ってしまうのはまた致し方なきこと。あれがあれば恐らくは一回分くらいの研究費にはなりましょう。けれど、けれどその為だけに身体を、売るワケには・・・!既に綺麗な身体、というワケではありませんが、それでも、そう簡単にそれを売る、ワケには・・・!)
■ローブの冒険者 > 錬金術師か。あれはまあ金を使う職だろうなあ……俺には馴染みがないが。
(その職、生業を聞けば金欠の理由にも納得がいく。おおよそ想像でしかないが、貴重な素材を使っては研究を進め、結果が出ないことはざら、そんな印象が錬金術師という物にはあった。どうあれ、彼女が金欠だという現実は変わりなく。)
そう珍しい話でもないだろうに……女なら手っ取り早い話だろう。
俺たちが肉体労働するのと同じような話だと思うんだがなあ……
(勿論内臓の話ではない、というか内臓ならもっと稼げるのだろう、多分。女が身体を売る、という行為にも職業にも偏見やらは無いらしく、独り言めいて零しつつ。己の冗談を酷く真に受けた様子の彼女が顔を赤くする反応には思わずまた笑い声を漏らして、肩まで揺らしてしまう。ついで、その視線が、提案に拒否はしながらも報酬袋の方へ向いている事にも気づき、何となく、猫じゃらしの要領でゆらゆらと動かして遊んでみたり。)
その最後の手段をとるべき時なんじゃあないか?自慢じゃあないがこの金は三日以内に酒に消えるぞ。
どうだ、部屋に行って話だけでもしてみないか。いやなら帰れば良いだけだろう。
(と、これまたわかりやすく食い下がって誘ってみる。下心を隠すつもりはなく、むしろむき出しにして揶揄っているような調子。顔に浮かぶのは、どちらかと言えば相手をおちょくって楽しんでいる、そういう表情。)