2019/12/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 「さてさて、次に挑んでくるやつ、いるか~?」
貧民地区の酒場で、一人の男が楽しそうに声を上げる。
周囲には人だかり。パッと見ただけでも、冒険者、ゴロツキ、遊び人。
さまざまな職種の人間がいるのが見て取れた。
「何だっていいんだぜ~? カードでも、腕相撲でも。
なんなら、殴り合いだってかまわないぞ~」
男は楽しそうに酒を飲みながらそう宣言する。
事の発端はとても単純。仕事が終わり、懐が暖かくなった男が。
酒場で酔っ払い、『もしもオレに勝てたら賞金をプレゼント』などと言ったのだ。
当然、貧民地区の酒場にいるような連中。チャンスを逃すまいと、男に挑むのだが。
「それとも、もうギブアップか~?
やれやれ、根性ねぇなぁ」
今この瞬間に至るまで、男は負け無し。
カードゲーム、コイントス、クイズ、腕相撲、ダンス、挑まれた勝負にことごとく勝ってきた。
なお、店で騒ぐ代わりに、男に挑み、負けた人間には一杯注文するようにルールが設定されている。
要するに、男が勝てば勝つほど、店が潤うわけで。
「しゃーねぇなぁ。賞金の額を上げてやるか。
俺に勝ったら金貨1000枚やるぞ~」
挑戦者が途切れたところで、男がそんなことを言う。
当然、男の周囲の客は色めき立つ。
男はそんな喧騒を、楽しみながら酒を飲んでいた。
■セイン=ディバン > そうして、酔っ払った男の喧騒は続く……。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。