2019/10/13 のログ
ご案内：「王都マグメール 貧民地区/娼館街」にエンブリオさんが現れました。
■エンブリオ > 娼館が立ち並ぶ貧民街の一角。その中でも更に下級の区画。
うっかり軽い気分で遊びに入れば、身包み剥がされて死体で転がる羽目になる。
此処で働いている娼婦も、脛に傷のない者の方が少ない。
何処かから攫われた者、他の店で働けない程壊れてしまった者、こんな場所に来る客相手でないと満足できないくらい壊れた者。
そして、それを買いに来るのも真っ当な人間である筈がない。
つまりは、そういう場所だ。掃き溜めめいた場所の更にどん詰まり。
「――だからこそ、面白いんだけどね。」
柔らかな声が、何かを面白がるような言葉を奏でた。
声の主は一人の少年。柔らかな声音に相応しく整った身なり。
街の片隅、何が入っていたかなんて想像もしたくない木箱に腰を下ろしている。
不自然――と形容するならばその言葉が相応しいだろう。
この場所に似合わない服装、この場所に似合わない表情。愉し気なそれ。
けれど、不思議とそこに融け込んでいるように見えていた。
■エンブリオ > いつの間にか。
病んだ街の中にぽっかり空いたような違和感は
いつの間にか。溶け込むようにその場所から消えていた。
ご案内：「王都マグメール 貧民地区/娼館街」からエンブリオさんが去りました。