2019/09/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシスター・マルレーンさんが現れました。
シスター・マルレーン > とんとんとん、とんとんとん。

屋根の上から釘とハンマーの音が響き渡る。
そろそろ日も暮れ始めた貧民街の一角で、古い教会の屋根に上って大工仕事をするシスター。
いや、大工呼びましょう? という彼女の真っ当な主張は全く通らなかった。

ため息をつきながら、屋根の上でかんかんとハンマーを振るう。

天気もあまりよくない空模様で、空を見上げて少し困った顔。
雨漏りを直しているのだから、もうちょっとだけ雨は待って欲しいのだけれど。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に黒須さんが現れました。
黒須 > (久しぶりにやって来た貧民地区。
相変わらずの暗さや治安の悪さは変わっておらず、歩いていてもわかる殺気のような目線を浴び、なんとなく町を歩く。
道端に居た不良やホームレスは自分の顔を見た瞬間に尻尾を巻いて逃げていき、めんどくさそうなため息をつくばかりであった。)

「…ん?なんだここ?」

(そんな散歩の途中に見つけた古びた教会。
自分が暮らしていた時には見たことが無く、片眉を上げて不思議そうにしながらも中に入る。
初めて見た教会にまるで観光かのような気持ちで歩き、屋根の上から鳴り響くハンマーの音を見ながら、よく見物)

「変な所だな?ここは…。」

(ひとまず、天気も悪かったため、一度ここで休息を取ろうと、長椅子にドカリと座る)

シスター・マルレーン > 「雨が降る前に終わらせないと………。
 まあ、雨が降ったらちょっと頑張ればいいんですけど。」

よし、と気合を入れれば、階下より人の気配。

「……今作業中ですから、木くずとか落ちますよー?
 木くずならともかく、板とか釘とか落ちるかもしれませんよー?」

なんて、上から声をかけてみる。
工事中に人を怪我させたとか、ひたすらひどい目に遭う未来が見えます。

黒須 > (懐から煙草を取り出し、一服しようとすると上から掛かる声を聴く。)

「あ?誰だ…?」

(上の方を見て気にするような仕草をすればそのまま、表に出る。
その後、壁の状態を見るとそのまま反り返る板や出ている釘を器用に、壊さないようにしながらスイスイと屋根の上に登っていく。)

「よっこらせ…。ん?ここの宿主か?」

(屋根の上に到着して、目の辺りにした女に声をかける。
見た事無い黒づくめの服装でハンマーを振り、屋根を直している姿。
どんな存在なのか全く分からず、眉を潜めながら髪を掻く始末)

シスター・マルレーン > 「ちょ、ちょっと、今は工事中ですから、上がってきたらダメですよ?」

上がってくる相手に、少しだけ慌てたように掌を向けて。
危ないですから、ひとまず降りましょう? と話をする。

「ここの宿主というか、ここはもともと教会ですからね。
 シスターの私が修理をしているんです。」

ああ、教会だと分からなかったのか、と苦笑しながら、屋根の上で釘を置きながら、さあさ、一端降りましょう、と促す女。

黒須 > 「シスター?キョウカイ?…よくわかんねぇが、あんたの所有地ってのはわかったな?」

(聞いたことのない言葉。
貧民地区では女の抱き方と喧嘩の事だけしか教わっておらず、平民地区ではあまり調べものをしたりなどはなかったために、首を捻るだけ。)

「ん、とりあえず…言うとおりにするさ。」

(そう言うと、そのまま、屋根の端まで行き直下しながら落ちる。
綺麗に伸びた状態で落ちると、空中で一度クルリと回って到着する。
思わず落ちそうになる帽子をおっとっとと言いながら押さえて地面に叩い上がる。)

シスター・マルレーン > 「………ははぁ、なるほど。 まあ、所有地ではありませんが。
 今はここの責任者、と言ってもいいでしょうね。」

貧しい場所だからこそ信仰は根付くものではあるが………、記憶にないわけではない。
珍しい人だ、と思いつつも、言う通りにしてくれてホッとする。

「ええ、工事中ですから、雨宿りにはオススメしませんよー?
 っと、危ないことはしないでくださいね…?」

なんて、こんこん、っとまたハンマーを振るうことにする。
飛び降りる相手に、ふー、っと溜息をついて。 所有地だとして、そこで怪我などされたらたまらない。

黒須 > 「ん?平気だ、それなりに鍛えているからな?」

(そう言う話ではないが、とりあえず軽々しく着地した黒須。
そのまま、再度屋敷の中に入り込めば、再度見渡す。
初めて聞いた教会と言う施設の中、確かに他の所と比べれば、なんてことはない。)

「…なぁ?俺も暇は好きじゃねぇ、なんかできねぇか?」

(一人でこんなとこに居て、ハンマーの音を聞くのもめんどくさく、屋根の上に居るシスターに聞いてみる。)

シスター・マルレーン > 「そういう問題じゃないんですって。」

苦笑を浮かべながら、自分の実力に自信があって、それが周囲に与える影響を考えない辺りで、若手の冒険者かな、なんて当たりをつける。
こんこんとハンマーを振るいながら、んー、っと考えて。

「落ちてくる木くずを気にしないことくらいですかね?
 教会の………そうですね、自分の組織から与えられたお仕事ですから、そうそう軽々に手伝ってもらうわけにもいかないんですよ。

 ほら、無いとは思いますが、怪我でもしたら責任が取れないというか。」

はー、っと溜息をつきながら、こんこんこんとくぎを打ちつけ。

黒須 > 「…そうか…。」

(木くずを気にせずにと言うらしいので、とりあえず従うことにした。
適当な所に座り、足を組みながら懐から煙草を取り出して、火を灯し蒸かす。
静かな教会の中、鳴り響くハンマーの音を聞きながら、暇を持て余す。)

「…ここなら、別に平気か…。」

(ひとり言を呟きながら帽子を脱ぐ。
頭の上には二つの犬らしい尖った耳が現れ、腰からも狐のような大きな尻尾を出し、完全にくつろぎ始めたb。)

シスター・マルレーン > 「でも、雨宿りは本当に向いてないですよ?
 降りそうですけど、まだ降ってないですし、目的地があるなら向かったらどうです?

 ……っと、板が落ちますから、怪我しないでくださいねー。」

と、言いながらこーん、っと板切れが落ちてくる。
上で板を切りながら、更に打ち付けているのか、のこぎりの音まで響き始めて。

黒須 > 「…つっても、こっちは散歩の途中だし、別に向かう先なんざねぇんだけどな?」

(落ちて来る板切れを体を動かさず、手だけ伸ばして簡単に掴む。
その後、適当な所に投げ捨てた後、室内に煙をふぅっと噴き出す。)

「ま、修理の邪魔とかそんなんだったら別にいいけどよ?」

(そのまま椅子から立ち上がり、入り口の方まで歩いて行き、咥えていた煙草を握って消す。)

シスター・マルレーン > 「散歩ですか………。ま、そういうことならいいんですけれども。
 いやその、邪魔というか………。

 雨宿りくらいなら、別に構いませんよ。
 ここは今は雨が降ったら漏ってしまうような場所ではありますが、それでもよければ。」

そっと腕を組んで、軽く祈りを捧げる。
特に用事が無くやってきた人に対して、無暗に何かを依頼できるほど顔の皮はまだ厚くない。

かといって、それを邪険にしていると言われると少し困ってしまうわけで。

黒須 > 「…なんかめんどくせぇことさせちまったみたいだな?」

(顔を見ずとも、声や態度で困惑しているのがわかり、入り口の所でため息をついて頭を掻く。
どうしたものかと考えながら、足先を地面に当ててコツコツと鳴らせる。)

「んー…まぁ、雨宿りぐらいにになら良いって言うんだったら、適当に過ごすぞ。」

(解決策と言う風に言いながら、また戻り、座るのも面倒なため、入り口近くの壁に背を付けて、何もせずに過ごすことにした。)

シスター・マルレーン > 「ええ、大丈夫ですよ。
 ………確かに少し雨も降ってきましたから、止むまでゆっくりしていってください。

 何にも出せませんけどね。」

くすくすと笑いながら冗談っぽく声を漏らして、雨の屋根でこんこん、こんこん。
しっとりと服が濡れてくるが、これくらいならまだなんとか。

ぽとん、ぽとん、ぴたんぴたん、と、雨の音が教会の中に響く。

黒須 > 「…だったらよ?今日の話をしてぇから、キョウカイについて、ちと教えてくれねぇか?」

(冗談ぽく声を漏らして笑う少女に対して、少し真面目な雰囲気で答えるミレー族もどき。
しばらくすれば雨の音が鳴り始める。)

(煙草の煙を立たせながら、雨の音に犬耳を立たせて聞くことにした。)

シスター・マルレーン > 「………教会について、ですか。
 うーん………実は、こう、私は冒険者兼のシスターなのです。
 なので、生き残る術は割と教えてもらっているんですけれど、人に信仰を語るレベルにはないんです。」

少し困った顔を浮かべる。

「教会をお伝えするには、宗教という概念から伝えなければいけませんし。
 そして、宗教という概念を作業をしながら伝えるのは、ちょっと。」

悩む。うーん、あっさりとカンタンに伝える方法はあるのだろうか。

黒須 > 「…なんか、めんどくせぇんだな?キョウカイって…。」

(概念やら宗教やらというまた訳の分からない話が出ると上目になって頭を掻く。
伝えるのが難しい物は大抵面倒だと思っていた。)

「そうさな…。
それが難しいって言うんだったら、キョウカイって所がどういう所で、シスターってのがどんな事をするのかってのを教えてくれねぇか?
俺はそう言うの知らねぇし、教えてぇ奴も知らねぇだろうからさ。」

シスター・マルレーン > 「………神を信じている人が集う場所ですよ。
 そこで、神へと祈りを捧げて過ごすんです。
 シスターは、祈りを捧げながらここで街の人々のためにお仕事をしているんです。

 ………おおよそ、そんな場所ですよ。
 そうじゃない人も、いますけどね。」

雨を浴びながら、屋上から声を落とす。

黒須 > 「だろうな…。ここはそういう奴らばっかりだからよ?カミとかを信じさせるなんざ難しいって話だ。
貧民地区の阿呆どもが覚えていることと言えば、酒と金、女とクスリぐらいだろうからよ?」

(まるで知っているかのような口調で話す、男。
火を灯してある煙草を口から離して遠目で眺めながらも、その話に返事を返すだけ。)

「というか、何で祈りを捧げるために施設なんざ作るんだ?
祈りなんて…そこら辺でもできるだろ?」

(少年時代や元金貸し屋時代の時、客がよくする行動を見て、祈りだけは知っていた。
しかし、そんなことをするために建物を作るのもどうなのだろうかと思い。)

シスター・マルレーン > 「困っている人だからこそ、信じる人も多いんですよ。
 たくさんの人がいるんです、この場所でも。」

見えないだろうけれども微笑みながら、むしろ逆のことを知っているかのように話す女。
その言葉は、それを疑っている様子も無い、信じている芯のある声。
大雑把に切り分けるような言葉は避ける、修道女らしい言葉。

「すがるには象徴が欲しい方もいるんです。
 自分が何に祈っているか見えないと、辛い人もいるんです。」

穏やかな、そして優しい声。

黒須 > 「対象が居ねぇと祈れねぇか…。
…ま、居た方ができるか…。」


(口から漏れそうになった下ネタを一度飲み込んで普通に答える。
神も祈りもしたことのない自分としては縁がないが、それでも別の世界の話を聞かされたため、興味が沸いた。)

「んなことより、雨が強くなってんじゃねぇのか?
そろそろ中に入らねぇと、風邪引くぞ?」

(少し強くなっている気がする外の雨音。
気を遣うように屋根の上のシスターに声をかける。)

シスター・マルレーン > 「ええ、そういうことです。
 人々は一様ではありませんから。

 あはは、大丈夫大丈夫。 身体だけは頑丈なんですよ!
 それに、お仕事ですしね。」

苦笑交じりにそう笑って。
雨漏りが少しづつ減っていく。

黒須 > 「タフだな…おい…。」

(平気そうに笑う彼女を見上げながら言う。
シスターってのは我慢強さもあるのかと錯覚しながらも、煙草を吸いきる。
全て燃え尽きた後、汚さないために灰は回収し、外に出て雨と風に混ぜて捨てる。)

「けれど、ちっとは教会の事は知れたな…これなら、話のネタも増えるわな。
んじゃ、雨が強くなっちまう前に、居なくならせてもらうぞ。」

(椅子に掛けていた帽子を被り、表に出ては屋根の上のシスターに声をかけて、そのまま立ち去ろうとする。)

シスター・マルレーン > 「あっはっは、まあ、馬か牛かと言われてますしね。」

ころころと笑って遠い目をしつつ。
ま、そこはそれ。 こんこん、とくぎを打ちこんで。吐息を吐き出して。

「はい、それでは………雨の中ですけど、お気をつけて。」

目的も無く立ち寄った、おそらく若い冒険者?らしき気質の人を軽く見送って。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から黒須さんが去りました。
シスター・マルレーン > ふー………。

吐息を漏らしながら、天井を板でしっかり固める。
雨漏りをようやく修繕し終われば、ふー、と吐息を漏らして。
まだまだ修理は続ける女。
散歩で来た人を見送っても、まだまだ仕事は終わらない。

さらさらと降ってくる雨が修道服を濡らして。

「……くしっ!」

流石にくしゃみを一つ。

シスター・マルレーン > そろそろ終わらせますかね、なんて、腰をん――っと伸ばして。

「………風邪ひかないといいんですけどねー。」

苦笑を浮かべながら腕をぐるぐると回して、さて、………とハンマーを抱える。
釘も板も全て使って、きっちり予定通り雨漏りを直した修道女。
よし、と微笑んで、よっこいしょ、と教会の屋根から降りようとする。

フードは外しているから、金色の髪も艶やかに光って、夕暮れの明かりを反射して輝く。

シスター・マルレーン > 板と釘と工具を抱えて屋根に上ったのだから、板と釘を使った以上、帰りは荷物も軽くなる。
そう思っていたのです。

「……あ、れ、ととと、と。」

ずっしりと湿った修道服。濡れて不安定な足場。
そして泥にまみれた地面と、そこに立てかけたはしご。

ずるり、っと足を滑らせれば、空中でハンマーやのこぎりが空を舞って。


「ほぐっ!?」

どしーん、っと大きな音を立てて、一人でバックドロップを食らう。

シスター・マルレーン > ……ぉ、ぉおおぉ、ぉー………

女性の者とは思えない呻き声をあげながら、シスターはその場でじたばたする。
いやぁ、ええ、ハンマーやのこぎりが上に落ちてこなくて助かりました。
運が良かった、ええ、良かったんです。

………泣いてないですよ?

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシスター・マルレーンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にクウさんが現れました。
クウ > 貧民地区の治安があまり良いといえない一角。
いくつかの店や露店が並ぶ路地の通りで壁に背中を預けて目を閉じる。
この通りにある店の護衛として雇われた訳だが何かが起きる訳でもなく平和そのもの。

「……平和……」

護衛ではあるがあまりの暇さに覆わず言葉にしてしまう。
それが聞こえたのか近くの露店の店主の苦笑の声が聞こえて顔を赤く染め。
それを誤魔化すように首を振り、通りを眺めるように見回して。

クウ > しばらくそうして仕事を続けていたが…終わり時間が来れば雇われた店にと入っていく…
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からクウさんが去りました。