2019/09/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「~~♪」

貧民地区の細路地。男は、壁に寄りかかりながら鼻歌を歌っていた。
通りがかる同業者や、馴染みの娼婦に手を軽くあげ、挨拶しながら。
男は、貧民地区の喧騒に身を委ねていた。

「……あ~、やっぱ、富裕地区なんかより。
 こっちの騒がしさの方が、落ち着くねぇ」

細巻を咥え、そんなことを呟く男。
酒、煙草、精の匂いに、怒声、嬌声、何かの破壊音。
実に貧民地区らしいやかましさ。
それは、男にとっては実に心地良いもので。

「所詮、貧民の出、ってところか」

富裕地区に家を持っていても。
こういった空気の方が馴染む、という事実。
それに苦笑しつつも、男は静かにたたずむのみだ。

セイン=ディバン > そうして、男は貧民地区の喧騒を楽しんでいった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。