2019/08/09 のログ
■ロロ > (どうやら、クリーンヒット。
確かに腕へと爪先が食い込み。
折った…とまではいかないだろうが、罅位は入れた感触。
寧ろ、生々しい感触を覚えたからこそ。はっきりと目が冴える。
すわ泥棒か。置き引きか。それとも…寝惚けたジョークで言った通りの物乞いか。
腕を押さえた侭、相手が口を開いたかと思えば…)
え。……っ、マジ…?
うわ、嘘、やっちゃった…?本当だったら、その、どうし よ、ごめんっ…!
(事後に何を言われたからと、信じて良いかは別問題だが。
この時は不思議と…嘘やら誤魔化しやらには聞こえなかった。
どうやら相手が、年若い少女らしいという事だけでなく。
声音に反射的な変化や変調…咄嗟の変更点めいた物を、見受けられなかったからか。
だとしたら。勘違いでの、過剰防衛極まりない。
大慌てで足を振って飛び起きる。
確か、今懸案となっている袋の中には。これまた貰い物、治療薬が入っている筈だ。
手を突っ込んで取り出そうとした…途端。微かな光。
見れば、どうやら治癒の魔法なのか。それを使える人物であるという事に。おぉ、と小さく声を上げ。)
…魔術士?傭兵とか冒険者とか?
悪かったね、虎の子狙われると思うと、加減、聞かなかった。
――其処はせめて…野良犬、じゃないかな ぁ…
(小さく頬を膨らませる。
半分犬で半分狼。流石に猫扱いは真逆だと。
…野良、の方は。訂正しなくて良いらしい。)
■アクラ > 「信じるのか…まぁ嘘じゃないが。」
本当の事を言ったが思ったよりすぐ受け入れられて吃驚
まさか声音で判断している等気付く筈もなく素直な奴なんだな、位の感想を抱く
「うむ、冒険者をやっているアクラだ。魔術師でもあるぞ。
虎の子…にしては寝てる間に表に顔を出してたぞ、さっきの蹴りができるなら大丈夫だろうがな。」
屈強な男ではないが人の腕を寝起きで蹴り折れるのだ
心配す方が余計である
「犬?あぁ、犬側だったか…今の動きを見ると猫の方が似合ってそうだぞ?」
とは言いつつ猫呼びはそれ以上しないでおく
不満げに抗議してきたのだ、猫扱いが釈然としないのは分かる
■ロロ > ま ね。…今のくらいだったら。何となく、解る し。
(当然プロ――騙しに優れた者、当たり前の様に嘘を吐ける者、等だったなら分からないが。
流石に、女の子にしか見えない目の前の相手が。
本職の詐欺師やらに見える筈もないから。当然の判断というところ。
勿論、魔術士やらに見えていた筈もないのだから。
目の前で行使される魔法…らしき物に驚いて。此方はまんまと騙された。
魔法が使えるというのなら。存外、見た目通りの歳ではないのかもしれない、等とも考えてしまいつつ。)
そか。…ともあれ、もっかい、ごめん。
ロロだ よ、同じく冒険者――とは、いかないな。何でも屋って、感じ。
(元、逃亡奴隷の身の上では。なかなか、冒険者ギルド等には入れない。
それも有って人伝を求める身の上だった。
だからこそ、荒事にも慣れていると言えば慣れているが。
それでも、改めて指摘されると。困惑混じりに、膝から下をぶらぶらと揺らして。目線が左右。)
そ 犬。…アンタは、あれか。ニンゲン?…違うな。変なというか……嗅いだ事ない、匂い する。
ケド、悪い奴じゃないんだろう ね。」
(会話が成立する段階で、少女にとっては、比較的善人に部類される。
こういう時の悪人という奴は。えてして、有無を言わさず容赦もしない存在だから。
結局、彼女が、何者なのか。匂いだけでは判断が付かないから。
軽く首を傾げた後。ひょいと木箱から飛び下りて立ち上がった。)
■アクラ > 「凄いな。魔術もなしに…」
ミレー特有の能力と言うものなのだろう
色々な要素で総合的に判断している、と言う事位しか分からない
占い師に向いてそうだなと思ってみたり
「なんでも?便利屋みたいなものか。」
冒険者と言いきらないのがなぜなのか?と思いつつ続いた言葉にピクリと体が震える
「…何で分かった?」
殺気をぶつけ両の爪を鋭利な物へと変化させる
少女が何気なく言った一言は自分の焦りと動揺を誘うには十分だった
冒険者相手でも人でないと断言されたことは無い
なのに自分より格上の怪物ではなく一見すれば只腕の立つだけのミレーに違うと確信された
場合によっては…そこまで思考を巡らせながら全意識を少女に集中させる
■ロロ > 嘘吐きとか、たくさん、見てるし ね。
……パターン多いと、結構前例。当て嵌まるじゃない?
(どちらかと言うと、経験則。
人の行動という物には、多くの場合、ある程度の凡例が有る訳で。
それに照らし合わせてカマを掛けている訳だから…
確かに。寧ろ占いに近いかもしれない。
あれも、上手い事好きに取れる言い草を並び立てる訳だから。
ミレーとしての、能力という点なら、それは。)
そうそう。どっちかと言えば、何でもやらなきゃ儲からな―――― !」
(今度は此方が。突き付けられる番だった。
刃物にも似た爪を。…それ以上に鋭く剣呑な、殺気を。
表情は、僅かに眉を顰めたのみ。
だが露骨な警戒感を感じさせるように。背後で、狼の尾がゆらゆらと動きだし。)
……言ったじゃん?匂いとか、臭いとか。
知らない匂いだからっていうのが、一番の理由だ ね。
後…アンタは肉の臭いが強い。草食とも肉食とも違う、雑食肉の。
そして、その臭いは――――
(単純に。ミレーの、犬科の、嗅覚。それ以上の理由など存在しない。
後はまぁ当て推量というか。思い込み。
――ヒトが、ヒトを喰うなど有り得ない、という。)
■アクラ > 「経験…確かにそれはまだまだ私に足りないな。」
詐欺師なんて相手にもしたことがないので今いち嘘か同かの基準が分からない
今日もそれで無駄足を踏んだのだ
「肉の匂い……そうか、そんなの気にしてなかったな。」
血を浴びてるわけでも王都で食い荒らしている訳でもない
それに冒険者達からもそんな事言われたことがなかった
風呂にも入っているのになぜ?と疑問は収まらないが今は目の前に意識を戻す
「犬型のミレー族は全員そこまで分かるのか?
それともお前だけ特別鋭いのか?」
王都で暮らす上で一番のリスク
正体がバレる事に対する対策はいくつあっても足りない
もしミレー族自体が自分の事を嗅ぎ分けられるのなら対策を考えなければならない
だが……
「ロロ、もしお前だけが鋭くて口が軽いなら…綺麗に食べないといけない。
ちゃんとごめんが言える良い奴だけどそれでもだ。
だから、教えてほしいぞ。お前は口が堅いか?誰かに金を渡されても黙っていられるか?」
大事な問いかけ
返答によっては本当に殺しあわなければいけない
ギチギチと爪が音を立てる
■ロロ > それはお互い様――だろう ね。私もだ。
…思った事を言った、それだけで。アンタがマジになるなんて、思ってなかっ た。
(そもそも、人間とミレーは違う。
だから寧ろ、ご同輩というつもりで言ったのだが。
人間の街の中、素性を隠さなければならない種族も居るのだろう。
だから、これは失言だったと。頬を掻きながら、素直に認めよう。
必ずしも。嘘が悪い、真実が良い、とは。限らないのだと。)
知ってる?
結構、食習慣の臭いって残るんだ よ。
国によって、ヒトの体臭が違うのも、それが理由。
…醤油とか、八角とか、良く言われるケド。そういう、香辛料とか多く使う国だと…顕著だ ね。
肉が主食か魚が主食か、なんかでも結構差は出る し――――
ど、だろ ね。…犬の性が強いミレーなら。…知ってたら、解るかも。
(そして。更に違う肉を食い、産まれ育ってきた場合も、だ。
…彼女が何を喰らう食性に有るのか。それが解るという事は――
前例を知っている、という事だが。其処に関しては、口にする事をしない侭。
あくまでも、嗅覚の話だけに留めてしまう。
多分ミレー族全体、ではないだろう。それこそ犬と猫、それ以外の差も有るだろうし…
魔法に長ける分、身体能力に劣ったり。その真逆だったり。
双方中途半端だが、また別個の特技を有していたり。その辺りは個人差の筈。
深く息を吸い、次の言葉を選んでいる内に。
逆に彼女の側から問い掛けられた。
……一瞬、きょとんと。それから、思わず。 笑った。)
っ、く、くく、あは…!
別に――アンタが、知られたくないのなら さ。誰かにバラそうとか、思わない よ。
…アンタは良い奴だった。借りが有るし…怪我もさせちゃった し。
少なくとも。義理硬いツモリでは居るから ね…?
■アクラ > 「運が悪かった、だな。偶々踏んだのがドラゴンの尾だっただけだ。」
一番の弱点でもある
変身がバレるなんて思ってもいなかったせいで過剰に反応してしまったのも有る
けれども、真実が広がれば確実に不味い事になるのだ
誰だって自分達を食べる事の出来る相手の近くで暮らしたいはずがない
「そう、か?」
いきなり笑いだしてそんな事言ったりしないと言い切った少女に思わず首をかしげる
正体がバレたら情報料の為にギルドや衛兵に報告される
若しくは自分の事を脅すなんて事も考えてたのに
殺気も思わず引っ込む位に笑われてしまった
「むぅ、何がおかしい。私は真剣なんだぞ。」
嘘や冗談で脅したわけではないのに笑われている現状に納得がいかず声を上げる
■ロロ > ホントに ね。……確かに。
他にもいっぱい、食べる物が有るような。この街の中で。
いきなり、そんなのが出て来たら。 …普通のヒトは嫌がる か。
(この街は飽食だ。それこそ、貧乏に困っている自分でも、餓え死にだけはせずに済みそう…という程に。
その中で、敢えて主食として、ヒトを喰らう某など居たのなら。
確かに、問題となるに違いない。
ミレーにとっては関係無いと言いたいが。人間が、人間以外への締め付けを強める事となれば。
それはそれで、此方にとっても厄介な事になりそう…でもあるし。)
そ。…そうだ よ。
アンタは、黙ってお金盗ったり、しなかったじゃん?
だったら私も。黙って、アンタを売ったりとかは。する訳にはいかない。それだけの事。
(これも。生き易さや生き辛さ――生き方の問題だ。
別に、決して誰も裏切らないとは言わないが。裏切るなら、裏切るなりの理由や相手による物で。
目の前の彼女を裏切るのは…正直、やりたくなかった。
したくない。やりたくない。それで、理由など充分な筈。)
ま、私も変わりモンだと、自覚はしてるから。
信じられないのは仕方ないかも ね。
…でも、嘘じゃないよ。それだけは安心しておいて。
大体、私はミレー族だ。狼だ。…人間に義理立てしなきゃいけない、訳じゃないし ね?
■アクラ > 「あぁ、けどここに来てからは食べてないぞ。
外で山賊をおやつにした事ぐらいはあるけどな。」
王都で一般市民に手を出した事は無い
が、襲われるかもしれない…それだけで排斥される理由には十分
「そんな事でか…ふむ、私が良い子にしていてよかったと言う事か。」
普段の行いは自分に返ってくる
教わった事は本当だった、今もこうして自分を助けてくれたのだから
「ん?あぁそこは安心しているぞ。
嘘をついてない気がするしな、それに逃げなかったし。」
殺気をぶつけ脅して、それでも逃げたりしなかった
もし背を向けていればその場で襲い掛かろうと思っていた
「だから信じるぞ、私の事は黙っていてくれるとな。」
爪も元通り、襲う気なんてもう一切ない
■ロロ > …じゃ、その辺の臭いかも ね。
違う物を食べ続けて、体質変えていくか。 …香水でも付けたら良いんじゃない?
(よっぽどの事が無ければ、臭いだけで指摘するような、自分の様な相手は居なさそうだが。
そういう危険性の一つすら、念を入れて対処したいというのなら。
根本的で長期的な物と。雑だが即効性の物と。双方を。指を二本立てながら挙げてみる。)
そうさ、でも「そんな事」程度でも、人によっちゃぁ大事なんだ よ。
そりゃあ良いコと悪いコなら、良いコの方が信じられるじゃないか な。
(何を、当たり前の事を。と言わんばかりに、首を傾げてみせる。
寧ろ少女の方が、よっぽど。プラスにはプラス、マイナスにはマイナスと。雑に考えているのだが。
彼女の中で、如何なる過去と葛藤と、そして他者からの薫陶が有ったのか。
知らない侭に、取り敢えずの持論で断言し。)
気がする。…それで、良いんじゃない?直感大事。
あー……言われもなく、逃げるのって。癪、だしなァ…
(そのせいで、逃げきれずに手痛い目に遭ったりもしているのだが。
それはそれ、これはこれ。
彼女が爪を仕舞い込めば。軽く、その顔を覗き込むようにして。)
っ、し。…折角だ。仲直りの印――ってったら大袈裟だけど さ。
買い物、いかない?安モンで良いなら、それこそ香水とか奢っちゃう。
(奇縁も有るし、同じ人外同士の誼も有る。
名前も聞いた仲だから、他人という訳ではないだろう…もう。)
■アクラ > 「香水は…臭いからヤダ。匂いがきつい水をありがたがるのもよく分からんしな。」
体質改善の方で努力することにする
四六時中臭い自分でいるのは辛過ぎる
「ふぅむ、まだまだよく分からんが…でも分かる気がする。
私もお前の事は食べたくなかったぞ。」
折角普通に話せている相手なのだ
顔見知りを食べるのはあまり気分が良くない
というか食べたいとは思わないのでそうしなくてよかった
「買い物?まぁいいが…私は香水より美味しいものが食べたいぞ。」
コクリと頷く
元より珍味を探して歩きまわっていたので何か買いに行くのは大賛成だ
「私がお腹いっぱい食べたら多分ロロは破産だな。」
そんな冗談でもない冗談を口にして、誘われるままについて行く
■ロロ > まぁ言われると。気持ちは分かる。
誤魔化すには便利なんだけど ねー…
(それこそ犬科の嗅覚だって曲がる程、強烈な。人造の芳香は。
確かに多くの生物が嫌う物だ。彼女も、その一部という事なのだろう。
だったら、自分も苦手な物を。同じく苦手であるらしい相手に勧めるというのも。
正直気分が宜しくない。
この段階であっさり、選択肢は一方に絞られる。)
まだまだ、って事は。解ってきたって事なんでしょ?最初より。
だったら良いんじゃないか な。この先もっと解ってくるっていう事 だ。
そんじゃ、食べる方で行くとしよっか。
ってソレは良いケド、マジか。…二人共大食いってなると、大変そうだ…
(取り敢えず。常人よりは多く食べる、という自分と。
彼女の食欲が似て非なるもの、きっと桁が違うのだ、という事には。
流石に未だ、気がつけるだけの情報が存在しなかった。
礼の袋の仲。臨時収入の内、使っても精神衛生上大丈夫な分。
こちらの方で、何とかなれば良いのだがと。額に手を当てつつも。
早速、歩き出してしまおうか。)
――――そうそう、知ってる?何だったかな…
この辺りに、何だか珍しいモノ、出してくれる店が有るらしいんだけど…
(それはきっと。彼女が最初に此処に来た切欠の、噂話。
此方も此方で、同じ話を聞いて、同じ騙され方をしているらしい…嘘を見抜ける云々は。
手練手管の冒険者相手ともなると、流石に通じなかったのか――それとも。
相手も嘘を言った自覚が無く。又聞きだった等なのかもしれないが。
少なくとも、結果として後日。とある冒険者が二人掛かりでびんたされるという、奇妙な光景が。
この辺りで見掛けられる事になった――――らしい。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアクラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からロロさんが去りました。