2019/08/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にロロさんが現れました。
ロロ > つかれ、た ぁっ…
やっぱ働くのは、大変 だ――――

(建物の裏手、雑に置かれた木箱達。その内一つに腰を下ろして。
天を仰いで真っ先に吐き出すのは…唾ではなく、脱力気味の溜息だった。
未だ荒事は不安が残る予後の為。健全な肉体労働に勤しんだ結果。
得た報酬は雀の涙、疲労を金額に換算出来るなら、いっそ収支はマイナスめくのではあるまいかと。
…まあ、日雇いの労働なんて。大概こういう物なのだろうし。
その上肉体酷使万々歳、筋肉上等素敵威丈夫、そんな成人男子でもないのだから。)

 仕事、有っただけでも。めっけもん…だけど ね。

(例え割に合わなくとも。今は未だ未だこうして、顔を売る時期なのだろう。
幸い少しずつ、機知となる人間も増えてきた。
…良からぬ出遭いも幾つか、なので。渋い顔の侭、箱の並びに寝っ転がって。)

ロロ > (働かざる者何とやら。
例え端金だとしても、無ければどうしようもない。
…一応。先日某氏から頂いた、結構な金額が有るのだが。
それは、使わずに取っておきたい。
約束よりもずっと多く貰ってしまった、その差額を。ちゃんと文句を加えて返還する為に。)

 …でないと。…釈然としないんだよ ね――
つくづく、借りっぱってのは、性に合わない し。

(面倒臭い性格は、自覚しつつも。逆を言えば、性根なのだから、仕方ない。
苦笑混じりの唇から、ふぃと力が抜ける。

…怠さは、時に心地良さに繋がるもので。
少しでも瞼を落としてしまうと。こうやって、眠気に屈してしまいそうになる。
いけない、いけない。そう思っていても。とろとろとした睡魔に苛まれる感覚は。どうにも抗い様のない快楽としか。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアクラさんが現れました。
アクラ > ギルドで聞いたとある噂
貧民地区には希少な珍味を味わう事の出来る料理屋が有る、と
そんなのを聞いては行くしかないと意気込んだのが昼間の事

「ないじゃないか。隅から隅まで見たのに…」

半眼で頬を膨らまし大きく舌打ちを漏らす
貧民地区には怪物が居る
貴重な武具を扱う店が有る
そんな噂の一つに踊らされた事を理解し噂を教えた冒険者を後日往復ビンタしてやると思いながら路地の出口へ向かう

「食べ物の恨みを教えてやる……ん?」

恨み言を口にしつつ木箱の上に眠る人物を見つける
珍しい、と思い目が留まったのは彼女がミレー族でなおかつ健康そうだから
呑気に眠っている様に見えるがこの場所でミレー族が寝てるのは珍しい
自分が知る限りこの辺りに居るミレーは大抵死にかけてるか警戒心むき出しの相手ばかりなのだ

「野良猫みたいだな。逞しい。」

侮蔑ではなく感心からそう呟いた

ロロ > (勿論。この界隈に於ける、多くのミレーの有り様については。
噂でも誤情報でも何でもない、真実の筈だ。
治安の良くない貧民地区で、例えば主を持たないはぐれのミレー族等が。
まして力も持たない、弱いだけの女子供が、放り出されたとすれば。
たちまち食い散らかされる側、搾取される側へと成り果てるだろうから。
いや、ある程度力が有ったとしても、危険。
多少程度ならねじ伏せられてしまうような、更に強力で凶悪で狂暴な…などという者達も。ごまんと存在する場所なのだ。

それを知ってか知らずかと問われれば。
知っている癖、眠気に屈していた。
摩訶不思議な術を操る魔族より、剛健極まる傭兵より、騙しに長けた悪漢より。
この身に宿った睡魔こそが、最も抗い難い強敵だったから。
向けられた視線だけなら、流石に、気が付く由も無く。
すぅ、すぅ。微かな寝息が、薄汚れた石壁に反響する。

――ある程度気配が近付けば。きっと、目を醒ます筈…ではあるが。)

アクラ > 「寝てるか…」

なら邪魔をするのも悪いかとこそこそ表へ向かう
が、注視したせいで少し気になるものを見つけてしまう

「んー………」

眠ったままの少女の懐
中身までは見えないが中に何か詰まってそうな袋がチラリと顔をのぞかせている
この辺りでそんなもの見れば盗って下さいと言っている様なもの

「はぁ…」

放っておけばいいが日々を逞しく生きているであろう彼女に感心した直後
放置してスられたり奪い合いになったりしたら目覚めが悪い
眠りが深い事を祈りながらとりあえず袋を見え辛くしておくかと戻って手を伸ばす

思えばしっかりと関わったことがなくミレーを甘く見てるのだ
直接触ったりしなければ大丈夫だろう、と

ロロ > (その袋は、丁度寝入ってしまう寸前に。
どう突き返すか、叩き返すか、考えていた為に。
一旦手に取った……つまる所。貰い物だが、少女自身には、人様の物。
確かに、誰かに盗られてしまう事となったら。大騒ぎする事だろう。)

 ん、は……

(器用に、横たわった侭。狭い木箱の上で身を傾ける。
落下しないギリギリ範囲で、軽く横に寝返りを打ち…また戻る。
再度仰向けになった所で。腕が拡がり、よりはっきりと、袋が覗くシャツ。
――其処へ。誰かの手が伸びた。)

 ―――― !

(次の瞬間。袋に届き掛けたその手へと。少女の脚が跳ね上げられる筈。
未だ、起きているとは言い難い。寝惚けている…というより、半分は未だ寝ている。
それでも、近付く物へと反射的に。

…蹴足が当たれば。当たった相手が、普通なら。さぞ痛い筈だ。
靴には金属が仕込まれて、見た目よりもかなり重い上に。
勢いを加えた加速が、その威力に上乗せされている為に。
勿論、当たれば、ではあるが。

そして、当たる当たらないに関わらず。遅れて、ぱちりと片目を開けた。
袋をだか、それを抱いた胸元をだか。庇うように片腕を引いて。)

 ――――誰…?施しなら、するのもされるのも。余所を当たって よ。

アクラ > 「い゛っ!」

反射で腕で蹴りを防ぐが何か仕込んでいるのか鋭い痛みが走る
腕を見れば鈍く響く痛みと形が歪んでいる
盾代わりにしたはいいが素のまま受けてしまいこの様だ

「施し?何を言ってるのだ…こんな場所で懐の中を見せつけながら寝てたから隠そうとしただけだぞ。」

すりすりと腕を擦り光を出す
治癒魔術に見せかけながら骨を治しておく

「まったく…いきなり折られるとは、本当に逞しい野良猫だ。」

こんな場所で寝てるだけは有ると不満ながらも評価する
ぱっと見スリに間違われても仕方ないのは分かっているので逆ギレはしない……かなり痛かったが