2019/05/10 のログ
エンジェル > 「そりゃお前、毎日変態の相手よ。
 ぱぱだのおにいちゃんだのまともな客なんざほとんどいねぇ。」

少女を指名するような客は間違いなくロリコンしかいない。
辟易した表情から、経験の浅い少年の想像も出来ないようなことを行っているであろうことは見て取れるだろう。

「暇な時にそれ持ってうち来いよ。
 誰でも好きな女抱けるぜ?
 うちは特上の娼婦しかいねーからな。
 ま、オチカヅキの印ってヤツだよ。」

にひひと笑いながら樽の上に胡座を掻き、立てた右手の中指を左手で扱いて見せる。

テリス > 「…。俺よかよっぽど苦労してんじゃねーか。」

行為としての想像は及びもついていない。
しかし例え金をたくさん持っていても、その辟易とした表情からはとてもそれが幸せそうには思えなかった。
ただ、少年はその生き方に口出しするほどでもなく…。

「…ってなんだよこれ。娼館の券かよ。
……う……。そ、そのうちな。邪魔するわ。」

かぁ、と顔が赤くなる少年。
それでいて、その卑猥な想像をさせるような仕草に口ごもる。
少女の指先は娼婦らしく綺麗だったし、思春期らしく色々と想像してしまうわけで…。

「…っ。そ、そろそろ俺、行くわ。今日客来ねぇみてぇだしよ。
…まー、そっちも苦労はあんだろーけど、またそのうち駄弁ろうぜ。」

とぴょいっと樽から飛び降りる。
気づけばそれなりに長話をしてしまった。
殺伐とした貧民区、ちょっとした会話の時間が多少の清涼剤になるかもしれない。
話し相手くらいにはなんだろ、と少年なりの気遣いの様子。

エンジェル > 日頃変態性欲をぶつけられている少女に取って、少年の初々しい反応は何とも楽しい。
顔を赤くしながらも平静を装おうとする姿に吹き出すような笑みが溢れる。

「そういう所が童貞臭いってゆーんだよ。
 ま、いつでも来な、姐さん達にも話しとくからよ。」

少年のことをどう話すかはあえて言わない。
少年が帰り支度を始めるのを眺め、その後に続いて樽から飛び降りる。

「おう、またな。
 次気が乗ったらしゃぶってやっからよ。
 チンコ綺麗に洗っとけよ。」

ぱしっと軽く少年の股間に触れ、まさに子供然としたイタズラっ子の笑みを見せ、逃げるように背中を向けてひらひらと手を振りながら去っていく。

「さって、一杯引っ掛けて帰っかー。」

両手を頭の後ろで組んで、楽しげな軽い足取りで去っていった。

テリス > 「…っ。この…。」

なんとも直接的なやりとりに少年は真っ赤になるものの、
手を振って去って行く背中にはぁと一つため息。

色々な人種がいるのが貧民区である。

まぁ、また会ったら性行為はともかくまた気楽に話してやるか。
そんな風に思いながら、少年は逆方向へと去って行った。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエンジェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からテリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカーレルさんが現れました。
カーレル > 倒れている男を肩に担ぎ上げ比較的、人通りの多い道に出る
担がれている男は呼吸はしているが、気を失っているようで身動ぎ一つせず、身体が弛緩しているから重くてかなわない
通りの向こう側から、警ら中の兵士二人組が歩いてくれば、その前を遮るように肩に担いだ男を肩から落とした

「なんか突然、眼の前で倒れちゃって…見てみぬふりも出来なかったんで後、お願いします」

肩からどすん、と落とされたやけに目付きの鋭い男であった
それじゃあ、と兵士二人が呼び止めるのも無視してその場を離れればふらふら、と
兵士二人組と気絶している男の前から姿を消し人混みに紛れた

久しぶりに命を狙われて少々疲れた
酒でも飲むか、とよく行く酒場まで歩いていき、入り口からひょいと顔を覗かせれば、店内は満員御礼
公主降嫁のお祭り騒ぎが貧民地区まで波及しているらしく、どのテーブルも賑やかで景気が良さそうである
諦めようかと踵を返せば、顔見知りのウェイトレスに人懐こく声を掛けられてしまい、
なんだか出鼻をくじかれたような気分であった

「それじゃあ、酒とグラス貰える?
 表の樽のトコで飲んでるから席空いたら呼んで…あ、無理に席作んなくていいから、忙しそうだし」

はぁい、と返事をして去っていきウェイトレスの尻なんぞを相変わらずいい尻だな、なんて見送れば
軒下にでん、と置かれた樽に寄っかかりながらぼんやりと通りを眺めて
そのうち、酒瓶とグラスを持ったウェイトレスがやってくればそれを受け取り手酌で酒を煽り始める
店の中からは賑やかな声が聞こえてくるし、風も無く寒くはない
美味いんだか不味いんだか自分にはよく判らない酒を煽りつつ、合間に煙草に火を灯す