2019/04/04 のログ
シラトリ > 彼女とて、まったく働かずに女の尻ばかり追い回しているわけではないのだ。
女の尻を追い回す合間合間にちゃんと仕事もする。
尻8割、仕事2割。

「………なるほど。」

となれば、彼女を娶ったあの男とは距離を取るべきだろう。
でもあの女いい尻してたな。
いざという時に罪を擦り付けられても困る。
でも太腿もむっちりしてたな。

欲望と冷静な判断が交差しながら混ざり合い、最終的に欲が勝る。

「……参考になりました。あとはいつもの香油を二つほど。」

情報屋の老婆から香油の瓶を二つ受け取り、しゃなりしゃなりとまた歩き始め。

シラトリ > 良い服装をした純白の、それでいて妙齢のメイドではあるが、あまりに不釣り合いだからか、逆に声をかけてくるものはそうはいない。
ある意味、この場所をうろつくには最も似つかわしくないからか、ある種の狂人にも見えるかもしれず。

「………どうしましょうね、このまま帰ってもいいんですが。
 酒場のウェイトレスでもからかってから帰りましょうか。

 ………お金になりそうな噂の一つ二つ仕入れたいところですけど。」

オッターモールのメイドは基本的に少人数だからこそ、誰もが優秀だ。
割と一人でも稼いで生きていける能力を併せ持つ。

シラトリ > ………。

「お嬢さん、今日の仕事はいつまでです?」

ウェイトレスに声をかけながらその手の甲にキスを落とすメイド。
色目を使いながら優雅に紅茶を口にして。

情報を仕入れてくることが今日のお仕事である。
この手の仕事は彼女が担うことが多い。割と暗部を気楽にうろつく彼女にとっては適材適所ではあるが。

仕事が終わってからも戻ってこないで、その場で女性を口説いたりすることが悩みの種。
まともに計算には入れられないメイド。

ご案内:「貧民地区 大通り」からシラトリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にクウさんが現れました。
クウ > 貧民地区にある酒場の一つ。昼間から品の良くない客が集まる中をトレイを手に店内を駆け回る。
あまり慣れない仕事ではあるが客も店主も何も言わずに注文を運んでは店主に伝えると繰り返す。

「お待たせ、エールにつまみ」

今も一つのテーブルに注文を運んでおけば全く愛想のない表情で一言。
商品を受け取った客から当然のようにセクハラを受けてはトレイで思い切り叩き軽い金属音も立て。

それでも何も注意も苦情もないのはここでの仕事が初めてではない事。
そして歩いた後に堕ちる水滴、もうバイト中に何度も姿をしている事に理由もあり。

「ん…今行く」

そしてまた注文が入ればテーブルへと小走りに走っていく。

クウ > 「…ご注文は?」

そうして人の数が増えた酒場内を小走りに走り注文を運んでは受け。
時間が過ぎると共にウェイトレスの数も増えていく。
それでも仕事が楽にならないのは客とウェイトレスが奥へと消えていくから。

「……注文……え?」

更に何度目か、冒険者か傭兵の一段と思われるテーブルへ注文を取りに向かい。
注文を問う途中に手を掴まれ立ちあがる客を見上げる。
そうする間に他の客の仲間も立ち上がり一人が肩に触れたと思えばそのまま奥へと押して行かれ。

店主に視線を向ければ笑っているのが見える。
その様子に注文は自分だと察し…そのまま奥へ連れ込まれてしまい。

自分を注文した客たちが満足するその時まで全身を使い使われていく事に…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からクウさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にネコさんが現れました。
ネコ > 「……チッ」

貧民地区の一角で、一人の少女が舌打ちをした。
少女は、貧民地区に似合いの……マント、というよりはただのボロ布のようなマントで体を隠していた。
その下には、特製のメイド服があるのだが。問題はその服装よりも少女の肉体にあった。
恐らく、目ざとい人間なら気付くであろう。少女は右腕を失っていた。
ほんの数週間前までは、そんなことはなかったのに。

「クソがっ。金になりそうな話が転がっていやしねぇ」

この少女を見慣れていた人間なら驚くであろう。
少女の様子は、それまでとまったく違う。
笑顔などなく、焦燥しきった表情で。目はギラギラとギラつき、全身から苛立ちが発散されている。
あるいは、少女の最も古い時代。ストリートチルドレン時代を知っている者なら。
昔の少女に戻ったようだ、と思ったかもしれない。

「クソがクソがクソがクソが……!」

道を歩きながら、ぶつぶつと悪態を吐き続ける少女。
現在、少女はとある組織、というか。とある店に身柄を確保されている。
店からの外出は自由だが、逃げ出せば、首につけられた首輪が爆発し、死ぬ運命。
自由になるには恐ろしい額の借金を返さなくてはならない。
故に儲け話を探し、富裕地区、平民地区と歩き回り。
そして最後にこの貧民地区に来たのだが。
残念なことに、儲け話にはありつけていないようだ。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にクレイプニルスさんが現れました。
クレイプニルス > クレイプニルス・アークスは貴族である。そして、冒険者でもある。
近頃は貴族としての活動というか、親によって家に縛られてしまい、中々外出できなかったのだが……
久々に、目をかいくぐり、冒険者として外に出たのだ。
ほんのりと恋心を抱く、青髪のミレーに会うために。
だが、冒険者ギルドに言っても出会えず、知り合いに聞いても、言葉を濁すばかり。
なにか、嫌な予感がした。
クレイプニルスは、急ぎ王都を駆け、目撃情報を探す。
そして、似た姿のミレーが、貧民街にいると聞き……

「ネコォォォォォォォォォォォ!」

そう、声を張り上げ、ネコを探す。
そして、やっとのことで見つけた。
ぼろ布を纏い、右腕のないミレーを。

「ね、ネコ……ネコ!」

そう叫び。駆け寄る。

「どうしたんだよ、一体。腕は……!しかも、この首輪……っ!」

この首輪は見たことがあった。趣味の悪い兄が、奴隷に付けて遊んでいたのを見たのだ。

「一体、何が、どうなってるんだ……っ!」

ネコ > 富裕地区の仕事は、実入りはいいが面倒が多い。
長期間の拘束や、最悪囚われの身になることが考えられる。
何せこの王都には悪徳貴族はいくらでもいるのだ。
平民地区の仕事は、危険は少ないが実入りが悪い。
その点、貧民地区の仕事はリスクは高いが、一攫千金が狙える。
そう考えてのことだったが、今宵は見事狙いが外れてしまったようである。
イライラしながら歩いていた少女は、名を呼ばれ、その声の方を振り返るが。

『……チッ、うるせぇなぁ……』

自身の姿を見て慌てふためく相手に、少女はそう吐き捨てる。
それは、相手のことを少なくとも憎からず思っている少女の言葉や態度とは思えないものだ。

『久しぶりじゃんクレイ。何? なんか用?
 アタシ、今忙しいんだよね』

相手を見る視線は、朗らかな物ではない。
いや、じろ、という様な動の感情が篭っているものですらなかった。
ぎろり、と。まるで敵を見るかのような目つき。

『あぁ、この腕と首輪? アンタにゃ関係ない話。
 ちっとヘマこいて痛い目見ただけの話だよ。
 説明はこれでOK? 十分? 理解した?』

くるり、と相手に向き直り、どこか人を舐めたような態度でそう説明し、ヘラヘラと笑う少女。
少女はそのまま、踵を返し相手から離れようとする。

クレイプニルス > 「……っ!」

ネコからの対応は、とても前に出会った時のとは違っていて……
その目に睨みつけられるが、クレイの片目も、逸らさずに真っ直ぐに見る。

「ああ、久しぶり……関係なくねぇよ。ないわけがねぇよ」

そう言って、離れようとする相手、その左肩を掴む。

「へまこいたって……何をどうヘマしたらそんなふうになるんだよ」

そういいつつ、無理にでも此方を向かせようと……

「ああ。理解はしたさ。とてもじゃないが、君をこのまま離すわけにはいかないってことがよ」

そう言って、恐らく睨んでいるであろう相手の双眸を、片目が真っ直ぐ見る……

「頼む……俺が、いない間に、一体何が起こったんだよ……」

そう言葉を紡ぎつつ……クレイの目の奥で。様々な感情が燃え盛り、ぎらついて…

「……俺達、知らない仲じゃねぇだろうが……っ!」

ネコ > 相手の息を飲む様子を見ても、少女の態度は変わらない。
いや、変化があったとすれば、呆れたとか。退屈そうとか。
そういう様子が増したくらいの変化はあったかもしれない。

『なんで? 別にアンタとアタシって、そこまで深い仲じゃなくない?』

左肩をつかまれながら、少女は苛立ちを隠そうともせずに言う。

『……ホント、うるっせぇなぁ……。
 別に。カジノ行って大負けこいて。
 代償に右腕と身柄を奪われただけだっつーの』

左肩をつかむ手を振りほどく少女だが。
その反動で、相手の方を向くことになってしまう。
そのまま黙って相手の言葉を聞いていた少女だが。
熱のこもった言葉を聞けば、再度、へらっ、と笑い。

『知らない仲じゃない、ねぇ。まぁそうだわな。
 互いのチンポとマンコの味を知ってる仲だもんなぁ。
 ……あぁそうだ。じゃあさ、今アタシ困ってるんだ。助けてよ』

にやにやと笑いながら相手に一歩近づき、マントの前を開け、メイド服を見せる少女。
そのまま、スカートをたくし上げながら笑い続け。

『今さぁ、すげぇ金が欲しいんだよね。
 値段はアンタに任せるからさ、アタシのこと買ってよ。
 どんな変態プレイでも付き合うからさ。それとも、片腕の無い女相手じゃ勃たない?』

クレイプニルス > 「仲が深い深くないの話じゃねぇよ……少なくとも、俺にとって、君は……」

前回、風呂場で言葉を交えた時の事を思い出す。
あの時は、覚悟がたりなくて、中途半端な告白で終わった。
だけど……もう、躊躇している暇はないと、腹をくくる。

「君は、青い太陽だ。君の明るさも、本当の猫みたいな気まぐれさも、性に少しだらしないところも……全部、全部好きなんだよ!
そんな相手がこんな事になってたら……どうにかしたくなるだろうが……!」

そして、メイド服を見せ、スカートをたくし上げる、壊れたような相手。

良いだろう。君が、自分の事を買ってくれというのなら……
それに、乗っかって、愛を伝えてやろうじゃないか!

「……良いぜ。ネコ。お前を買ってやるよ……ただし、買うのは、お前の体だけじゃない」

そう言えば、力強く笑う。

「ネコ、お前の人生、これから感じるであろう、不幸も、幸せも、全部ひっくるめて……
白金貨1000枚で買った!」

そう言って、眼帯を外す。
その、目のあるはずの部分には、巨大なダイヤが埋め込まれていて……

「前金だ……っ!」

そして、ナイフで埋め込まれている宝石をえぐり出して……
血にまみれたダイヤを差し出して…

「売れば、1万ゴルドにはなるだろ……
はは、ネコ。やっぱ俺も、悪徳貴族の血引いてるわ。
お前を、何が何でも手に入れたい。そのためだったら、
使いたくもない、貴族や王族へのコネ使おうが……
親父の靴を舐めながら、どんなおべっかを使かおうが…
例え、領民を高い税金で苦しめようが……
白金貨1000枚、一括で用意してやるよ」

そう、片目は笑みに、片方の目からは血をどばどば流して……

「ははは。ネコ、好きだ。愛してる。
だから、俺は、お前を手に入れるためだったら、悪徳貴族にでもなんでもなってやる!
だか……ら、よ……」

そして、少し頭部からの出血がひどいのか、くらりと体が揺れて…

ネコ > 『そーいうの。今はいらないんだよね』

相手の気持ちを知らないでもない少女だが、その言葉をすげなくいなす。
今の少女にとって、そういった好意は重荷でしかない。
もっとはっきり言えば、邪魔だ、とすら思っている。

『……ハッ、よく回る舌だわ。
 アンタ、女口説くのに関しちゃ一流だねぇ。
 ただまぁ、世の中にはそういうキザなセリフが効かない相手もいるってことは知っとくべきだね』

もしも腕を失う前であれば、その言葉にも素直に喜んだのだろうが。
生憎と、地金を曝け出した少女にとってはそんな言葉はまったくの無価値だ。
何せ、今はとにかく金、金、金。金が無いといけない状況なのだから。
しかし……。

『お、買ってくれるの? そりゃあいいね。
 ……白金貨、1000枚? そんな大金持ってるの?
 ……って……』

流石の少女も、相手の言葉、そして続く行動には驚いた。
前金として差し出された血まみれのダイヤ。
その価値よりも、遥かに重い手応え。
相手の言葉を黙って聞いていた少女であったが、相手が倒れそうになれば、器用に左手一本で相手を支えると。

『……』

無言で相手を引きずりはじめ、近くの宿屋へと入る。
そのまま、スムーズに代金を支払い、部屋へと移動すれば。
相手をベッドにぽい、と投げ。細巻を咥え、一服し始める。

『……クレイ、バカなんじゃにゃいの?
 そんな痛い目見て、自分の主義主張曲げてさ。
 こんな薄汚れた、なんの価値も無い女助けてさ』

ベッドに寝かせた相手に語りかける口調は、以前のそれであった。
表情もまた、柔らかな笑みに戻っている。

クレイプニルス > 流石に、目の部分にあったダイヤをえぐり出せば出血がひどい。
とはいえ……

「ネコだって、腕失った時は痛かっただろ?べっつに俺は、一度目失う痛さは体験してるから、我慢できるよ」

何て言いつつ…出血する目を、手で押さえ止血しつつ……

「……馬鹿は君もだよ、ネコ。知ってるかい?女を欲しがる、貴族の欲望は底なしなんだぜ?」

なんて、痛みに耐えつつ笑って……

「主義主張を曲げずに、誰かが助けられるのならそれが一番だけどさ、それを曲げるだけで、君が救えるなら、喜んで曲げるさ」

そう言いつつ、相手の柔らかな笑みを、片目を細め見ようか。

「ああ、君は、薄汚れた、借金まみれの女ミレーだよ。
そして俺は、そんな女にうつつを抜かして、大金を用意しようとする大馬鹿悪徳貴族だ」

そう言いながら、軽く息をゆっくりと吐き……

「……本当なら、よ。白馬でも用意して、君に、騎士よろしく付き合いたいって言いたいけど……ま、悪徳貴族には、金を絞り出すしかできないな」

そして……

「カジノでどんだけ大負けしたかは知らないけどよ、そのダイヤがあれば、利子ぐらい払えるだろ?その間に、白金貨千枚用意してやるよ。
ま、多分…冒険者は廃業しなくちゃならないけどね……」

ネコ > 『そういう問題じゃないっつー……。
 てか、あんな光景見せられたら普通の女だったらドン引きにゃ』

我慢できるできないの問題ではない、と言いつつ、煙をぷかぁ、と吐く少女。
相手の出血を見て、少女はがさごそと懐をあさり始める。

『そりゃあ貴族はバカばっかなんだにゃ?
 ……アンタさ。ウチのご主人に似てるかもにゃ。
 今度会ってみたら、案外仲良くなれるかもにゃー』

笑う相手に微笑みかえし、少女は一つの小瓶を胸元から取り出す。
その蓋を左手だけで器用に開けつつ。

『わかっててなんでアタシなんかに惚れるかなぁ……』

呆れた、とばかりに息を吐きつつ、相手にゆっくりと近づく少女。
そのまま小瓶の中身を飲み、相手に口付けを。
口にしたそれ……虎の子のポーション。回復、再生の魔力がふんだんに込められたポーションを、相手に口移しで飲ませていく。

『生憎、騎士とか貴族貴族した貴族とか嫌いなんでにゃ。
 ……そのことなんだけどにゃ。多分コレだと、本当に利息ジャンプくらいしかできないかもにゃぁ~……』

ベッドに腰掛、そう言う少女。
白金貨1000枚を貰ったとしても、借金完済までにはまだまだ遠いだろう。

『けどまぁ。とりあえずの急場は凌げたからにゃ。
 今回はサービスで、ダイヤだけで相手してあげるにゃ。
 ……今夜は、ね』

相手を見下ろしながら、くす、と笑う少女。
そのまま、少女は相手のズボンへと顔を近づけ、口だけを使い、器用にズボンを脱がせていく。

『ただまぁ、恋人になるかどうか、ってのは。ちょっと待ってて欲しいかな……。
 今日は特別。アタシの性根を見せてあげるからさ。
 それでもアタシが欲しいってんなら……まぁ、考えといてあげるよ』

にや、と笑いつつ相手を見る少女。そのまま自身もメイド服を脱いでいく。
現れるのは、染み一つない、美しい肌、未だ成長せぬ小ぶりなバスト。そして……。
無残にも肩から切断され、傷口を歪に焼かれ、止血された。右腕の断面。

『……やっぱこんな体じゃ、おちんちん元気にならない?』

クレイプニルス > 口の中に広がる、ポーションの薬じみた味。
だが、どこか甘い気もするのはネコに口移しされたからか。
目の出血が、ゆっくりと止まっていく。

「……おいおい、白金貨千枚って、結構な金額だぜ?どんな闇カジノで負けたんだよ…」

と、少々呆れつつも……ふっと笑んで。

「ま、乗り掛かった舟だ。俺も、借金返済に協力するよ……って言うか、さ。
もしかして、俺の兄貴が経営してる悪趣味な闇カジノじゃないよな……?」

だったら楽なのだが……あの兄貴は金の光より女の泣き叫ぶ声を趣味にしてる男だ。
つまり、趣味が分かっているから、何とかできる可能性があるのだが…

そして、相手が言葉を紡ぎながら、服を脱ぎ……見せられる、腕の断面。

「……その腕だけ見せられて、股間が元気になるのは、俺の兄貴くらいの鬼畜だけだよ」

そういって、断面を優しく撫でてやる。

「……義手が必要だな。良い腕のドワーフに作らせてやろうか?」

と言いつつも……

「……ネコ……っ!」

そう、その小さな体を抱きしめ……

「腕だけ見りゃ、確かに立たないけどさ、それ以外の所が、補って余りあるくらいに魅力的だよ」

その証拠に、猫の体に押し付けられたズボン、その股間の硬いものが、
きちんと、猫の体をメスと認識し、抱きたいと言っていることを伝えようか……

ネコ > 結構値の張るポーションを、躊躇せずに使う。
今回の相手の行動は、あまりにもリスクが大きすぎるし。
そもそも、金を払ってもらおうとは思っていても、怪我をさせるつもりはなかったのだ。

『……教えにゃい。教えたら、アンタ店に乗り込みそうだし』

ぷい、とそっぽ向く少女。
ここまでのことをする相手だ。乗り込んで借金を帳消しに、くらいはするかもしれない。
流石にそれはさせられなかった。何せ、勝負に負けたのは自分なのだから。
その負債は、きっちり払わなくては今後の冒険者活動や、暗殺者活動に支障が出る。

『経営者までは知らないにゃ。
 ただまぁ、なかなか良い趣味してるお店だったけどにゃ』

目玉商品目当てにデカイ勝負などするものでもない、と思い出しつつ。
少女は服を脱いで息。

『そうかにゃ? 少なくとも、あのカジノの客どもは大喜びだったけどにゃ』

ちら、と少女は右肩を見る。歪に焼かれた断面。
感覚の無いそこは、目で確認すると酷く喪失感が大きい。

『んにゃ。自分でにゃんとかする』

相手の提案を拒みつつ、真っ直ぐ見つめる。
冒険者たるもの、自分の不始末は自分でなんとかすべき、である。

『ん……はいは~い、怪我人は大人しく寝ててくださいねー』

抱きしめられれば、微かに赤面してしまうが。
左手で相手を押し倒し、ため息を吐く。

『そのポーション、効果は抜群だけど傷口塞がるまではもうちょいかかるからね。
 大人しくしてないとまた目から大出血になるよー』

まったく、と言いつつ、相手のズボンを完全に脱がせる少女。
そのまま下着も脱がせれば、猛る肉槍に、軽くキスをする。

『傷が塞がったら好きにさせてあげるから……ね?
 言ったでしょ。アタシの性根の部分を見せてあげる、って……』

くす、と微笑んだかと思えば、少女はペニスを一気に頬張る。
じわり、と口の中に広がる、汗と、精の微かな臭い。
少女は舌を這わせ、丁寧に亀頭を清めるようにし……。
そこから、一気に吸い、顔を激しく上下しはじめる。
安宿の部屋中に響き渡るように音を鳴らし、激しく相手の興奮を昂ぶらせようと口腔奉仕を開始する少女。
ぐぽっ、ぢゅぷっ、ぢゅるぅ、ぶぽっ……卑猥な音楽がなり始め。
少女の頬が朱に染まっていく。

クレイプニルス > 客共が大喜びだったと言われれば、舌打ちをして。
確かに、教えられれば、自分のコネクションを総動員して潰しにかかるだろう。
自分で何とかすると言う、気丈な相手には目を細め……

「ま、そこまで言うんだったら……ネコの覚悟を尊重するよ。でも、命にかかわるような、そんな事はするなよ…?」

そう言いつつも、押し倒され……相手が、相手の性根を見せるとのこと。
そして始まったのは、口淫による奉仕。
いやらしくも、唾液と、先走りが交わる卑猥な音楽が鳴る。
愛おしい相手の奉仕に、片目を細め、優しく、ネコの蒼髪を撫でやる。
さらり、さらりと髪を梳いて……

「ん……っくふ、ん……気持ち良いよ。ネコ」

そう言いながら、高ぶっていく射精欲。
しばらく、卑猥な水音の音楽が響いた後……

「……っく、ネコ。出……っ!」

びゅる、びゅく、びゅくく!と、濃い白濁の精が、噴水のようにモノから吹き上がるだろう。

ネコ > 『正直な所、約束はできないけど。
 ……まぁ、一応そのつもりでいるよ』

相手に釘を刺されれば、苦笑で返す少女。
少女自身、命を無駄にするつもりは無いが。
それでも、もしかしたら無茶をする必要が出るかもしれないのだ。

『ん、んっ、ふっ……んむっ……』

相手の猛りを口に収め、懸命に奉仕をする少女。
吸い付き、顔を動かし唇で圧を加えるだけではない。
舌をくるくると絡ませ、さらに、左手で相手の睾丸を軽く揉んでいく。
普段は滅多に見せない、少女からの無償の奉仕だ。
そうしている間、髪を撫でられれば、一度フェラを辞め、幹に舌を這わせながら。

『……出したくなったらいつでも出してい~よ……?』

上目遣いにそう言いながら、再度口腔奉仕を開始する少女。
さらに激しさを増し、相手の精を搾り取ろうとするかのように。
そのまま、相手の言葉が聞こえれば、少女はカリだけを咥え。
その位置で動きを止める。
噴出した精液を、しっかりと口で受け止める少女。
そのまま、口いっぱいにザーメンを溜め込めば、相手に向かって口を開け。

『ぁ……ん、れぇ……あ、むっ……んくっ』

そのまま、たっぷりのぷるぷるとしたザーメンを、舌でかき回して見せる。
ぐぢゅ、ずぢゅぷっ、ぢゅぐっ。卑猥な音をひとしきり鳴らしたかと思えば。
ごぎゅんっ、と。音が聞こえるほどの勢いでそれを飲み干し。
相手の体の上に寝そべり、相手の耳へと舌を伸ばす。

『……ん。もうチョイで傷、埋まるね。
 じゃあそれまでの間……アタシがクレイを食べちゃおうかな』

相手の耳へと攻めを加えつつ、目を確認した少女。
もう程なく相手の傷が治ることを確認すれば、少女は大きく足を広げ、相手の股間の上へと跨る。
すでにしとどに濡れているクレパスに、ペニスを宛がい。
ゆっくり、ゆっくりと腰を前後されていき……。
焦らすようにしたかと思えば。

『……んぅっ……ほ……ぉら。
 入っちゃった……』

いきなり腰を沈め、相手の肉槍を胎内へと導いていく。

クレイプニルス > 自身の精を、口内で攪拌され、飲みこまれるのはある意味グロテスクさもあるが、
それはいやらしい意味のグロテスクさで。
そして、未だ少女と言っていい体つきの相手、彼女が体の上に寝そべれば、
その軽さも相まって、心地よい重さが体にかかる、
耳を舐められた後、ネコは自分の上にまたがる。
そして、相手の秘所へ、自分のモノが突き刺されば…
口淫とはまた違った、濃縮された心地よさがモノに伝わって……
そして、相手の胎内を埋めた、やや眺めで、太さもかなりあるモノ。
それが、ネコの下の口に咥えられ、脳へ、熱さ、硬さ、柔らかさ場殿

「……っは、っはぁ……良い感じだな。ネコ……っ!」

自分からはほとんど動かず、ネコによる、体による奉仕は受けているクレイにとって、これ以上ない快楽で……
先ほど口に出したばかりなのに、未だ固く、ネコの膣や。愛内をえぐり動くモノ……

「……っく、ふ、うぐ……」

簡単にイきたくはない、少し頑張りつつ……

「いくぞ……最奥に、」

ネコの胎内、膣を、べっとりと新鮮な白濁が穢すだろう…

ネコ > 少女はもともとストリートチルドレンであり、貧民地区出身の貧しい子供であった。
当然、そんな環境にいた女の子がどう生きていくか、という話になれば。
そういったことで稼ぐのが選択肢の一つである。
それゆえに、少女は経験は豊富であり。どうすれば男が喜ぶかを知っていた。

『……まぁ、ねぇ』

相手の言葉に、少女は目を伏せる。
確かに、しっかりとした熱を体の奥に招き入れているというのに。
少女はどこか冷めた様子であった。
そのまま、相手の体の上で踊り始める少女。
腰を、いや全身を弾ませ、その間膣内を収縮させ。
しっかりと相手の幹を扱き上げていく。

『……いいよ。クレイ。このまま中に……』

いっそ余裕すら感じさせるような声色で相手に促し。
膣内への射精を導こうとさらに激しく踊る少女。
そうして、相手が達したのであれば。

『~~~~っっっ……』

本当に微かに、ふるる、と体を震わせ。
少女はその二度目の射精も体で受け止めていく。
相手の射精が止まったのなら、少女は繋がったまま、相手へ微笑み。

『……わかった? アタシ、前もいったように結構こういうことしてるんだよ?
 だからさ、男がどうすれば喜ぶか、分かるんだよね。
 もっと言えば……アタシは、気持ちいいことは好きだけど、セックスは好きじゃないんだ。
 だから、とっとと終らせる為に、演技も凄いする。イったふりとか、感じてるふりとか。
 正直、今まで本気で気持ちいいっていうセックスなんて、10回も経験したことない。
 ……そんな女でも、愛せる?』

見下ろしながら、冷たい瞳で相手に問う少女。
それは、拒絶ではなく。相手の真意を問う眼差し。

クレイプニルス > ネコの体内を白濁で穢した後の事。ネコから問いかけられる。
そんな女でも愛せるかという言葉……中途半端な回答はできない……
少しだけ、考えをまとめるために、片目を閉じ……

「ネコ」

そう、相手の名を口ずさみ……

「こないだ、風呂場で言ったっけかな。俺の退廃しきった、悪徳貴族アークス家の事」

そう言いながら、少しだけ、上半身を起こす。

「俺も、な。アークス家に生まれたからには、滅茶苦茶、女は抱いてきてるんだぜ?
もっとも、精神の壊れたような、肉人形みたいなのばっかあてがわれたから、
行為自体はそんなに上達しなかったけどね」

そう、悲しそうな表情で苦笑をこぼし……

「ネコ。性行為は、粘膜同士のふれあいは……愛の表現方法の一つだけどさ、
それだけで、愛の価値は決まらねぇよ。愛っていうのは……さ、多分、欲を満たすことなんだ。
一緒にいることで、所有欲を満たして、触れ合うことで、肉欲を満たして、守り合うことで、庇護欲を満たして……
そうやって、お互いがお互いの欲を見たし合うのが、愛だと思う」

そして、力強い笑顔で……

「愛せるよ。ネコ。俺は、君を愛せる。だって……さ。
君の傍にいるだけで、俺は、所有欲も、庇護欲も、肉欲も……様々な欲が満ちるんだ。
そして…君の欲を、俺は満たしたい、いや、満たす。満たして見せる……そう思える。
だって、家族が悪徳貴族だからさ。欲望のいろんな面、見てきてるんだぜ?
君の欲くらい、満たして見せるさ……」

そう言いながら、そうっと、ネコの体を包み込む。

「ネコ、君が今満たしたい欲は何だい?どんな方法を使っても、その欲をかなえてみせるよ。
愛してるから、ね」

なんて、耳元で囁こうか。

ネコ > 真っ直ぐに告白した言葉に、相手がしばし沈黙する。
少女としては、切れるカードはほぼほぼ切った状態。
ならば相手の反応を待つのみなのだが。

『……クレイも色々あったんだね』

訥々と語り始めた相手の言葉に、少女は呟く。
少女は思う。きっと、この世界の誰もが、事情を抱え。
そして日々を懸命に生きているのだと。

『……冒険者なんてやってる割には。
 クレイって物事は真面目に考えるんだね』

一攫千金を夢見る無法者ばかりが冒険者になっているのだと思ったが。
少女は、そう言いながらくすくすと笑い。
しかし、すぐに真剣な表情になって相手を見る。

『……ふふっ。そういうことなら、まぁ。
 恋人になること、考えてあげる。
 といっても、まぁまずは仲の良い友達から、だけど』

くすくすと笑ってそう宣言すれば。相手の体に寄りかかるようにする少女。
問われれば、少女はさらに満面の笑顔になり。

『……じゃあ。近くに食事の美味しい酒場があるから。
 食欲を満たしに行く、とか?』

にこり、と笑い提案する少女。
この後、宿を後にすれば。少女はまた荒んだ精神状態に戻りこそするものの。
この相手の前では、少しだけ態度が柔らかくなったんだとか……。