2019/03/20 のログ
■イーシャ > 「はいはい!じゃあお願いします、ふふっ」
言われた通り、二つ返事で頷く青年。
本音半分、冗談半分といったところで、ささやかな戯れを楽しみ、二人そろって笑う。
さて、仕事の話になると態度を改める青年に対し、彼女は相変わらず。
顔が近づき、良い匂いを漂わせながら顎に指を添えられ、くいと持ち上げられる。
賑やかな酒場の中での、ちょっとした密談だ。
「…もちろん、得意だよ」
彼女の小さな言葉に、短い返事を。
それなりの悪行を経験した青年にとって、手段を問わない人心掌握は誘拐よりも簡単。
もちろん、ターゲットが何者か次第で難易度は変わるだろうが。
■フラニエータ > 女は彼の言葉ににっこりと微笑み、顎に添えた指を滑らせて頬へと送った。
そして掌で頬を、飼い猫を褒める様に優しく撫でるのだ。
「とある傭兵なんだけれど、ね。一般の女より骨は折れるかも…
もう軟禁しているから…後は貴方次第…飼うのも自由、よ?
――ああ、私もその場に同席させて貰うわ。貴方の手管も知っておきたいから…ね…」
微笑みは酷く甘くも、言葉は酷く危険を孕んでいた。
そして女は顔を彼に近づけ、撫でている頬の逆側の頬へ軽く口付け…
そのまま唇を彼の耳元へ。
「…報酬は…どの位…欲しい?」
彼の右側から女の唇が、彼の左側は女の掌が、心と体を甘やかすように囁き、刺激を与えていた。
■イーシャ > 青年は頬に滑る掌に頬ずりするかのように首を傾けつつ、彼女に視線を向けたまま。
「なるほど…好きなように堕とせってことだね。
わかった…主様の期待にきちんと応えてみせるよ」
彼女の微笑みに応えるよう、青年もまた微笑む。
既にお膳立てはできているらしいので、後は己の得意な手腕を発揮するのみ。
自信があるらしい青年は上機嫌に、彼女の軽い口づけに尻尾を揺らした。
「それじゃあ…主様の身体…好きにさせて欲しい、な」
彼女の掌の温もりと、柔らかな唇から発せられる甘い声色。
ぞくりぞくりと心臓を高鳴らせてくる彼女の仕草に翻弄され気味ながら、要求した報酬は中々にずうずうしいものか、それとも彼女の期待どおりか。
■フラニエータ > 掌に預けられる彼の頬。時折爪先で掻きながらの愛撫は、彼の頬へ擽りによる甘さと軽い痛みを同時に与える。
彼の言葉に頷けば、耳元に「…イイ子ね…」と言葉を落とした。
「私の身体を?…あら、何をされちゃうのかしら…怖いわ…フフ…」
さも何をされるのか分からない、といった表情を見せながらも、その口元は嗤っていて。
彼の耳を擽っていた声の変わりにその唇を乗せ、
彼の動く耳、その内側へと吐息を吹きかけて滑る舌先で軽く撫でた。
微かな水音を彼の頭の中へと届けながら、
「…好きにしていいのは身体だけ、よ?――それ以上は望まない事…お仕置き、されたいのなら別だけれど…ね?」
くつりと妖しい笑い声も同時に耳元へ流し込んだ。
■イーシャ > 爪の当たる頬の愛撫は、そこはかとない甘さとほんのりとした痛みが与えられ、あくまで自分は彼女のものなのだという認識を改めさせる。
だからこそ、ほんの少しの反抗心がくすぶっていたりするもの。
それを発散できるとしたら…と考えれば胸は高鳴る。
青年の要求した報酬に、主である彼女は冗談交じりに許すような言葉を。
頭の上にある猫耳へ、彼女の唇が触れ、舌で舐られる。
ぞくりと感じる湿り気に身震いをする青年は、ほんのりと彼女に身を寄せ気味に。
「んんっ……心得ておくよ…。
…いつ始めるの?」
好きにしていいのは身体のみ、それ以上手を出せばどうなるか。
青年は明確な返事をしなかった…結局どうなるかなんて、その時になってみないとわからないもの。
ともかく、彼女の仕事はいつでも始められるらしい…妖しい笑い声に、またぴくりと身を震わせつつ、いつ事を始めるか尋ねる。
■フラニエータ > 耳元の唇は変わらず耳元へ対して舌の刺激と水音を送っている。
そのまま身を寄せそうな彼に対して、しっかりと立場を教えるかのように腰を抱き、ぐい、と引き寄せた。
彼の尻がスツールから浮く程に強く。頬の軽い痛みを与えた箇所を優しく撫で甘やかすのも忘れない。
交互に軽い鞭と甘い飴をその頬へ与えながら、女は彼の言葉に答えた。
「…時間を掛けてゆっくりとシたいでしょう?
――折を見て連絡するわ…その時を愉しみに…待ってなさいな…」
ちゅう、と吸い付く様な音が彼の耳元へ届けられた。
それは女の唇が、彼の耳の内側へ強く口付けた音。印が残るのではないかと思うほどに、強く。
■イーシャ > 猫耳を舐められるのは、本来であれば何とも言えぬ嫌悪感があったりするものだが。
こと彼女のそれに至ってはそのような思いを抱くことなく、寧ろもっとしてほしいと思ってしまうほど。
気づけば身を寄せようとまでしていたところ、腰を抱かれ引き寄せられ、肉体の体温を感じる。
相変わらず、弄び方の上手い人だ。
「わかったよ…
じゃあ今日は、また二人きりになりたいな…」
仕事については彼女が具体的な場を用意するようだ。
それまでの間、いくつか堕としの手段を考えておこう。
と、耳と頭に響くのは、唇で強めに吸い付く音。
ゾクゾクと高鳴る鼓動に青年の口から誘いの言葉。
ここまでねちっこく愛撫をされて何もなしでは、なかなかにつらいところだ。
■フラニエータ > 丁度その時、三人組が席を立ち、店の奥へと歩いていった。
男一人に女二人の組み合わせの彼らは、まるで何かを示唆しているようで。
「二人きりになってどうするの?…私の性格、知っているでしょう?
…もっと具体的に聞きたいわ…その口から、ね…ククク…」
女の口が彼の耳元から離れると、腰を引いた掌を彼の手へと進め、そのまま指を絡めて優しく引いた。
「お部屋に着くまで…告白なさい…」
指の間、水掻きの部分を爪先で掻き擽りながら、女は一度舌舐めずりをして彼を立ち上がらせる。
今宵もこの宿の上の一室で、女は彼との関係をより深く、そしてその関係をその身に教え込んでいくのだろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイーシャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からフラニエータさんが去りました。