2019/01/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリタさんが現れました。
リタ > ここは貧民区に存在するバー、名前はマスカレード。カウンター席は6、テーブル席は1という、大層こぢんまりとした店だ。
料理の味はそこそこ、酒の質もそこそこ、今日のお勧めはポトフと一般大衆向け。

お客様が家路につく時間帯。
開店休業に等しいこのバーの店員は、ストーブの前に座り込んでいた。
お世辞にも立て付けが良いとは言えないこの店。隙間風が入り込み、店員の足元をちくちくと苛めていた。

「…くちゃん!…んもうッ…さっむいなぁ…お客さん居ないし、もう飲んじゃおっかな…」

ごしごしと擦られた両手をストーブにかざして暖を取るも、あまり暖かくはなっていない様子。
営業中であるにも関わらず体の中から温める方向に向かっている店員の思考。

…そのタイミングでひゅう、と冷たい風が店員の足元を襲う。と、店員は無言でカウンターへ戻り、鍋を用意し始めた。
どうやら冬将軍からの会心の一撃に勝てず、飲む気になったようである。

リタ > 鍋に水を張り、水が水蒸気となり鍋から逃げ出す頃、店員は用意したマグカップに店で一番安いビールを注ぐ。
ちらちらと店の入り口に気を向けながら、マグに入ったビールを鼻歌交じりに湯煎し始める。

「ここでお客さんが来て貴方を奪っていく…そんなの私耐えらんない。
――こんな所で~お別れなんか~イヤよまいはにー♪」

ビールに芝居がかった声、しかも後半はメロディー付きで語りかける様は何とも異様である。
お子様が母親に「あのお姉さん何をしてるの?」事案である。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエリーナさんが現れました。
エリーナ > 「遅いけど、やってるかい?」

今日は久しぶりに、貧民地区でいい店探し。
ふと目に入ったバーに、直感で入ってみる。
立地が立地だ。建物の具合は判断基準にはならない。

兎にも角にも、店は出すもの次第だ。

ということでドアを開けて。寒いのですぐしめて。
夜に溶けそうな、お話の中にいる魔女のような出で立ちの女が入店。
さて。どうしようかな。