2018/11/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にサヤさんが現れました。
サヤ > 「はぁ……」

大通りの喧騒から離れ。
人通りも少なくなってきた路地を一人、どこか疲れた様子の足取りで歩ききながら小さくため息を零す。
今日の仕事は稼ぎのいい傭兵業ではあったが聞いていた話以上にトラブルも多かったため一日走りっぱなしだった。
娘と二人で生きていくためには必要とはいえ、ほぼ休みなく働いていることもあり流石に疲れもたまって来ていた。
正直、ただの性処理人形として使われていた奴隷時代のほうが楽だったのではないかと思うこともある。

「……早く帰ろ」

そんな馬鹿な考えを振り払うかのように頭を振り。
家に帰って娘の寝顔でも見れば疲れもしばらくは忘れられるだろう、それで明日も頑張ろう。
そう心に決めて少し歩を速めて歩き出し。

サヤ > 「やっとついた」

長屋のある地区からそれほど離れているわけではなかったはずだが、疲労感からか家までの道のりはいつも以上に長く感じられ。
家が見えてくれば安堵するように小さく息を吐き出し。
すでに寝ているであろう娘を起こさないようにそっと部屋の中に入っていった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からサヤさんが去りました。