2018/11/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/古道具屋」にアイディールさんが現れました。
■アイディール > 貧民地区にある古物商。
娼館が並ぶ中にぽつりとある古い店だ。
盗品や、贋作などが大勢を占めているが
その中には時折、驚くほど価値の高いものがあったりもする。
――どこから仕入れたものかは、年老いた店主は決して教えてくれない。そんな店だった。
その売り物の中に、ひとつの石があった。
棚の中に無造作に置かれ、淡く煌めく魔石。
――透明で小さな石の中に、まるで燃えているような光が存在する。
薄っすらと、時間に応じて色を変えていく。青、赤、黄、緑、紫――。
きらきらと煌めく色の中に、時折黒く闇のような色合いが走る。
それはそんな石だった。
ただ、静かに静かにそこに存在し、いつか消えてしまうだろう。
そこに存在するのが極自然で――けれど、決定的にどこか不自然な光。
そんな風に、今宵それはそこで何かを待っていた。