2018/10/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 仕事を終えて、一日の終わりを前に酒を煽る。
酒は何を飲むかじゃなく、誰と飲むかだと男は考える。
高い酒をありがたがって格好つけて飲むのは趣味じゃない。

「もう一杯」

安い酒を喉で味わう。古臭い味だ。それがいい。
古臭い慣例や、しきたりなんかは好きじゃあないが。古臭い味は良い。
固い肉を歯で削ぐように噛り付き、引きちぎりながら酒は進む。

グスタフ > 酒の味はともかく、飯の味は悪くない。
美味い飯と寝床があれば人は暮らしていける。
人がいるなら、そこに飯はある。生活がある。
逞しい住人たちだ。肥え太る暇もなく労働に勤しむ。

「俺ができるのは、食い散らかすことくらいかねぇ」

食い終わった肉の骨を、どこからか入り込んだ野良猫に押し付けて店の外に追い払う。
施しなんて人のためにならない。俺はゴミを減らすことができた。野良猫は空腹をごまかす玩具を手に入れた。

それだけだ。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」からグスタフさんが去りました。