2018/10/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/廃教会」にアリゼさんが現れました。
■アリゼ > 貧民地区にも教会があったのかと、依頼を終えてふと気づいた帰り道。
興味が湧いて軋む観音開きのドアを開けてみれば、埃塗れの放置されたままの室内が姿を現す。
やはりそんなものかと、中に入らずそっとしておこうとドアを閉じようとしたときだ。
「……あれは?誰かが置いていったのか?」
教会の奥、一段高く作られた祭壇の上に奇妙に輝く石があるのを見つけ、
その陽炎のように揺らめく色彩に惹かれるものを感じ、アリゼはふらふらと近づいてそれを手に取ってしまう。
宝石のように煌き、良質な鉱石のように輝く。かなりの値打ちものかもしれないと、
天井の隙間から差し込む月明かりに照らして石をじっくりと眺めていく。
やがて石をさらに近くで眺めようと、自らの顔にさらに近づけていき――
■アイディール > 祭壇の上に捧げられたように
あるいは、誰かがそこにそっと置き忘れたように在る石。
女の金色の瞳に照らし出されれば
赤――金――黒――
色を変えながら輝きを増していくようなそれ。
まるで万華鏡のような色合いに顔を近づけてみれば
仄かに柔らかく温かい気配を感じるだろう。
まるで手に取ることを誘うようなその色合い――。
けれど、誘いに乗ってしまえば瞬間――女の姿はまるで最初からなかったように消えてしまうだろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/廃教会」からアリゼさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/廃教会」からアイディールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアイディールさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアイディールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にツールさんが現れました。
■ツール > カツ、コン、ズッ─。
靴音の後固い石畳を打つ音の後に小さく引きずる足音が夜の貧民地区の路地に響く。
そして、その足音の他にごくごく小さな犬の足音が響いている。
「ようやく涼しくなってきたな… もうすぐ冬か…。」
あと何回こうして季節を越さなければいけないのであろうか、そして、自身が武器屋を開くことになってすでに何年たったのか…。
緩やかな時の流れに身を任せている男は小さくため息をつきながら、ややしゃがれた低い声で独り言をつぶやく。