2018/10/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/廃教会」にアイディールさんが現れました。
アイディール > 娼館が並ぶ貧民地区の一角。
誰にも忘れられたような廃教会があった。
かつては娼婦が礼拝に訪れたり、その治療を行っていたりした場所。
けれど、今はすっかり忘れられて、浮浪者や不逞の徒が訪れるばかりの場所。
その祭壇の上に煌めきは在った。ひとつの、輝石。

――透明で小さな石の中に、まるで燃えているような光が存在する。
薄っすらと、時間に応じて色を変えていく。青、赤、黄、緑、紫――。
きらきらと煌めく色の中に、時折黒く闇のような色合いが走る。

それはそんな石だった。
ただ、静かに静かにそこに存在し、いつか消えてしまうだろう。
そこに存在するのが極自然で――けれど、決定的にどこか不自然な光。
そんな風に、今宵それはそこで何かを待っていた。