2018/09/11 のログ
■ムメイ > 成程――全く、面白くも無い呪いだな
腕を比べる事すら儘ならんとは、少々以上に面白くねぇ
(何より、そういった相手を打倒しても達成感は無い
――そして、自分の知っている相手を倒す手練れだ
呪いが解け、腕を比べる時が来ればさぞ心が躍るだろうとも思い)
ま、解呪って訳じゃないが……一時的に軽減する方法なら、もう一つ心当たりはある
ただ、この場で言える事じゃねぇから――後で手紙で送るよ
(そろそろいい時間だ、店主に硬貨を支払う
彼女の分もきちんと支払う辺り、律儀と言うか何と言うか
本当にガラの悪い場所に来させた事を悪いと思っているようで)
それと、情報の礼を……っつーなら、手紙を見てから決めてくれ
(よほどのことが無ければ遅れは取らないだろう
そう思えば、入り口まで彼女と出て、見送る姿勢を取る事にして)
■アリゼ > アリゼの分もムメイが払ったことに気づき慌てて止めようとするが、
店主は既に代金を受け取ってしまっていた。
仕方ないと自分に言い聞かせ、宿の入り口まで歩く。
「手紙の内容には期待しているよ。
どんなことであれ、見ず知らずの私にここまで情報を教えてくれた。
あなたは傭兵崩れや野盗の類ではない、武人だ」
そう最後に彼に振り返って言うと、アリゼは相変わらず軋むドアを開けて宿から出て行った。
その足取りは夜道だというのに軽く、自信に満ちたものであったという。
ご案内:「貧民地区の安宿」からアリゼさんが去りました。
ご案内:「貧民地区の安宿」からムメイさんが去りました。