2018/09/07 のログ
■タマモ > 空を見上げた…夜に飛んでる鳥なんて居なかった。
耳を澄ませた…一番大きかったのは、酒場の喧騒だった。
「むむむ…まぁ、たまには飲みに行くのも良いのやもしれんか…?」
そう言えば、平民地区での酒場は、なぜか仕事をさせられたところと、以前適当に入った一軒しか知らない。
富裕地区の酒場、はあるかどうか知らないが、それも行った事はない。
そう考えれば、新たな酒場を開拓するのも良いだろうか?
…実は、以前入った事がありますよ的な事もあるかもだが、気にしたら負けである。
と言う訳で、実際に酒場なのかは分からないが、少女は向かう。
酒場っぽい喧騒なだけで、答えはー…みたいな事もあるかもしれないが、その時はその時だ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」にルルーサさんが現れました。
■ルルーサ > 黒髪の長いポニーテールを揺らして、明らかに冒険者風貌の女が一人、酒場で酒を傾ける。
初めてやってきた酒場ではあるが、冒険者仲間に「一人で入るな」と言われれば反発して一人でやってくる。
勝気と無謀が程よく混ざった女槍使いは優雅な素振りすら見せて。
確かに実力が無いわけでもない。
魔法も使え、槍も修め、そんじょそこらの魔物や賊に遅れは取らない。
勝気過ぎてパーティはなかなか組めないのだが、それを寂しいとは思っていないくらいには、気の強い女。
■ルルーサ > ちらちらとした視線は感じるが、声はかけられない。
水をかけて拭いてやろうか、をした男を見事なまでに蹴飛ばして、顔を殴って外に追い出したからだ。
いきなり入ってきて………まあ、男が悪いとしても、好き勝手に暴れる異物に対して、鋭い視線が突き刺さる。
「………マスター、もう一杯。」
そんな視線を気にしないとばかりに鼻を鳴らす。
周りの男に対しての反発だけで生きているような女。周囲を見回して、ぎろりと。
私は一人でやれるんだ、を証明するために生きているような彼女。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 酒場」からルルーサさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にニアさんが現れました。
■ニア > 貧民街の奥
重労働を強いられた者や家、家族を失ったものが集うスラム街よりもさらに奥
人気を一切呼び寄せない不気味な路地裏で、彼女は座り込んでいた。
片手には先刻、富裕地区の商人どもからかっさらってきた宝石を掲げ、
路地裏を淡く照らす街灯に透かしてみせたり、はたまたそれを掌の上で転がせてみたり。
いつもは不機嫌な彼女も、今日はずいぶんご機嫌な様子だ。
これから飲み屋で一本開けるのもいいかもしれないなんて考えながら、
彼女は立ち上がった。