2018/08/17 のログ
■テリス > 通りを歩いて行き、適度な所で路地へと入る。
そのまま路地の暗がりに少年は消えていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からテリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール貧民地区/娼館通り」にリュシーさんが現れました。
■リュシー > ――――あれ、…親父、どこ行った?
(いかがわしい店が立ち並ぶ界隈、時刻はまだ宵の口だけれど、
だからこその人出であろうか―――――ひそかに後をつけていた人物を、
ここまで来て、完全に見失ったようだ。
いちおうは建物の陰に隠れて通りを左右へ眺め渡すも、幼い頃から見慣れた、
しかし随分地味な出で立ちだった父親の姿はどこにも見えない。
家に入るのは敷居が高いから、と、外で話しかけるほうを選んだのだが、
こんなところへ来ると知っていたら、そもそも後をつけたりしなかったのだが――――)
……ていうか、あの人、なんでこんなところまでわざわざ……
てっきり、もっと安全なところで遊んでるもんだと思ってたのに。
(ひとのことをどうこう言えないじゃん、親父ぃ―――――などと、
顰め面でひとりごちる。
質素な服装の少女では客引きの目はひかないだろうが、物好きな客の目はひくかもしれない。
―――――いずれにしてもあまり、長居したくはない場所だった)
ご案内:「王都マグメール貧民地区/娼館通り」にバルジリスさんが現れました。
■バルジリス > (娼館通り、そこを、4人の男が歩いている。そのうち三人の男は、特に目立ったところもない平凡な男だが、その中心の緑がかった黒髪のサングラスの執事は、その三人に話しかけていた。)
だからよ、テメェらもたまには、「人間」の快楽ってのを味わってみたほうがいいんじゃねえかと思ったんだよ。
(そう、このバルジリスの周囲の三人は人間ではなく、バルジリス配下の蛇が擬人化した姿なのだ。どうやら、言葉は話せないようだが……)
良いもんだぜ?泣き叫ぶ女を無理やり組み敷いて、股を開かせるのは……
(なんて、下品なことを話していれば、、目が、物陰に隠れようとしている一人の少女を見付ける。はて、どこかで見たことがあるような……?)
あん?あのガキは………ちょっとテメェら、着いてこい。
(何て言えば、三人を引き連れ、少女の前へ……そして近づくほどに、記憶が……)
………そういや、結構前に……
(そして、少女の前に来れば、仰々しく礼をして)
こんばんは。お久しぶりですねぇ……お嬢様。
(何て言おうか。ちなみに、バルジリス配下の男は、少女の左右に立ち、逃げにくいようにと……)
■リュシー > (父親の姿を探すべく、意識がそちらへ集中していたからだろう。
父親とは似ても似つかぬ外見の男―――しかも複数―――は、視界から無意識に排除していた。
だからそれは、完全な不意打ちになった。
通り過ぎるものと思っていた男たちのうちの一人が、己の眼前で立ち止まり――――
そうして、仰々しい一礼とともに声をかけてくる。
その呼称に―――――頭の奥へ押しこめていた記憶が、ぱしん、と弾ける音がした。)
――――― あん、た……、
(さっと頬を赤らめたのは、もちろん、相手に恋をしているからではない。
何をされたか、一瞬にして思い出してしまったからだ。
ふと気づけば、彼の仲間らしき男たちが己を左右から取り囲み、
もう一人に至っては背後に回りこんでいて、退路は完全に断たれている。
ち、と少女に相応しからぬ舌打ちの音を響かせて、上目に正面に立つ男を睨み)
……なんだか、あんたって、いっつも徒党組んでる気がするんだけど。
いったい、こんなところで何し、て――――……って、いや、いいわ。
とりあえず、退いてくれない?
(相手が以前己にしたことを思えば、用事なんて訊かずとも知れる。
下手に訊いて藪蛇になるより、とっとと会話を打ち切ろう、と)
■バルジリス > (仰々しく礼をして挨拶をすれば、帰ってきたのは小さな舌打ち。それにふっと苦笑して)
これはこれは、つれないですね。あの時は実に情熱的な一夜を共にしたというのに……
(なんて、馬鹿丁寧な口調ながらも、目線はサングラスの下から、その幼さを残しながらも、
どこか色っぽさを醸し出す体を舐めるように見ていて…
そして、徒党を組んでいるだの、退いてくれと言われれば)
ふふ、できる男は、できる部下を多く持っているということですよ。
……っくく、まさか、お嬢様は男が四人、娼館通りで少女を囲っておいて何もしないと思っているのですか?
(なんて、嗤えばバルジリスは男達に指示を出す)
おい、テメェら、このガキさらうぞ。
(そう言えば、男達の対応は機械的に早かった。後ろに回った男は少女の口を塞ごうと、
左右の男は少女の腕を掴もうとし、そのまま、路地裏へと少女の体をさらおうと…
路地裏にある娼館は、金さえつかませれば多少の事には目をつむる。
そのまま、少女が暴れようと、三人の男が抑え込みつつ、路地裏の娼館へ……)
■リュシー > ………ふざけんな、強姦魔のくせに。
(唸るような声で身も蓋もない呼称を口にしたが、男からの視線を感じれば、
服の下で背筋が、本能的な危険を察してざわついてくる。
無意識に両腕で己の身体を庇うように抱き締めながら、それでも、
剣呑な眼差しで正面の男を睨み据えたまま)
出来る、って、なにが「出来る」んだか知れたもんじゃ、
―――――っちょ、はな、触ん、んんっ……!
(こうした「作業」に慣れているのか、普段から統率がとれているというだけのことなのか。
己には抗うひまも声をあげる隙も与えられず、背後から大きな手が口許を押さえ、
左右から伸びてきた腕が両腕を捕らえて、瞬く間に足が浮きあがる。
せめて、と身を捩って暴れようとしたが、男たちの力に敵うはずもなく―――――
少女の姿は男たちに囲まれたまま、どこかへと消えた)
ご案内:「王都マグメール貧民地区/娼館通り」からバルジリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール貧民地区/娼館通り」からリュシーさんが去りました。