2018/08/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にテリスさんが現れました。
テリス > ちゃり、ちゃり。
通りに無造作に転がっている木箱に腰掛け、硬貨を数える。
数え終われば、手持ちの革袋にしまい込み、うーん、と唸った。

「もうちょい稼がないときちーかな…。」

数日は大丈夫。けれどそれ以降はきつい。
いくらかため込んである場所はあるが、それにはなるべく手をつけたくはない。
冬になればもっと厳しいのはわかっているからだ。

しかし、ふ、と息を一つ吐き出せば木箱から飛び降りた。

「ま、なんとかなるか。」

いくつか情報なら仕入れてある。
冒険者向けの遺跡の情報、商人向けの盗賊・山賊の情報。
ついでに貴族のスキャンダルなんてのも。
元手があればいくらかの日銭は稼げるだろう。
少年は特に深く考える事なく、通りを歩いて行く。