2018/06/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏通り」に月永遠花夕さんが現れました。
■月永遠花夕 > 僕は貧民街の表通りから一本裏通りに入るとそこに店をだそうと準備をはじめる。
表通りで店を出していると、ここいらを仕切っている連中が何かと煩いからね。かといって面倒事をさける為に金なんて払うつもりなんてないのだから、客があまり来ないとはいえ、ここに店をかまえるしかないんだけど。
「ふう」
引いていた荷車に提灯をかけると提灯の中へ油を入れて火を灯す。圓屋とかかれた文字がくっきりと灯りに浮かび上がって辺りを灯しだした。
さて商売開始だ。
■月永遠花夕 > 僕は行商用の荷車の引き出しの中から、仕入れたばかりの
風鈴を取り出すと数個、荷車から伸びているフックへとかけた。
もっと出してもいいかもしれないけど、この商品って
ここだとあまり売れ筋じゃないんだよね。広げられる商品も
限られてるし出すのは数個にしておく。
さてと、じゃあ僕は煙管でもふかしながら客でも待つとするかな。
■月永遠花夕 > ボクはキセルを取り出すとその中へとタバコ葉を詰めて火をつけた。紫煙が夜空へと立ち上っていく。
そうこうしているうちに最初の客だ。
「おじいちゃんいつもの?」
この人はいつも痛み止めを買いに来る。市販のものだと価格も高いのだけれど、ボクは市販の痛み止めとは
別の植物を使った痛み止めを売っているので、若干効果は低いにしろ、コストパフォマンスはいいんだ。
「ありがとね。おじいちゃん。」
ボクは老人を見送ると、緩く手を振った。
確かに利益の為に売っている薬だけれど、こうやって少しでも感謝されるとなんか嬉しくなってくるよね。