2018/06/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「ふむ…まぁ、こんなものじゃろう」

貧民地区、ある裏路地に少女は立っていた。
呟きと共に視線を下げれば、その先に見えるのは…地面に転がった数人の男女。
ぐったりとしてはいるも、命に別状は無さそうではある。
乱れた服装や、男女絡み合うように倒れた状態。
まぁ…あれだ、見て分かる相手には分かる、そんな感じだ。

「ふふ…人数が丁度良くて助かった、ある意味そうじゃろうな?
もし余った者が居たのならば…その相手、妾だったんじゃからのぅ」

口元に扇子を添え、くすくすと笑う。
まぁ、よく分からないが…襲って来たところを見ると、いつもの己を狙う冒険者達だったのだろう。
逃げてしまおうと思えば逃げ切れたが、何となく…そう、何となく今日は相手をしてやった。
男女丁度良い人数だったので、勝手に楽しんで貰っただけだが。
意識が戻った時の、この者達の様子を見るのも面白いかもしれないが…やはり、気分的に次に行きたかった。

だから、その場を後に、行っていた裏路地の散歩を再開する。

タマモ > 最近は、何となくのんびりとした日々を送っていた。
いや、まぁ、暑くて動きたくないだけだなんて事は言わない。
それでも、長々とそうした日々が続けば、溜まるものは溜まるものである。

快楽に乱れる男子女子の姿、己の手を下さずとも、それによって発現する淫気を感じるだけでも良い。
そう思い、軽い気持ちで、なるべく涼しいだろうこの時間に出歩いた。
その結果がこれである。

少女としては、気が少しは晴れた感じか。
が、それでも、これで十分満足をしたか?と問われると、その答えは否だろう。
もっと見られるのであれば、もっと感じられるのであれば、まだまだ楽しみたいものなのだ。

「さて、次に誰か見付けられたら…どうしてみようかのぅ?」

相手から襲ってくるならば、それを理由に返してやれば良い。
それとも、たまには己から襲ってみるか…?
軽く会話から入って嬲ってやっても良いし、意識だけ残し操るのも面白そうだ。
色々と、そんな感じに頭の中で案を浮かべてはみるのだが…
結局のところ、これが何も起こらず、ただの散歩で済むのも悪いとは思っていない。
そうなれば良い、そう思っているだけで、別に少女としてはどちらとなっても、どうでも良い感じか。
結局のところ、流れのままに、がこの少女であった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフィル=クォーレンスさんが現れました。
フィル=クォーレンス > 「音が止んだ…?」

唯でさえ治安の悪い貧民地区、その路地裏を進む中で聞きなれぬ声が響けば意識の一つも向けられるものである。
ローブのフードを目深に被り、ようやく終わった配達の戻り足を止めて澄ませる耳。
涼しい夜風に乗ってきていた音は、そこからもう聞こえてくることはなく。
一つ安著の吐息を零しながらも、少し興味を引かれてしまうのは怖いもの見たさといった所か。
何事もなく帰路についた方がいい、何が起こるかわからない、そう思いながらも足取りは、声の聞こえた方向に少し近づく道取りをとり。

「こっち方、だった気がするけど…」

誰かが襲われていたのなら、助けの一つでも呼べばいいと思っても貧民地区である。
自体が悪化することの方が多い可能性も少なくはない。
そんな風に色々と考えを巡らせながら、足音を抑えるようにその歩調はゆっくりとしたものになり。
音の聞こえてきた方向へと、そのまましばらく進み続けて行くことになるが。
やはり怖いもの見たさとはいえ場所が場所である。
一端考え直すように一つ深呼吸を零し、そっと目の前にある通路から顔をのぞかせ。
辺りをうかがって人影が見えれば身を潜め、何もなければ少し引き返そうといった行動を少年はとるだろうが。

タマモ > 裏路地を歩む少女、ぴくん、と耳が揺れれば、その唇が笑みの形を浮かべる。
まだ、案がこれと決まってはいないが…感じた何かへと、その足は向けられていた。
その姿が、まるで裏路地を覆う闇の中に消えるかのように…ゆらりと、掻き消える。

そう、場所が場所なのだ、ここで何が起こっても…仕方が無い事である。
まだ、何かが起こっていた場所からは、距離のある位置だろう。
なのだが、好奇心に駆られ近付く少年の傍の影が、気配を浮かべぬままに軽く揺れる。
近付いてきた相手、それがどんな存在か調べるかのように、ただゆらゆらと揺れ続け…

そして、次の瞬間、少年の足元から何本もの蔓のような形をした影が巻き付き、その両足を拘束しようと襲い掛かる。

フィル=クォーレンス > 「まだ先…だったかな?」

曲がり角から覗かせた顔、目を凝らして視線を走らせる先には特に何もなく。
ほっと安著の吐息を零した後、念のために耳だけではなく、鼻も軽く効かせて辺りを探るが何も感じとれなかったようである。
進むか引くか、あまりにも静まり返りすぎている路地裏に、一つ緊張感をまた擽られ。
好奇心に誘われ過ぎないように、来た道を一度戻ろうと踵を返そうとするが。

「う…わ?!」

身体能力は人より合っても、戦闘技能と呼べるものはほとんどない少年である。
うごめく影からの奇襲に気づけることもなく、足に絡み付かれたことでようやく異変に気づけば、反射的に足を振っても振り払いきれることはなさそうであり。
ワタワタと驚き、目を見開きながら暫く足をじたばたと動かし続けていくが。
やがてバランスを崩して尻餅を地面につくままに、両足を影の蔓に拘束されてしまい。
慌てて影の蔓を引っ張ろうと、両足に絡み付く影の蔓に、上体を起こして手を伸ばそうとするであろうが。

タマモ > 「………危険な場所は、入るものではない。
お主、そう言った教えは受けておらんのかのぅ?」

尻餅を付き、両足に絡まる影の蔓を引っ張ろうとする少年の手。
その手は蔓を掴む事も、引っ張る事も出来るだろう。
もっとも…並大抵の腕力で引き千切れる程、やわなものではないが。
そんな少年の耳元に、楽しげな色を含む少女の声が届く。
しかし、確かに声は聞こえるはずなのに、その声の主はまだ姿を現わしてはいない。

…が、それは不意打ちのように現れる。
少年の背後、その影の中から静かに現れる少女は、そのまま後ろから少年へと抱き付いて。
ついでに、と言った感じか、更に影から伸びてきた蔓が、今度は両手に絡まって地面へと縫い付けるように拘束を。
尻餅を付いた格好のまま、その動きを封じてしまうだろう。
もちろん、少女は後ろから抱き付いた形のままだ。

フィル=クォーレンス > 「っ…何、コレ…ほどけ、ない!?」

見た事がない足に絡み付く物体。
一見植物の蔓に見えるが、黒いどころではない漆黒とも言うべきそれに走るのは怖気か。
しっかりと手でつかめれば、力を込めて引きちぎろうと何度も引っ張るも、ビクともすることもなく。
碌に軋む音すら立てられず、自らの握りしめる手が、引っ張る腕が軋む音を響かせそうな有様であり。
力任せではどうにもならない、という現実を突きつけられれば、不意に響いた声は尚更よく少年の耳に届き。

「だ、だれ…ですか!?
危険って…もしかして、これ…は、離してくださっ…ぃ!」

姿は見えないのに響く声。
この状況と反するように明るい声色は、聞き逃すことなく耳の奥底まで響き。
何もなかったはずの背後から、不意に体温とともに柔らかな感触が届けば、背筋を震わせて一瞬体をこわばらせる少年。
肩越しに視線を見やれば僅かに見える、少女の姿に目を丸くし。
彼女の仕業かと思えば、声を投げかけながらも、抱き着く彼女の腕に手を伸ばそうとするが。
その手もしっかりと地面に縫いとめられ、抑え込まれてしまえば身動きは完全に封じられることになり。
僅かに身じろぎする、といったことしかできなくなってしまい。

タマモ > 「ふふ…誰かと問われ、それに答えるも…
離せと言われ、それを離すも…妾がすると、思えるか?ん?」

その状態から動かぬままで、少年へと楽しげに答える少女。
時折、こうした拘束を破ってくる輩も居るのだが…どうやら、この少年はその類の存在ではないようだ。
そう理解すれば、更に身を強く寄せてみようか。
少年の背中に、二つの確かな膨らみの存在を感じさせるように。

「さて…こんな状態になってしまっておるが、この先、どうなると思う?」

そんな問いを掛けながら、するりと少女の両手が少年の両膝に添えられる。
ゆっくりと、脚を絡める蔓の拘束ごと、その足を大きく広げさせてゆくように動いて。

まぁ、少年がそれに答えようと答えまいと、それを止める気は、もちろん無い。

フィル=クォーレンス > 「…こ、言葉が通じるんだから…場合によっては、条件で…とか。
それに…何かの間違いだって…可能性もっ…」

先程聞えていた妙な声の関係者か、それともまた別の何かか。
問答無用で捕縛されてしまったものの、そのまま行き成り追いはぎをされるわけでもなく、命を狙われてもいないのである。
その声色の楽しげな様子と、肩越しに見えた姿も相まってか、会話が通じる可能性もあると思ったのであろう。
貧民地区の裏路地を歩くにしては、いささか希望的観測が過ぎる言葉ではあるが。
改めて手足を動かそうと力を込めては、それは徒労に終わり。

「どう、って…金品狙い…じゃないんでしたら…まさか…っ」

過剰な恐怖感を感じていないのは、寄せてくる少女の体温と、本来の姿の鼻を擽る香り等のせいであろう。
押し付けられる背中への感触が胸だとしっかり理解させられ、それを誇張するように押し付けられていれば、少女を意識してしまうことになる少年。
少女の言葉と行動、そして以前に一度だけあった異種の友人となった相手からの出来事が重なれば、経験浅くとも想像は浮かんだのであろう。
力を込めても少女の手に促されるままに、蔓に簡単に足を広げられてしまい。
少女に肩越しに視線をやりながらも、だんだんと顔を赤らめ初めて行く様子を見せ。

タマモ > 「ほほぅ…条件?はてさて、それはどんな条件なんじゃろうか?
と、あぁ、少なくともあれじゃ、何かの間違いとかは無いから安心するのじゃ」

別に何かを考えての問いではない、この少年が、これにどう答えるかに興味があった。
そして、続く希望的観測にさらりと答える、何を安心するのか分からないが。

「うん…?まさか?」

ぐいっと答えを求めるように体を更に前へと、こちらに向けている視線に己の顔が見え易くもするように。
もちろん、こちらからも相手の表情がよく見えるようになる事だろう。
ぺろり、と己の唇を湿らせるように舐め、その舌で相手の頬も舐める。
両足を広げた少女の両手は、その膝から下がり始め、太腿を伝い…ゆっくりとした動きで、それをより強く意識させるように、股間へと近付けていった。

フィル=クォーレンス > 「…っ…例えば、何かアイテムを差し出すとか…
素直に…何でもいう事聞くから、とかです…」

間違いではない、それは安心どころか明確に標的です、と宣言されたと同義である。
金品目的といった様子でないのは、この状況で身ぐるみはがされないのが証拠のようなものであり。
ならばと思案を巡らせて零していくものの、例えばの条件はあとは相手のいう事を何でも聞く、といったくらいしか思いつかなかったようである。
その最中も、スルリと少女の舌先が頬を這えば、ピクリとまた身を一つ振るわせ。

「その…エ、エッチな…色々の…あの…」

それを示しつけ、意識させるかのように這い回っていく少女の手。
服越しとはいえ、慣れた様子すら感じさせるものであり。
恐怖よりもすっかり、言葉にさせようと迫られる気恥ずかしさと、彼女の雰囲気に飲まれてしまっているようである。
薬や魔法に別の何か、性別や体格すらも弄れるようなものはそこまでこの町では珍しくないという、町の裏の恐ろしさを聞いたことはあるようであり。
蔓以外は普通に迫ってくる様子の少女には多少の安著も多少あるのであろう。
それでも、股間付近に少女の手が届けば僅かに勃ち始めてしまっている、熱を感じとれてしまうかもしれず。
魔に長けていれば、舌で頬をなめた少女は、認識阻害にも気づくかもしれないが。

タマモ > 【次回へ続く…次回?】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からフィル=クォーレンスさんが去りました。