2018/05/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカイサーさんが現れました。
カイサー > 貧民地区のはずれに古くからある教会は、人々から存在すら忘れられたかのように荒れ果て放置されていた。
礼拝堂に設置された椅子や机も壊れているものが多い中、ひび割れ汚れたステンドグラスを背にした神像に跪き、静かに祈りをささげる女聖騎士が一人。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエズラさんが現れました。
エズラ > 普段は通らぬ路地裏道。
酒場で因縁をつけられ、途中までは楽しく喧嘩に興じていたが、相手が刃物を取り出して状況が変わった。
一瞬殺気立つ自分を抑え、踵を返して逃げの一手を打つ。
そうして駆けてきた先――

「こんな場所に――」

朽ち果てた礼拝堂。
ここを一時の隠れ家に――もしくは、一夜の宿にしようと足を踏み入れた。
外見通り、内部も思うさま荒れ果てていたが――神像の前に、人影。
警戒して足を止め、薄暗い中で問う――

「誰か居るのか?」

カイサー > 静かに祈りを捧げていたが不意に背後から慌しい足音。
月明かりがステンドグラスを照らし差し込む光しか、視界を助けるものはない。素早く立ち上がり振り替えれば、じっと薄暗い空間を見つめて。

「………ここは教会だ。神聖な祈りの邪魔をするな」

まだ男の姿は見えず、ピン……と緊張した声音でそう返して。

エズラ > 「教会……ったって、こんあ廃墟も同然の――カイサー?」

男の足が止まり、視界に聖騎士の姿を捉えた。
廃墟も同然の教会――しかし、割れたステンドグラスから差す月明かりの下、凜と立つそのたたずまいに、自然と目を奪われる。
それは、彼女が紛れもなく神に仕える存在である証。

「……いや、こりゃすまねぇ――」

素直に軽く頭を下げて、簡単に事情を説明する。
ほとぼりが冷めるまで、ここに隠れさせてくれ――と。