2018/04/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカイルさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカイルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏通り」にカイルさんが現れました。
カイル > 「うっっろァ!」
貧民地区の裏通りに男の叫び声が響きわたる。

丸太のような腕を振り回すと男よりも一回り以上大きな体躯の亜人がふっとんでいった。この男、わざわざ喧嘩を売られる為にこの辺りを歩いているというねっからの喧嘩好きである。

「ほれ、お前らもかかってこいよ。俺はすっかりごきげんだぜ」

ウイスキー瓶を手にとれば、それをまるで水のように喉に流し込んだ。

剣を抜いたリザードマンが男へと襲いかかるが男はすばやくそれを避けてみせては、リザードマンの腕を掴み、そのまま壁へと叩きつけた。リザードマンの身体が石壁へと叩きつけられ、石を詰んで作られた壁が崩れる。

「お前らも遊ぶか?」

他数人の亜人、獣人に顔を向けると顔を青くして逃げていく様子が男の目にうつって。

「やれやれ、せっかくだから遊んできゃあいいのによお。」

手をポキポキと鳴らしてみせれば、貧民地区の裏通りを歩き出す。先程の騒ぎが嘘のように静寂がもどっていて。

カイル > やれやれ、もっと俺とあそんでくれる奴ァいねェのかねえ。。。

そう男は考えながら回りを見渡すも辺りに人の気配はなかった。近くで物音がして、木箱が崩れると、そこには一匹の猫が佇んでいて。

カイル > 黙ったままましゃがみ込めば男はその猫の頭を撫でた。

「なんでェ、ずいぶんと人馴れした猫だな。」

小さく笑いを零せば、猫は男の手をすり抜けて壁の向こうへと走っていって。

「やれやれってやつだぜ。」

そうつぶやけば手元のウイスキー瓶の中身をすべて飲み干した。