2018/04/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にネコアシさんが現れました。
ネコアシ > 足音はネコの歩みのように静かで柔軟で、風一つ揺らさず気配は希薄で、言葉通りネコの足のように器用に動くその足で貧民地区を闊歩して獲物を探すのはネコアシと界隈で呼ばれる少年である。

今夜も迷子かそれとも間違って貧民地区に足を踏み込んだか、人探しか、諸々理由など何でもよく、貧民地区の住人と違って何処か浮いている獲物を探して大通りを一人歩いていた。

今日は妙に寒く感じて何時も着こんでいるローブの胸元を内側からギュッと握り、外からの風を通さないように寒さをしのぎ、それでも獲物を見つけ彷徨うのを止めない、止めるつもりはない。

フードの奥底で、貧民地区の住人に良くある希望の光を失ったどんよりと曇る眼で鋭くあたりを見渡し、少し熱が足りず紫色と赤の境界線を行き来する唇をキュと結んで、歩く……只管に歩いて、今宵の貧民地区の風と同じく寒い懐を温め、あわよくば色々と弱みを見つけて騙して騙して骨の髄まで貪ろうと考えて……。

「……サ、ム、イ……………。」

でも口をついて出た言葉は悪巧みの言葉ではなくて、季節はずれの寒さを感じる夜風への苦情、口元はヘの字で歯は少しだけかみ合わず、カチカチと意識せず打ち鳴らしてしまっていた。

本当に寒い……。

ネコアシ > さて、暫く歩き続けるが今宵は寒さに負けて早々に立ち去る事にする。

本当ならもう少し現状を何とかする為に獲物を見つけたいんだけど、とぼやきながら少年は寝床へと帰っていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からネコアシさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリタさんが現れました。
リタ > ここは貧民区に存在するとあるバー、名前はマスカレード。カウンター席は6、テーブル席は1という、大層こぢんまりとした店だ。
料理の味はそこそこ、酒の質もそこそこ、お勧めは自家製ソーセージ、ザワークラウトと一般大衆向け。

普通の酒場が一番繁盛しているであろうこの時間に、このお店のお客様はたったの1名。

「ありがとうございました。またのお越しをー。」

その客が会計を済ませ店を出て行くと、後に残されたのは大量の皿、皿、皿。
余程腹が減っていたのかそれとも人間ではないのか…それでも良いお客様であることは間違いない。
店員は鼻歌交じりで皿を回収し、ガチャガチャと音を立てて洗い始める。

おっと、お勧めはたった今ザワークラウトのみに変更となった事を付け加えておこう。