2018/03/18 のログ
シラトリ > 「もう。シフトの予定表を売ってくれとあれだけお願いしましたのに。
 もしくはウェイトレスの子を売って頂いても。」

頬に手を当てて自由な発言をしながら、ウィスキーを傾けて。
慣れているのか、緊張した様子も無ければ、いかつい顔のマスターにも無遠慮のまま。
まるで別のジャンルの絵画を切って貼り付けたような、不思議な透明感のある女。

「………今日来た目的? ああ、お屋敷のメイドが一人行方不明になりまして。
 冒険者への依頼もしましたけれど、一切調査が進んでおりません。

 ……ですから、蛇の道は蛇かと思いまして?」

うっすらと笑うメイド。どこにでも立ち入る彼女にしかできぬ役回り。

シラトリ > 「……もう包み隠さず言いますが、ここらで最近起きた揉め事や、どんな事情の子でも押し込められる娼館などをご存知です?

 冒険者の方は、夢と希望に満ち溢れた方ばかり。
 普通に考えればこの街で消えたならそこを探すべきですのに、一生懸命外を探していらっしゃる。」

ふふふ、と薄く笑いながら、琥珀色の液体は半ばまで干して。

「ですから、私が連れ出そうかと思いまして。
 ひどい目に遭ったメイドを救い出して、私のベッドでその傷を癒す。
 パーフェクトなプランだと思いません?」

頬に手を当てて、うふふふ、と笑うメイドと、あからさまに汚物を見る目をするマスター。

シラトリ > 「なるほど……最近娼館に新しい子が?」

話を聞きながら、ふぅん、と一人唸って、顎を撫でる。

「……それでは、そちらに足を向けてみますわ?
 では、お代は置いておきますから。」

マスターの「足りねぇよ」といういつもの軽口にウィンクを返して。
ひらり、とその白い姿をそのままに酒場を後に。

ご案内:「貧民地区酒場「巨人の髭剃り亭」」からシラトリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「……いや、もうこうなったら逆転の発想だよな」

貧民地区の路地裏にて、一人の男がそう呟き。
行き交う人々に声をかけて回る。冒険者、チンピラ、ゴロツキ、娼婦、酒場のマスター、とにかく片っ端から。
それでも男の求めている情報は入手できない。

「んがあああああっ……なんで、こう、欲しい情報ほど手に入らないんだ……!?」

いつもなら情報なんて軽く入手できてるのに。
今回に限ってはかなり引きが弱いご様子。
そうこうしていると、目に止まるは娼館の看板。
それを見て男は唸り声を上げる。我慢か、それとも欲望のままに行動するのか。

セイン=ディバン > そうして男が悶々としていると。
なにやら同僚が駆け寄ってきた……。

どうやら、仕事の依頼らしい。
男はため息混じりに、貧民地区を後にした……。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からセイン=ディバンさんが去りました。