2018/03/12 のログ
■セイン=ディバン > そうして男は酔いつぶれるまで飲み続けた。
ご案内:「貧民地区 酒場」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフラニエータさんが現れました。
■フラニエータ > 貧民地区のとある酒場。女のお気に入りのその場所は今日も運悪く満席だった。
女は別の場所に、とも考えたのだが疲労なのか歳なのか、それも億劫で。
「ん…何もしない…そういうのも久しぶりかしら…ふぁ…」
小さな欠伸をひとつ。酒場の入り口、その看板近くに立ち、席が空くのをぼんやりと待っていた。
ちらちらと室内を見、席を立ちそうな人は居ないか…鑢で爪を磨きながら暇を潰す。
■フラニエータ > 行き交う人々を見ながら、この人は何をしている人だろう、あの人は幾つだろう、なんて想像したり。
星空を見上げ、数多の星々の数を数えてみたり。明日は何をしようか、なんて考えたり。
子供の頃の時間は、今の時間と比べてどうしてゆっくりと流れていたのか、解った様な気がした。
「…偶には待つのも…素敵ね…」
なんだか自然に笑顔になる。
その時、扉が開き、アルコールの匂いを纏った三人の男が店を出て行った。軽く会釈を交わし合う。
「お客さんお待たせ、空いたよ。寒かったろ?
…――ん?上機嫌だねぇ、何か良い事でもあったのかい?」
続けて出てくる酒場の店主がそう言えば、女は店主に続き、扉を潜って酒場に入りながら返事をする。
「…ん…別に…?いい笑顔でしょう?ウフフ…」
さあ、今日は何を食べようか。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からフラニエータさんが去りました。